ペットちゃんとのお別れは、飼い主さんにとってとても辛い時間ですよね。
大切な家族であるペットちゃんを送り出すとき、「どんな準備をすればいいんだろう?」と不安になる飼い主さんも多いと思います。
特に、火葬に立ち会う際の服装や必要な持ち物について悩まれる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ペット火葬時にどんな服装が良いのか、また、どのような持ち物を準備すると安心なのかをご紹介していきます。
ペットちゃんの火葬を控えている飼い主さんはぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
ペット火葬時の服装は?
ペット火葬施設でペットちゃんの火葬を行う際、服装に悩まれることがあるかと思います。
ペット火葬では、人間のお葬式ほど厳密な決まりはありません。
ですが、服装もしっかりとしたいという飼い主さんは以下のポイントを押さえてみて下さい。
落ち着いた色合いの服を選びましょう
喪服でいらっしゃる飼い主さんもいらっしゃいますが、ペット火葬時の服装は、黒やネイビー・グレーなどの落ち着いた色味の服を選ばれる方が多いです。
飼い主さんの選びやすい服装を選びましょう。
「どれが間違い」などはありませんので、もちろん普段着でも大丈夫です。
ただし、他の方のペットちゃんの火葬や葬儀に行く場合は落ち着いた印象の服で行くと良いかと思われます。
アクセサリーは控えめに
ペットちゃんを火葬する場でのアクセサリーは、控えめなものが適しています。
大きすぎるものやじゃらじゃらとしたアクセサリーは、なるべく控えるようにして下さい。
アクセサリーはつけなくてもマナー違反になることはないので、迷った場合はつけなくでも大丈夫です。
香水など、香りが強いものはなるべく避けましょう
香水や柔軟剤、整髪料などの香りが強いものは控えるようにしましょう。
ペットちゃんへ向けたお線香の香りが分からなくなってしまったり、静かにペットちゃんとお別れをしたい方の妨げとなってしまうからです。
整髪料や柔軟剤を使用したい場合は、無香料のものを選ぶようにして下さい。
ペットちゃんの火葬時に持参すると良いものは?
ペットちゃんの火葬や葬儀は経験がない方も多いかと思います。
人間とはまた違うので何が必要なのか、持っていくべきなのか迷いますよね。
準備しておくと安心なものを以下にまとめました。
ハンカチやティッシュ
大切なペットちゃんとのお別れですので、涙を流される飼い主さんも多くいらっしゃるかと思います。
気丈に振る舞おうと思っていても、さまざまな思い出が溢れかえってきて涙が流れてしまうものです。
涙や鼻水を拭けるように、ハンカチやティッシュを準備しておきましょう。
カメラ
最近では、ペットちゃんの最期の姿を写真で収めることができる斎場も増えてきています。
もしペットちゃんの姿を写真で収めたいとお考えでしたら、斎場や火葬場の方に確認をしてから撮ると良いです。
しっかりとしたカメラでなくても、スマホのカメラでも大丈夫ですよ。
その時は遠慮をせず、ペットちゃんとの最期の大切な思い出を残すためにしっかりと収めてあげて下さい。
数珠
数珠は斎場に置いてある場合がほとんどですが、用意したいという場合はご自身で持参しましょう。
数珠は、人間用のものをそのまま使用しても構いません。
ですが、人間用とペットちゃん用に分けたい場合は用途に合わせた数珠を購入して下さい。
飼い主さんへ向けた、ペットちゃんを送り出す用の可愛らしいデザインの数珠も販売されていますよ。
副葬品は?
副葬品とは、ペットちゃんが好きだったおやつやおもちゃなど、火葬時に手向けのために棺桶に収められる品です。
おもちゃやご飯、お洋服など思い出の品をたくさん入れてあげたいと思いますよね。
ですが、何でも副葬品として収めることができるわけではありません。
ペットの火葬は人と違って火葬温度が低く設定されています。
そのため、おやつ・お花・専用のお棺以外は燃え残ってしまう可能性が高いのです。
ここからは、副葬品にはどのようなものを入れたら良いのかをご紹介していきます。
副葬品に選びやすいもの
①ご飯やおやつ
ペットちゃんが生前に好きだったご飯やおやつは、副葬品として選びやすいものです。
注意点として、包装がプラスチックやアルミ素材のものは避けて中身だけを添えるようにしましょう。
②布製のおもちゃ(愛ペットグループでは非推奨ですが、一緒に火葬できる場合もあるので依頼するペット火葬業者に確認をしましょう)
ペットちゃんが生前お気に入りだった布製のおもちゃやぬいぐるみも、副葬品として選びやすいです。
火葬の際に問題なく扱いやすいという点もポイントになります。
③お花
白い色や淡い色のお花は清楚で優しい雰囲気を与えてくれます。
また、ペットちゃんとの思い出のお花を副葬品として選ぶのも良いかもしれません。
④手紙(こちらも愛ペットグループでは非推奨ですが、一緒に火葬できる場合もあるので依頼するペット火葬業者に確認をしましょう)
飼い主さんがペットちゃんに向けてかいた手紙を一緒に添えられることも多いです。
ペットちゃんへの想いや感謝を伝えるお手紙は、とても心のこもった副葬品となります。
副葬品に相応しくないもの
副葬品には、火葬をする上で適さないものもあります。
これらは火葬の過程で燃え残ってしまったり環境やご遺骨に悪影響を与える可能性があるため、避けるのが無難です。
副葬品として納められるか不安なものがある場合は、施設のスタッフに確認することをお勧めします。
主な副葬品として適さないものを以下にまとめました。
①プラスチック製や金属製のおもちゃ
プラスチックや金属製の物は燃えにくく、燃え残ってしまう可能性があります。
②ゴム製品や合成素材のもの
ゴムや合成素材のものは燃焼時に有害な煙が発生する可能性がありますので、副葬品として入れることができません。
③色の濃い花や塗料がついた花
赤や青など色の濃い花や染料が使われた花は、燃焼時にお骨の色に影響を与えてしまうことがあります。
④ペットちゃんのお洋服
ペットちゃんのお洋服や飼い主さんのお洋服なども火葬をした際、ご遺骨に繊維が付着してしまう火葬性があります。
そのため、副葬品として収めることができない場合がほとんどです。
最後のお見送りでは愛情を込めて送り出しましょう。
ここまで、ペットちゃんの火葬時の服装はどんなものが良いか、持ち物や副葬品はどうするべきかをご紹介してきました。
ペットちゃんの火葬は、大切な家族であるペットちゃんへ直接できる最後の贈り物です。
どんな服装をするか、何を持参するかよりも飼い主さんがペットちゃんへの感謝と愛情をしっかり込めてお見送りすることが何よりも大切になります。
この記事を参考に、より充実したペットちゃんとの最後の時間が過ごせることを祈っています。
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