大事なペットのご葬儀やご火葬後、供養も手厚くしてあげたいですよね。でもいつ頃何をしたらいいんだろう、何か決まりはあるの?と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。今回は葬儀や火葬が終わった後の供養の方法や、初七日や四十九日などの過ごし方についてお伝えします。
ペットの葬儀・火葬後の供養の方法について
供養の方法① 手元供養をする
一緒に過ごしてきた大事なペットを自宅で供養したい、この場合は手元供養という方法があります。この方法に決まった作法はありませんが、ペット用仏具の用意があるといいと思います。仏具には仏壇のほか、写真立て、香炉、花瓶、ろうそく立て、供物皿、水入れなどがあれば大丈夫です。ネットショップなどでも多くの種類が見つかりますので、ペットに似合うものを選んで置いてあげてくださいね。
ペット用仏具:https://store.shopping.yahoo.co.jp/petmemorial/
また最近では、ペットの遺骨を全て納骨せずに一部を形見として残し、ペンダントやキーホルダーなどの中に入れ手元に残す方法がありますので検討してみてはいかがでしょうか?
供養の方法② 庭にお墓を作る
ペットをいつかは自然に還してあげよう、というお気持ちの方もいらっしゃると思います。ペットの火葬後、自宅などの私有地であれば遺骨を埋葬する方もいます。
しかし引っ越しなどで土地を売る際にトラブルになった事例などもありますのであまりお勧めはできません。それでも埋葬される場合は以下の方法をお伝えします。
埋葬をするときには遺骨が土に還りやすいように、何点か気を付けておく必要があります。まず、埋めた場所が雨の浸食を受けないように、できるだけ深く(目安は30センチ以上)穴を掘りましょう。
次に遺骨はできるだけ細かく砕いて小さくし、骨壺から出し、化学繊維が使われていない布などにくるんで埋めましょう。
この方法で、ペットが自然に還りやすいようにしてあげてくださいね。
供養の方法③ お寺や霊園のお墓へ納骨する
お寺やペット霊園に納骨する方法が、最も一般的かもしれません。
こういった霊園には種類があり、ペット専用のお墓もあれば、人とペットが一緒に入れるお墓もあります。また合同埋葬という方法があり、こちらはほかのペットたちと一緒にお墓に入ることができます。この方法なら寂しい思いも少なくなりますし、また永代供養してくれるのもうれしいポイントです。
最近は屋内での納骨もできますので、ペットに合った方法を選んでみてください。
供養の方法④ 海洋散骨する
最近広まってきた供養の方法のひとつに、遺骨を粉砕して海上に散骨する海洋散骨があります。
海洋散骨をするときの注意点としては、まず遺骨の大きさはパウダー状にしましょう。当日散骨場所に向かう前に、遺骨の加工を済ませておくことが大切です。そしてもう一つ注意したいのが海洋散骨を行う場所です。近隣の場所や人目に付くところを選ばずに、周辺の方が不快に思わないように配慮をしてくださいね。
また海洋散骨のサービスを行っている会社などもありますので、気になる方はまず問い合わせをしてみてください。
葬儀・火葬後の供養の流れについて
供養の流れ① 初七日
命日のことを忌日といい、仏教ではその忌日を目安に節目ごとに行う法要を「忌日法要」と言います。最初の節目は命日を含めた七日目の「初七日」です。この日に三途の川へたどり着くとされていて、ペットが天国に行けるように供養をします。初七日を迎えたら供えをして、お線香をあげましょう。またお経を読んでもらい、追善供養をするのが一般的となっています。
供養の流れ② 四十九日
ペットの命日を含めて49日目に行うのが「四十九日(満中陰)」です。忌日の中でも最も大切な日とされています。亡くなったペットがこの世からあの世へ行く日と考えられていますから、冥福を祈って法要をしましょう。
四十九日を迎えるときは、あらかじめペットが大好きだったお供えやお花の準備をしておきたいですね。当日の服装は普段着でも大丈夫ですが、お寺や霊園に出向くときには黒色の服を選ぶと良いです。当日は僧侶の方に読経をしてもらい、納骨をする場合はお経を読んでもらった後に行います。気持ちの整理をつける日にもなっているので、手厚く供養をしてあげたいですね。また納骨はこの日に行うのが一般的ですが、こだわらなくても大丈夫なのでご自身の気持ちに合わせて決めましょう。
供養の流れ③ 百箇日
100日目の忌日を「百箇日」といいます。
亡くなったペットへの悲しい気持ちを乗り越えて、泣くのを辞めるという日です。
四十九日からあまり日も経っていないので、法要する決まりはありませんが、まだ気持ちに折り合いが付かないときは行うのがいいですね。
当日はお供えやお線香などを用意して、必要であればお経を読んでもらいましょう。
供養の流れ④ 一周忌や三回忌などの命日
百箇日が終わったあとの忌日は、命日の一年後の「一周忌」、二年後の「三回忌」となります。
過ごし方について決まりはありませんが、区切りを付けるという意味でも読経をするのが一般的です。
お寺や霊園に事前に連絡をしておいて準備をしたいですね。
また命日はペットが亡くなった日ですから特別な思いがあると思います。
そこでいつもとは違うお供え物を用意するのはいかがでしょうか。
例えばお気に入りのおもちゃを準備したり、オリジナルグッズを作ってみたりするのもいいですね。
また遺品整理や思い出の場所を巡ったりして、大切なペットとの思い出を振り返るのも素敵な過ごし方ですね。
供養の流れ⑤ お盆
お盆はペットの魂が家に帰ってくる期間です。
一般的には毎年8月13日から16日くらいまでとされていて、いつもよりお供え物を豪華にしたり、飾りを置いたりしてお迎えの準備をしましょう。
お飾りには提灯や精霊馬などがありますので、ペットに合わせて用意しておくといいですね。
お盆はもともと仏様やご先祖様に感謝をする日になっていて、迎え火やご供養をする行事からきています。
そのため入りである13日に提灯などで迎え火の準備をし、16日に送り火として迎え火と同じ場所で火を灯します。火を付けたら危ないこともありますので、最近はLEDタイプのものもあるので、お家の環境に合わせて用意をしてみてくださいね。
またペットのお盆の迎え方として「お盆法要」というものもあります。
お盆の期間にペット霊園や寺院などで合同で行っている法要です。
もし初盆などで個別でお願いしたい場合は、申し込みを行っているところもありますので問い合わせをしてみましょう。
供養の流れ⑥ お彼岸
お彼岸はペットの魂が近づくとされている期間です。
春のお彼岸は春分の日を中日として前後の3日を含めた七日間、秋のお彼岸は秋分の日を中日として前後の3日を含めた七日間です。
お彼岸も亡くなったペットを迎える日という意味ではお盆と一緒ですが、お彼岸はお墓参りに行くのが一般的です。
なぜお彼岸もペットを迎える日になっているのかというと、お彼岸は太陽が真東から真西へと進むため、昼と夜の長さが同じになります。
実は極楽浄土は西にあると考えられているため、太陽が真西に沈むこの時期にこの世とあの世が一番近づく日と考えられているからです。
ペットが家に帰ってくるのではないので、お墓での供養をしましょう。
供養の流れ⑦ 定例法要や月例法要
お寺や霊園によっては、毎月の決まった日にちに法要を開催しているところがあります。
合同で行うものになるので、気軽に参加することができます。
愛ペットグループでは、尼崎・加茂・大垣の3つの施設で毎月住職を招いての月例法要を行っています。
またYOUTUBE配信もしているので、このような時期や忙しい日でも供養をすることができます。気になる方はぜひお問い合わせか、ホームページを確認してみてくださいね。
愛ペットグループ:https://aipet-group.com/
ペットの供養に特別なお供えものを用意してみては?
特別なお供え物① プリザーブドフラワー
四十九日や命日、またお盆やお彼岸など、特別な供養をしてあげたいという日には、いつもと違うお供え物を準備してあげたいですよね。
その一つとしてご紹介するのが「プリザーブドフラワー」です。
普段お供えとして置いているお花に変えて、綺麗に飾ったプリザーブドフラワーを用意してみてはいかがでしょうか。
生花よりも枯れにくいので、特別な気持ちも長く続くのではないでしょうか。
特別なお供え物② クリスタル位碑
気に入った写真を綺麗な写真立てに飾るのもよいですが、「クリスタル位碑」として残すのはいかがでしょうか。
透明度の高いクリスタルガラスを加工して作った位碑には、加工業者さんにお願いをすると希望の写真や文字を入れてくれます。
オーダーメイドで作ることができますし、何よりクリスタルガラスがキラキラと輝いて綺麗なのできっと大切なペットも喜びますよ。
クリスタル位碑:http://www.abircome.com/pet/memorial/goods/crystalihai.htm
特別なお供え物③ クッション
ペットの写真を使って「クッション」を作ってみませんか。
クッションなら、ペットのお顔が入ったものを置くだけでなく抱きしめることもできます。
また業者さんによっては四角い形だけでなく、丸やハート型、写真に合わせて形状を変更してくれるところもあります。写真を置物としてではない方法で置けるので、気になった方はぜひ問い合わせをしてみてください。
特別なお供え物④ ろうそく・キャンドル
普段お供えとしておく「ろうそく」ですが、特別な日にはこのろうそくを変えてみてはいかがでしょうか。
例えば甘いものが好きだったペットのためにパンケーキ型のろうそくを用意したり、果物が好きだったペットにはフルーツ型のろうそくをおそなえにしてみてもいいですよね。
ペットが好きだった食べ物を思い出しながら、ろうそくを選んでみてください。
まとめ
葬儀・火葬後の供養をするには、色々な方法があり、決まりはありません。また法要のタイミングについても、一般的な決まりはあっても守らなければならないということではないんです。ですから、ペットやご家族にとって一番良いと思う方法で、供養をしてあげてくださいね。それでも困った時にはお寺や霊園に相談をして、こんな方法ができるのか、どうしたら良いのかそのままを話してください。そしてペットとの思い出を振り返る、大切な日として供養の日を迎えてくださいね。
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