ペット火葬訪問火葬の良い点・良くない点

大切なペットが亡くなり、葬儀や火葬をどうしよう?どこに頼めば良いのか?
インターネットでも沢山会社があって困惑した、という方も多くおられるのではないでしょうか?
そこで、ペット葬儀会社に電話をしてみたところ、「火葬が出来る車でお伺いします」「火葬車で火葬します」「訪問火葬になりますが・・・」と言われて、どういったシステムか分からなかった、という経験はありませんか?
そんな訪問ペット火葬についてお伝えしたいと思います。

訪問ペット火葬とは?

img000-1024x684 ペット火葬訪問火葬の良い点・良くない点
ペットの「訪問火葬」とは、言葉の通りではありますが、いわゆる「火葬車」と呼ばれる、ペットの火葬設備を搭載した特殊車両でご自宅まで伺い、ご自宅の敷地や近隣でペットを火葬するサービスとなります。
この様なサービスは概ね30年ほど前から少しずつ浸透し、最近では首都圏だけに関わらず全国的に広まっている、ペットの火葬・葬送方法の一つです。

それでは、そのペット訪問火葬とは実際に良いサービスなのか?デメリットは無いのか?についてご説明します。

ペット訪問火葬のメリット

dog0071-023-1024x688 ペット火葬訪問火葬の良い点・良くない点
① ペットを連れて出かける必要が無い。
② 朝早くや夜遅い時間帯も対応してくれる会社がある。
③ 近所のペット仲間も一緒に見送ることが出来る。
④ ペットの散歩道など馴染みのある場所で火葬が出来る可能性がある。

①ペットを連れて出かける必要が無い

訪問火葬の場合は、ペット葬儀会社のスタッフがペットの火葬に必要な設備を準備して自宅に来てくれるので、ペット霊園に亡くなったペットのお体を連れていく必要なく、ペットの火葬を自宅にいたままで終えることが出来ます。
車が無い、家族に身体の不自由な方がいる、コロナが心配など、外出が出来なかったり心配な方に適したサービスと言えます。

②朝早くや夜遅い時間帯も対応してくれる会社がある

ペット霊園の場合は、概ね開園時間と閉園時間が決まっているので、平日などお仕事で夜の時間帯しか取れない場合は、訪問火葬が適している場合があります。
しかし、ペット葬儀会社のホームページには24時間対応と記載があってもそれは受付時間のことで、火葬や葬儀の対応はある程度、時間が限られていることがあります。

③近所のペット仲間も一緒に見送ることが出来る

特に犬を飼っている人なら、近所の人が可愛がってくれた、犬つながりの友達がいるという方も多いでしょう。その様な馴染みのある方に「〇〇日の〇〇時に葬儀をするのでペット霊園に来てください」とはなかなか声をかけ辛い場合もあるかと思います。
しかし、訪問火葬であれば「お線香をあげる」だけでも、ご近所の方も集まって一緒に見送りが出来るので、大きなメリットかもしれません。

④ペットの散歩道など馴染みのある場所で火葬が出来る可能性がある

愛ペットグループがお受けするペット訪問火葬でもいただくご要望ですが、〇〇でよく散歩をしていたのでそこで火葬をしてほしい!というものがあります。
もちろん、火葬車はその名の通り車両ですのでその様な対応が可能な場合があります。
思い出の場所で最期の見送りが出来たら。。。と思われるご家族様もおられますので、その様な希望に対応できるのも訪問火葬の良い点でかもしれません。
しかし、訪問火葬は法令順守の関連からどの様な場所でも火葬が出来るわけではありませんので、その様な希望があれば事前に問い合わせておくと良いと思います。
ペット葬儀会社の人も事前に下見をしてくれることがあります。

ペット訪問火葬のデメリット

② 天候に左右されることがある。
③ 火葬場所によっては交通手段がないと火葬に立ち会うことが出来ない。
④ お見送りやお骨上げに人の目を気にしないといけない場合がある。
⑤ 読経供養や仏具の購入など、受けたいサービスに限界がある。

①天候に左右されることがある

erry15092552_TP_V-1024x680 ペット火葬訪問火葬の良い点・良くない点
ペットの訪問火葬は、ペット火葬車という設備を使用し火葬を行います。個別に火葬が出来ますし、火葬の後はお骨上げも出来ます。
しかし、あくまでも車両ですので車両で出来ること以上のサービスは難しい場合があります。
例えば、お見送りの一環でお線香を上げたり、火葬後にお骨を拾ったりするのも車両の後部で行うことがほとんどとなります。
その場合は、強風、降雪、大雨などの天候が影響することがあり、
落ち着いたセレモニーが遂行できない場合もあります。
台風などの悪天候の場合は、火葬車がご予約の時間に訪問することが出来ずに日時の延期となる場合もあります。

②お見送りやお骨上げに人の目を気にしないといけない場合がある

これは、先ほどのご説明と重なりますが、どうしてもすべてのサービスを車両の設備を使用するため、飼い主様のご自宅の環境を考慮し葬送儀礼ごとを行いますので、出棺やお骨上げなど近隣の方の目が気になることがあります。
ただ、多くのペット訪問火葬会社の車両には「ペット葬儀」などの文字の印字はありません。一見した見た目は普通のワゴン車に見えることがほとんどなので、近隣の方への配慮をしています。
何か事情があり、自宅まで来てほしくないという方は、事前に申し出ればペット葬儀会社のスタッフもご自宅まで訪問せずに指定した場所で待ち合わせして対応してくれることもあります。

③読経供養や仏具の購入など、受けたいサービスに限界がある

ペットの訪問火葬は、概ね一人か二人で対応する会社がほとんどですが、多くの会社は民間の一般企業が運営しており、担当のスタッフがお経を読んだり供養することはまずありません。
また、位牌や仏壇などの仏具も常時携帯し持参することは難しいため、最期の見送りを満足のいく手厚い供養を受けることが難しい場合もあります。
しかし、ペット葬儀会社の中には僧侶が運営を行っている場合があり、訪問先で読経を行うことが出来る場合もあります。
愛ペットグループでは「ペットの自宅葬儀プラン」という、セレモニースタッフと僧侶がご自宅に訪問し(アレンジ花や祭壇の設置も可能)、ペット霊園で行うような「本格葬儀プラン」を申し受けることが可能です。

最後に

以上の様に、ペットの訪問火葬には一長一短、良い点とデメリットがあります。どちらが良いのか悪いのかではなく、それぞれ皆さんのライフスタイル、その時の状況に合わせて選択してもらえればと思います。
何より大切なのは、ペットの最期から目をそらさずに「終活」としてよく考えてあげること。それが家族のためであり、後悔のない旅立ちの一助となるとおもいます。
是非一度、時間をとってエンディングノートを作られることをお勧めします。

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top_male_img02-150x150 ペット火葬訪問火葬の良い点・良くない点
2003年からペットセレモニーに携わっています。小さなハムスターから、ゴールデンレトリバーまで、今までお見送りのお手伝いをさせて頂いたご家族様は、数千件になります。 日々、ペットの葬儀、セレモニーの現場で経験することをもとに、皆様のお役に立てる記事を書いていきたいと思います。 有資格:1級 動物葬祭ディレクター
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