目次
まず、一纏めに「ペット火葬」と言っても火葬する手段や場所、動物の種別など色々考慮する必要があります。
火葬の方法や設備、火葬できる動物の分類などご説明します。
ペット火葬業者の種類
ペット火葬には、固定の火葬炉を施設(霊園、斎場)内に装備している”ペット葬儀業者“と火葬炉を貨物車に積載した移動火葬車で飼い主様のお宅へ出張訪問する”ペット訪問火葬業者“の2つの種類に分かれます。
また、その両方とも行っている業者もあります。
ペット葬儀業者は原則、飼い主様がペットの遺体を施設までお連れ頂く必要がありますが、業者により「お迎え」のサービスを提供しているところもあります。
火葬ができる動物の種類
日常生活において人間が関わる動物達がいます。
①関連性が高い動物はペット。
②関連性が低い動物は家畜(使役動物・畜産含む)。
③関連性が極めて低い動物は野生動物。
ペット火葬業者なので基本的に対象になるのはあくまでもペットのみです。
では、ペットや家畜(使役動物)、野生動物の区別はどうなるのでしょうか?
①ペットは大きく分別すると家畜に含まれます。
その中の愛玩動物に区分けされます。
ペットとは、人の心を和ませたり楽しませてくれたりするといった理由で飼育される動物です。
人はペットとの様々なやり取りを楽しんだり、その姿やしぐさ、鳴き声などを鑑賞したりします。
ペットは生命をもった動物で、モノではありません(ペットに似せたロボットを除く)。
ゆえに飼い主は、ペットが健康で快適に暮らせるよう、栄養や環境など様々なことに配慮して、ペットのために餌や飼養施設を用意するなど世話をする必要があります。
あくまでも飼育目的が大前提となります。
一般的に哺乳類ではイヌ、ネコをはじめウサギやハムスター、リスなどの小動物、最近ではフェレット、ハリネズミや少し大きめですがミニブタなどがいます。
他には小鳥(インコ、文鳥)や金魚。
カメやトカゲ、ヘビなどの爬虫類もいます。
②使役動物(しえきどうぶつ)は、耕作や交通手段や狩猟などの人間の作業のために使われる動物です。
古くから牛は農作業に、馬は交通手段として人間により家畜化し利用してきました。
犬や猫ももとは使役動物です。
犬は狩猟の時に猟犬として、猫は収穫物を荒らすネズミの駆除のために使われていました。
現代社会では牛は酪農や、豚や鶏と共に食肉用に、犬は盲導犬や介助犬、警察犬や救助犬など幅広く利用されています。
あくまで使役動物も愛玩動物と同様に人間が飼育する必要があります。
③野生動物とは、原野など人の手の入らない領域に生息している・人間に養われていない・人間社会の存在に依存していない動物全般を指します。
また、生態学の見地からは人間に改良された品種としての飼育動物以外の、本来自然界に生息するのが自然な状態である動物全般を指します。
※ペット(愛玩動物)以外でも火葬依頼を受ける場合があります。
例えば依頼者から野良猫を火葬して欲しいなどの場合、その方の心情に寄り添い依頼をお受けすることもあります。
火葬炉の許容範囲
それでは各施設、設備で対応できるペット火葬の許容範囲(大きさ)についてご説明します。
※以下のデータは弊社『愛ペットグループ』によるもので、他社のデータとは若干の差が生じる場合があります。
まず、移動火葬車での火葬の許容範囲は約20kg前後です。
斎場や霊園のような固定火葬炉に比べ、車両設備には限度があります。
火葬炉のタイプも犬などの遺体を寝かせて置く台座をスライドして引き出すものや、台座が固定していて専用プレートに遺体を載せて炉内に挿入するものがあり、どちらも横幅で60~70cmほどです。
犬種により体重よりも足の長さがネックとなるので、死後硬直までに手足の関節を曲げて畳んで安置する必要があります。
つぎに斎場・霊園施設内の固定火葬炉は30kg以上の大型犬の火葬が可能です。
特に弊社グループ内の霊園「愛ペットメモリアルパーク加茂」の火葬炉は50kg前後でも火葬できます。
良好な周辺環境や設備も充実し、大型火葬炉を設置後はかなりの大型犬も火葬可能になりました。
最後に
誰もが愛するペットを亡くした時、平常心で居られるはずはありません。
しかし、飼い主はその子と出会った時からその子の一生を見届けてあげる責任があると思います。
万が一の時の事も頭の片隅に置き、有事には準備や行動を落ち着いて進めなければなりません。
今回お話しした火葬も当然ながら火葬までの準備、火葬後のお骨の処遇、お骨を連れて帰った時の自宅手元供養の用意など。
また、火葬後お骨を納骨する場合は依頼した業者がどのような納骨施設を用意しているか、納骨後の供養はどのように行なっているか。
などのようにペットを迎い入れるという事は飼い主にとって死後の事まで考え行動する責任があるという事です。
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