ペットちゃんは私たちにとって特別な存在で家族の一員でもあります。
その愛らしい姿や忠実な心は私たちに多くの喜びや癒しをもたらしてくれました。
しかし、いつか訪れる別れの時が来ます。
私たちはペットちゃんに最後のお別れと感謝の気持ちを伝えたいと思うものです。
そこで、ペットちゃんの塔婆供養が重要な役割を果たします。
「そもそも塔婆の意味は何?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、塔婆の意味や由来なぜ塔婆を立てるのか塔婆供養などを、お話ししていきます
塔婆の意味と由来
塔婆の意味
塔婆は、「卒塔婆(そとば・そとうば)」とも呼ばれており、故人を追善供養するために立てられています。
追善供養とは、故人の冥福を祈って法要やお墓参りで手を合わせることを意味します。
その追善供養の一つとして、納骨やお盆、年忌法要の時に塔婆を立てるのが一般的です。
塔婆を立てるということは、故人への供養であることは言うまでもありませんが、塔婆を立てた人の「善行」になると言われています。
仏教の教えでは、塔婆を立てることで善を積むこととなり、現世の行いが故人の「功徳」でもあり冥福に繋がると考えられているのです。
塔婆の由来
「塔婆」という言葉は、サンスクリット語の「ストゥーバ」(仏塔)が語源です。
「ストゥーバ」を漢字に当てはめて出来たのが「卒塔婆」になりその後、卒塔婆が簡略化され「塔婆」と呼ばれるようになりました。
塔婆は五重塔を表している
ストゥーバと言われる「仏塔」にお釈迦様の遺骨を納めたものが「仏舎利塔(ぶっしゃりとう)」です。
これを基にして、日本独自に広まったといわれる「五輪塔」が建立されるようになりました。この五輪塔は異なる五つの石を積み上げた形をしています。
この五つにはそれぞれ意味があり「空(キャ)・風(カ)・火(ラ)・水(バ)・地(ア)」を表しています。これは私たちの地球を構成している「五大要素」であり、五輪塔が簡略化され形を変えたものが塔婆です。
塔婆をたてる意味
塔婆をたてる意味は、亡くなった人やペットちゃんの存在を敬い、思い出を大切にすることです。塔婆があることで霊園を訪れる人々に、大切な人やペットちゃんのことを思い起こさせ、感謝や尊敬の気持ちを込めて供養することが出来ます。
供養と鎮魂
塔婆は亡くなった人やペットちゃんの霊を供養し、その魂を鎮めるためにたてられます。
塔婆には人やペットちゃんの名前を刻印が施されることがあり、その存在を永く偲ぶためにたてられます。
魂が安らかに旅立つことを願い塔婆供養を行うことで心の平穏を得るために重要な役割を果たしています。
追悼と記念
大切な人やペットちゃんを追悼し、その存在を永遠に記念する事を目的して塔婆はたてられます。
塔婆の役割は墓標や記念碑としての役割もありますが、その場所を訪れた際に大切な人やペットちゃんとの思い出を偲ぶ役割もあり大切にすることができます。
ペットちゃんの塔婆供養について
塔婆供養とは回忌供養、お盆やお彼岸、ご命日、お墓参りの際に塔婆をたてることは追善供養の一つとされています。
塔婆をたてる事がご家族様の善行となりペットちゃんの善行にもなりますので塔婆を建てることはペットちゃんの供養にもなります。
塔婆をたてるタイミング
「塔婆をたてるタイミングはいつ?」
と疑問に思いますよね。
四十九日、一周忌などの節目に合わせて塔婆をたてるのが良いとされています。
ペットちゃんの安らかな眠りと冥福を祈るとともに、一緒に過ごした日々を思い感謝するために塔婆をたて供養してみてはいかがでしょうか。
ご家族様が集う大切な機会が法要です。
法要を執り行い、そして大切なペットちゃんとの大切な思い出を振り返る事はペットちゃんも喜んでくれるはずです。
最後に
ペットちゃんの塔婆供養は、愛と感謝の気持ちを形にする素晴らしい方法です。
塔婆をたてることによりペットちゃんとの絆や思い出を永遠に繋げ私たちの心に深く刻まれます。
ペットちゃんは私たちに多くの喜びや癒しを与えてくれました。
彼らは家族の一員であり、特別な存在です。
塔婆供養を通じて、ペットちゃんへの感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
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