大切に飼っていたウサギが亡くなってしまい、どうすれば良いのか?火葬した方が良いのか?そのままにしておく訳にはいかないし、安置方法も分からない。その様なことを経験した方も多いのではないでしょうか。以前とは違い、ウサギも色々な品種が飼われるようになり、屋外で小屋の中で飼うというよりも室内で家族の様に一緒に過ごすという方が多くなったと言われます。
それでは、ウサギが亡くなった際の安置方法ですが、いつも屋外にいた場合と室内で飼っていた場合で初めの処理、対処方法が違ってきますので、先ずは落ちついてしっかりと対処してあげましょう。
身体の腐敗について
ウサギの場合、草食で基本的に綺麗好きの生き物ですし、季節にもよりますが亡くなってもすぐに臭いがしてきたり、急激に腐敗が進むという事はありません。ただし、屋外の小屋で飼っていたという方は、身体に土や雑菌が付着している事が多く臭いのもとになるので、取り急ぎ固く絞ったタオルで身体を拭いて土や砂といった汚れを取り除いてあげましょう。
毛が湿ったままではこれも臭いのもとになりますので、ドライヤーの冷風で毛を乾かします。口とお尻に関してはウエットティッシュで綺麗に拭いてあげると何時までも体液が出るということはありません。
身体を冷やす
火葬や葬儀の日まで時間があるときは、身体を冷やす方がより良い状態を保つことが出来ます。
そこで、先ず身体が収まるくらいの段ボール箱(靴箱など)を準備してください。箱には底に清潔なタオルを敷きます。身体の周りには、保冷材や氷を詰めた袋を2~3個置いてあげると十分です。
その上から薄手のタオルを優しくかけてあげると冷気が身体を包みますので、1日~3日は身体の状態変化なく安置することが出来ます。
ドライアイスで身体を冷やすという方法もありますが、問題点は直ぐにドライアイスが手に入らないということと取り扱いを間違えると危ないので気を付ける必要があります。
もし、ドライアイスが手に入るのであれば、ドライアイスをウサギの身体に直接あてるのではなく、ドライアイスを新聞紙やタオルに包んで間接的に身体の傍におきましょう。ドライアイスを直接ウサギの身体にあてると、毛が抜けたり皮膚を傷める可能性もあります。
また、ドライアイスを密閉度の高いタッパーや発泡スチロールの箱で封をしてしまうと箱の中の気化した冷気が破裂の原因になりますので、空気穴や蓋を少し開けて安置していただく必要があります。
また、安置場所も直射日光が当たるところは避け、陽の当たらない、少し気温が低い場所に置いておくことをお勧めします。
ドライアイスは手に入る辛いと述べましたが、最近はインターネットで即日届けてもらえることもあるようなので、楽天などのショッピングサイトで検索してみても良いかもしれません。
ウサギの火葬はいつまでにするべき?
ウサギだけでなく、他のペットにも言えることですが、できるだけ早く火葬を行なっていただくことに越したことはありません。やはり腐敗が進めば不衛生ですし、ウサギ自体も可哀想な姿となってしまいますので保冷材やドライアイスで冷やしておいたとしても2~5日を目安に火葬をしてあげる方が良いでしょう。
なお、安置のケース、棺には百合の花や樒(しきみ)を添えておくと消臭効果がありますし、火葬の時にも仏花として供えることが出来るのでお勧めです。
まとめ
犬や猫だけでなく、ウサギも大切に飼っていたペットですし亡くなれば悲しいものです。しかし、ペットが愛情をたくさんくれたからこそ、最後までしっかりと安置をして葬儀・火葬をしてあげることは、大切な飼い主様の最後の愛情かと思います。焦らず丁寧に、安置の方法をしていただければと思います。
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