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飼っていたカブトムシやクワガタなどの昆虫が、ある日突然死んでしまったら・・・。
残念なことですが、昆虫を飼っているご家庭ではいつかこのようなシーンに直面するでしょう。
お子様にとって初めて自分がお世話をしたペットという場合も多く、どのように対処したら良いのか戸惑われることも多いのではないでしょうか。
ここでは、そんなカブトムシやクワガタなどの昆虫が死んでしまったときの対処方法や、その後の供養について説明します。
ぜひ、かけがえのない小さな命とご家族で向き合う機会を持って頂ければと思います。
カブトムシやクワガタの魅力と寿命
昆虫のペットとしての魅力
ペットと聞いてすぐに昆虫を思い浮かべる人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。
しかし現代ではペットへの価値観が変わり、家族として一緒に過ごすペットの種類も様々です。
そんな中、おとなしくて小さな生き物である昆虫に、心を癒やされる人も増えています。
初めての昆虫と言えば、いつの時代も子供たちの憧れはカッコイイ角を持ったカブトムシ!
そう。夏休みと言えばカブトムシやクワガタは、日本人の定番ですね。
そして成長が早く、見た目も大きく変化することも魅力の1つです。
お子様が初めて飼育する昆虫としても、大変人気がありますね。
命が短いカブトムシやクワガタ
そんな子供達に人気のカブトムシですが、成虫してから1~3ヶ月の寿命と言われており、その一生はとても短いものです。
クワガタも決して長生きとは言えず、種類によって短いものは3~4ヶ月、長いものでも2~3年という短命です。
寿命以外の意外な死因
カブトムシやクワガタが死んでしまうと、その短命さゆえ寿命だったのかと考える人も多いと思います。
しかし意外なことに、急激な体温の変化が死因であるケースも多いのです。
カブトムシやクワガタはその体の色から太陽の熱を吸収しやすく、そのまま放置しているとかなりの高温になってしまうことも。
昆虫たちが入っているケースを強い太陽光の当たる窓辺に置いたり、屋外にいたものを採ってきてすぐクーラーの効いた室内で飼い始めたりといった急激な温度差は、その子たちの身体にとって大きな負担となります。
カブトムシやクワガタを育てることのメリット
思いやりや責任感が芽生える
子供は幼い時は、自己中心の世界を軸に日々を過ごしています。
その後、成長の過程で他者への思いやりなどを学んでいくのですが、昆虫などペットのお世話をしていると、そういった心が自然に芽生えてきます。
また、自分が他の命を担っているという責任感も培うことが出来ます。
心の支えや癒しになる
昆虫は犬や猫のペットと異なり、飼い主にスキンシップを求めてくることはほとんどありません。
しかし、その淡々とひたむきに生きている小さな命を育てていると、いつの間にかお世話をしている自分の心の支えや癒やしになっていることに気がつきます。”
命の尊さを学べる
昆虫の寿命はとても短く、世話をしているお子様はいずれその死に直面します。
命は永遠ではないことや、だからこそ毎日を大切に過ごすことの意味を、お子様が実感を持って学べる良い機会になるでしょう。
カブトムシやクワガタなどの昆虫(ペット)が死んでしまったら
カブトムシやクワガタなどの昆虫が死んでしまった時は、乾いたタオルや綿、ティッシュなどでそっと包んで安置してあげてください。保冷剤は必要ないでしょう。
自宅のプランターに埋葬する
プランター葬という埋葬方法をご存じでしょうか?
プランターに土を入れ、そこに昆虫のご遺体を埋葬することです。
庭のないお家でも、ベランダなどにプランターを置いて埋葬することが出来ますね。
プランター葬は手軽に行え、大切なペットを身近に感じることが出来るというメリットがあります。
また昆虫たちを飼っていた際の腐葉土やマット等の土は、ご遺体を早く自然に還す効果もあるため一緒に埋葬してあげるのが良いでしょう。
ペット火葬業者に依頼する
ペット火葬業者では、カブトムシなどの昆虫を埋葬したり供養したりすることを、「昆虫葬」と呼んでいます。
昆虫葬が出来るペット火葬業者や霊園は現在数多くあり、施設によって金額は異なりますが、大体3,000円~5,000円程度で依頼できるようです。施設の花壇などを利用して埋葬しているところもあります。
カブトムシやクワガタ以外の昆虫も、対応していることが多いようですね。
お子様が飼っていたカブトムシなどの昆虫が亡くなってしまったら、昆虫葬を行って大切に弔ってあげると良いでしょう。
寺院の昆虫火葬に持ち込む
まれに、寺院で昆虫火葬を行っているところがあるようです。
インターネットなどで調べて、ご近所にそういった寺院があれば利用してみるのも良いでしょう。
標本にする
カブトムシやクワガタが死んだ時、標本にするという方法もあるようです。
死んでしまった昆虫をそのまま標本として保管するので、いつでも大切なペットに会うことが出来ます。
標本にする方法はインターネットなどで調べることが出来るようですが、初めての場合は思ったように出来るかどうかちょっと心配ですね。
自宅の土地に埋葬する
昆虫のペットが死んでしまったら、自宅の庭に埋葬するという方法を取るご家庭は少なくないでしょう。
しかし、それを行っても良いのは私有地に限られますので、借家やマンションの1階についている庭での埋葬は控えましょう。
また公園に埋めることも、法律上は公共の場に廃棄物を捨てたと見なされますし、何より大切な昆虫の遺体が野良猫などに掘り起こされてしまう可能性もありお勧め出来ません。
ごみとして廃棄する
昆虫が死んだ時、廃棄物として処理される方も多いかと思います。
その場合は、どうしても燃えるごみとしての廃棄方法になってしまいます。
お子様とともに大切な1つの命と向き合った後、ゴミとして捨てるという行為は、家族としては辛いものがあると思います。
出来れば、ごみとして廃棄する事は避けたいですね。
昆虫葬についてもっと詳しく
昆虫も火葬するの?
カブトムシやクワガタをはじめ昆虫は、節足動物という骨格がない生き物で、火葬してしまうとほぼ何も残りません。
火葬をしてもほとんどが灰となり、遺骨を持ち帰ることも出来ません。
昆虫の火葬はもちろん可能ではありますが、多く行われているとは言い難いところです。
愛ペットグループでの昆虫葬
愛ペットグループでも、昆虫葬を承っております。
「愛ペットセレモニー尼崎」では、昆虫を埋葬する専用の花壇、昆虫天国(庭園)を設けています。
庭園への埋葬後には、昆虫合同供養を行っているので安心ですね。
愛ペットグループの昆虫葬で埋葬可能な昆虫ちゃんたちは、カブトムシ、クワガタ、せみ、とんぼ、蝶などがありますが、他にも埋葬可能な子たちもございますのでぜひ一度ご相談下さい。
施設全体では、昆虫や犬、猫などのペットちゃんの供養も行っており、多くの方にご利用いただいております。
また、遠方にお住まいの方にはご来園での昆虫葬以外にも、ご自身でご準備頂いての郵送、昆虫葬郵送キットPLUSでの郵送などの方法でお受けしております。
ご来園頂きました場合の昆虫葬の費用は、ご供養も込みで3300円です。
その場合は、お別れのみお立会いいただき、埋葬はスタッフにお任せいただいております。
昆虫葬郵送キットPLUSでの郵送の費用は、埋葬とご供養、郵送料込みで4950円になります。
詳しくは、下記ホームページでご確認ください。
https://xn--u9j739gfib65rq81aruw.com/insect/index.html
昆虫の供養
自宅の庭やプランターに埋葬した昆虫のご供養
ご自宅の庭やプランターに埋葬した場合は、ご家族が好きなときに好きなだけお参りすることが出来ますね。
ただし、野良猫や他の動物の掘り起こしなどには注意が必要です。
ご遺体の上にかける土が少ないと、そういったトラブルに見舞われやすいので気をつけましょう。
また、埋葬したプランターに一緒に植物を植えてあげると、その植物が実や花をつけるたびに亡くなった昆虫ちゃんを想い出すことができ、良い供養になるのではないでしょうか。
ただし、植物への水やりによる昆虫のご遺体への影響を考えると、埋葬後しばらく経ってから植えるのが良いかも知れません。
愛ペットグループでの昆虫の供養
愛ペットグループでは、埋葬の後に合同法要にて昆虫合同供養を執り行い、大切な昆虫達をしっかりと供養させていただきます。
また、その後も月例法要でご住職にお経を読んでもらう供養を行っておりますので、ご家族様にもご安心いただけると思います。
最期に
かけがえのない大切なペットである昆虫とのお別れは、いつか必ず訪れます。
しかも昆虫の場合、その日は突然やってくることが多いのです。
ご家庭で対処されるのかペット火葬業者に依頼するのかなど、ご家族で話し合われる機会を持たれることをお勧めします。
ご家族でかけがえのない小さな命にしっかりと向き合うことで、お子様もゆっくりと気持ちの整理が出来ると思いますし、それは私達大人も同じではないでしょうか。
そして、その小さな命で私達に多くのことを教えてくれた昆虫に、ありがとうと言ってきちんとお別れすることが一番の供養になると考えています。
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