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ペットを火葬する際に、一緒に火葬できる物は何か、迷われるかと思います。また一緒に火葬できることを知らずに、準備をしていなくて、後から悔いが残ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
主に副葬品と言いますが、一緒に火葬できる物とは、遺体を火葬炉でお骨(焼骨)にする際に一緒に棺(ひつぎ)に入れることができる物の事を言います。
祭壇や安置台では比較的自由に遺体にお供えやお飾りが出来ますが、火葬炉に入れるものには限りがあります。
ペットとの最後のお別れですので、大好きな物を一緒に火葬してあげたいという思いになるとおもいますが、火葬後の遺骨が綺麗に残らなくては返って悲しい思いをされるかもしれません。
そんな思いをしないためにも、ペットの火葬の際に、何を一緒に火葬ができるのかをお話していきたいと思います。
ペットの火葬と副葬品について
火葬は衛生的に遺体を自然に返す行為であり、出棺は飼主様の気持ちの整理をつけるためでもあります。
また火葬後には、最愛のペットの遺骨を皆様で確認したり、お骨上げをします。
遺骨(焼骨)が綺麗に残ることで、飼主様も安心してペットを旅立たせることができると私たちは考えています。
そのためにも、どんなものを準備しておくべきなのか、知っておくことが大切になってきます。
人の火葬の際の副葬品について
人の火葬でも、一緒に火葬できるものと出来ないものがあり、自治体や火葬場によっては、原則として副葬品を禁止している所もあります。副葬品を一緒に火葬してくれるところでも、入れ過ぎないように制限があり、“副葬品”に関する考え方はペットの火葬をする時も同じと言えます。
手紙や写真、おもちゃなど、ペットとの思い出は一緒に火葬できる?できない?
1. 手紙や写真、おもちゃについて
・○ 数枚程度のお写真でしたら一緒に火葬する事が可能です。
・○ 小さなお手紙などメッセージカードなども一緒に火葬をする事が出来ます。
・× おもちゃなどは、一緒にご火葬はできません。
2. おもちゃなどを一緒に火葬をするとどうなるの? (ゴム、プラスチック系)
小さなものでも、おもちゃなどと一緒に火葬すると火葬中に黒煙が発生したり臭いが出たり火葬にも影響します。
さらに黒く塊で燃え残ったりしてお骨上げにも悪影響を及ぼすだけではなく、お骨(焼骨)にも影響します。
犬や猫などのペットが大好きだったご飯やおやつは火葬できる?できない?
1. ご飯やおやつについて
・○ 少量のご飯やおやつは一緒にご火葬する事が可能です。
・× ご飯やおやつの容器などは、一緒にご火葬できません。
2. ご飯やおやつの容器などを一緒に火葬するとどうなの? (缶、プラスチック系)
容器(缶・ガラスビン・プラスチック・ビニールなど)を一緒に火葬をすると、缶やガラス容器などは破裂してしまう危険があります。
ビニールなどの容器でも一緒に火葬すると、火葬中の黒煙や臭いの発生源となり火葬にも影響し、燃え残ったりしてお骨上げにも悪影響を及ぼします。
ペットが着ていたお洋服や、クッション、タオルなどは一緒に火葬できる?できない?
1. お洋服やクッション、タオルについて
・× お洋服や首輪・リードなどは、一緒にご火葬できません。
・× クッション、タオルなども、一緒にご火葬できません。
2. お洋服やクッション、タオルを一緒に火葬するとどうなるの(繊維系)
繊維(洋服・首輪・リード・クッション・タオル・バスタオルなど)を一緒に火葬をすると、繊維系は灰となって残りますのでお骨上げに悪影響を及ぼし、金具が付いているものですと燃えない場合があります。。
ペットの棺に入れるお花は、一緒に火葬できる?できない?
1. 棺に入れるお花について
・○ 少量のお花は一緒にご火葬する事が可能です。
・× 大量のお花や花びらの大きなお花、また色の濃い花などは一緒にご火葬する事をお勧めできません。
2. 大量のお花や濃い色のお花を入れるとどうなるの?
色の濃いお花や沢山のお花を一緒に火葬すると、お花の色素がお骨に移る可能性があります。
ペットが入る段ボールの箱は、一緒に火葬できる?できない?
1. ペットのご遺体を入れてこられた段ボールについて
・× 段ボール(紙のひつぎ)などは一緒にご火葬できません。
2. 段ボールや紙類を一緒に火葬するとどうなる?
火葬中に排煙口から灰が舞う可能性があります。また火葬後のお骨を取り出す際にも大量の灰が舞いますし、お骨上げに悪影響を及ぼします。
まとめ
上述したように、ペットとお別れするシーン(お葬儀や安置している時)では自由に好きだったものをお飾りすることは問題ないですが、ペットと一緒に火葬できるものには制限があることはお分かりいただけたかと思います。
・ 環境を汚染する可能性の物
・ 燃え残る物
・ 火葬炉に悪影響を及ぼす物
・ お骨上げの時やお骨に影響する物
及ぼす影響もそれぞれに意味がある事をご理解いただけたかと思います。火葬とは衛生的に遺体を自然に還す行為であり、飼主様にとってもペットにとっても、更には近隣の住環境や今後ご依頼いただく皆様にとっても、臭いや煙が発生することなく、綺麗にお骨にするためには一緒に火葬できる副葬品を制限する必要があると考えています。
火葬炉の性能や制限、それに遺体の状態など様々な状況があると思いますので、火葬をお願いされる際には、ペット葬祭業者様にご相談いただいてもよろしいかと思います。
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