
長い時間を共に過ごしてきたペットとのお別れは、ご家族様にとって言葉にならないほどつらく悲しいものです。
家族の一員として幸せし与えてくれたペットには感謝の気持ちをしっかりと伝えながら送り出してあげたいですよね。
ペット葬儀は、ただ見送るだけの儀式ではなくご家族様の心を整理し、感謝の想いを伝えるための大切な時間です。
そこで今回は、ペット葬儀の際にありがとうを伝えるためにできること・やっておきたいことをご紹介します。
ペット葬儀でできること
僧侶に読経をしてもらう
近年では、人と同じように僧侶による読経を取り入れてセレモニーを行うのが主流になりつつあります。
宗派や信仰の有無によっても異なりますが、読経をしてもらうことで、ペットが迷わずに安心して旅立てるほか、感謝の気持ちを静かに伝える時間をつくることができます。
無宗教の場合でも、読経の代わりに静かに手を合わせる時間を設けることで、心穏やかにゆっくりと見送りをすることができるでしょう。
僧侶がそのペットのためだけにお経を唱え、名前を呼び冥福を祈ってくれるため、お焼香などの間もペットのことを思い、メッセージを伝えることが落ち着いてできますよね。
供花やお供え物をする

ペットの周りにお花や好きだったおもちゃ・おやつなどを添えるのも、ペットが喜ぶ思いやりのあるお見送りの方法です。
寂しくないようにお花を飾ることで、葬儀の空間が暗くなくやさしい雰囲気になり、悲しみの中にも穏やかさが生まれるのではないでしょうか。
特に、白や淡い色のお花は清らかな印象を与えるため、ペット葬儀でもよく選ばれます。
また、ペットがお気に入りだったぬいぐるみや首輪・リードなどの思い出の品を一緒に添えるご家族様も多いです。
ただし、火葬を行う際には燃やせるものと燃やせないものがあります。
副葬品として入れたいものがあるご家族様は、事前に確認しておくと安心ですね。
副葬品についてはコチラ(https://xn--vsq81f633bhk6a.net/archives/9743)にも記載がありますのでご参照ください。
言葉や手紙で感謝を伝える
火葬式の前には、ご家族おひとりおひとりがペットへ「お別れの言葉」をかける時間をつくるのがおすすめです。
「今まで一緒にいてくれてありがとう」「毎日癒やしてくれてありがとう」「天国でも元気でいてね」など、思っていることをペットに伝えましょう。
心の中に浮かんだ素直な想いをしっかりと伝えることが大切です。
声に出して伝えることで、深い悲しみの中にも「しっかり送り出せた」という実感を持つことができるのではないでしょうか。
伝えきれない思いはメッセージカードやお手紙に書いて伝えるのも良いですね。
ご家族全員で順番に声をかけ合うことでペットも喜び、安心して旅立てることでしょう。
ご家族様揃ってお見送りをする

火葬は可能な限りご家族様全員で行うのがおすすめです。
ただ、ペットの死には忌引き休暇制度が残念ながら成立されていないため、お仕事のご都合がつかないご家庭もあるかと思います。
そのため、ご家族様がなるべく揃う日まで火葬を延期したりして、調節しましょう。
火葬はすぐにしなくてはならない決まりはありません、
かといってあまりに長くご遺体を安置しておくわけにもいかないので、なるべく近日中に予定を組めると良いですね。
火葬を延期させるときには適切に安置することがかなり重要です。
コチラ(https://xn--vsq81f633bhk6a.net/archives/10141)の記事もご参考にしながらしっかりと安置をしましょう。
妥協しない選択をする
お別れは後悔の残るものにはしたくないですよね。
そのためにも、ご家族様間でしっかりと話し合って妥協しないペットのためにしてあげたいことをすべてできるような選択をしましょう。
例えば、火葬プランや供養方法など、本当はこのような形で供養したいけど費用面や設備環境などで不安要素がある場合は、納得のいくまで理想を叶えられるペット火葬業者を検索するなどして、なるべく妥協しない方向で決断してほしいです。
ペット火葬時の後悔は、一生残るものになってしまう恐れがあり、ペットも安心して旅立てないことかと思います。
慌てないためにも、事前に終活の一環として落ち着いて検討すると良いですね。
終活についてはコチラ(https://xn--vsq81f633bhk6a.net/archives/10297)もご参考にしてくださいね。
感謝を伝え、最期の時間を大切に過ごしましょう
ペットとのお別れは、後悔のないようしっかりと感謝や思っていることを伝えることが大切です。
ありがとうの気持ちを表現するには、読経をしてもらう・供花やお供え物をする・お手紙やメッセージカードを書く・ご家族様全員が揃う日にお別れをする・妥協しない選択をするなどが挙げられます。
もちろん、心で感謝を伝えることも十分伝わると思いますが、形あるものとして伝えるのもペットが喜んでくれることでしょう。
そして、最期の時間を大切に過ごし後悔のないお別れにしてくださいね。

