目次
ペットちゃんの余命が残り僅か…。
こんなにもせつなく、苦しいことはありませんね。
命あるものいつか死が訪れると分かっていても、皆様にとってペットちゃんは大切な家族の一員であり、掛け替えのない存在。
溢れ出る涙を堪えきれなかったり、自分のことさえ手に付かなかったり、辛い日々をお過ごしの方もいらっしゃるでしょう。
「これからどうしたら良いの?」
「最期に何かしてあげたい!」
様々なお悩みがあると思います。
そこで今回は、終末期を迎えたペットちゃんが天国へ旅立つ際の心構えや、最期にしてあげることを説明します。
危篤状態になった場合の対処方法についても解説します。
ペットちゃんはもちろん、皆様が後悔しないためにも大切な取り組みです。
どうぞご一読いただき、適切な知識を学んでください。
ペットにとって幸せな生涯とは?最期まで幸せでいてもらうために
皆様のペットちゃんは幸せでしょうか?
先ずは、野生動物と比較してみましょう。
その上で、飼い主の立場で、更に最期まで幸せでいられる方法について考えてみてください。
ペットが幸せな証-1 安全で快適な生活環境
雨風を凌ぎ、外敵から身を守りながら、毎日安心して食事や睡眠ができる環境は、ペットちゃんたちのメリットですね。
衛生面や健康面でも快適で安全なため、ペットちゃんは野生動物よりも長生きする傾向にあります。
犬や猫は、寿命が倍ぐらい違うとも言われています。
ペットが幸せな証-2 愛情を注がれコミュニケーションを体験できる
ペットちゃんの最大のメリットといえば、皆様から愛情を注がれること。
名前を呼び掛けられたり、撫でてもらったり、遊んでもらったり…。
人間との楽しいコミュニケーションを経験できるのは、ペットちゃんならではの特権といえるでしょう。
飼い主としてペットにより幸せな生涯を与えてあげる秘訣とは?
ペットちゃんに癒しを求めている方は、たいへん多いと思います。
それは、ペットちゃんにとっても同じこと。
万一の時にも痛みや苦しみを理解してくれるご家族様が傍にいて、労わり、癒してくれたら、こんなにも幸せなことはないでしょう。
ペットちゃんに幸せな生涯をもたらす秘訣は、皆様の「思いやり」。
どんな時もペットちゃんの立場になって考えてあげること、共感する気持ちを忘れずにいてあげてくださいね。
ペットが亡くなるとき最期にしてあげたい「看取り」
ペットを看取るための心構え
ペットちゃんの最期を見届けることを「看取り(みとり)」と呼びます。
看取りはペットちゃんにしてあげられる最期の愛情表現。
安心して天国へと旅立てるよう、しっかりと看取ってあげましょう。
ペットちゃんが傍にいて欲しいと思っているのは、ご家族様です。
皆様には、どんなに腕の良い獣医師にも勝る信頼が寄せられています。
病院へ預ける場合も油断せず、緊急連絡先を伝え、万一の際にすぐ駆け付けられるよう待機しましょう。
ペットを看取るときに注意すること
ペットちゃんは亡くなる時、様子が急変することがあります。
痙攣や呼吸困難を伴うことがありますが、どうぞ冷静に対処してあげてください。
痙攣を起こしている場合には抱き締めたり、息苦しさを伴う場合には擦ってあげたり、慌てずにしっかりと支えてあげましょう。
そして、息を引き取る際は、優しく撫でながら、「ありがとう」「頑張ったね」「いい子だね」「大好きだよ」と、真心を込めてお別れの言葉を捧げてあげてください。
終末期を迎えたペットとの暮らしで大切な3つのポイント
終末期のペットにとって大切なこと1 快適な環境づくり
終末期のペットちゃんの生活スペースは、様々な配慮が必要です。
リビングなど、ご家族にとって目が届きやすい場所に確保してあげることはとても良いことです。
しかし、ペットちゃんの立場になると、静かで落ち着ける環境であることが重要。
慣れ親しんだ好きな場所であっても、話し声やテレビの音量などに考慮してあげてください。
また、高齢のペットちゃんをはじめ、ケガや病気で終末を迎える子は行動範囲が極端に狭くなり、一日中寝て過ごす子もいます。
居場所となる寝床は心地良さを第一に、トイレや飲み水を傍に置き、常に清潔にしてあげてください。
また、白内障などで視力の弱い子や、足腰が弱くなった子にとっては、些細な段差やコンセントのコードなども危険です。
扉や柱、家具など、ぶつかる可能性がある場所にはクッション材を施します。
床も転倒や滑らないよう、マットなどを敷いて安全性を重んじます。
それぞれのペットちゃんの立場になって、快適な環境を用意してあげましょう。
主なポイントは次のとおりです。
①安心できる快適な生活スペースの確保
②居心地と寝心地の良い寝床の用意
③危険性を回避した安全な環境づくり
終末期のペットにとって大切なこと2 ペット主体の生活を送る心構え
終末期のペットちゃんたちには、介護が必要になる子が多くいます。
犬や猫の場合、流動食をスプーンやシリンダーで与えたり、自ら食事ができない子には鼻からチューブを通して栄養補給を行ったり、状態によって対処方法が異なります。
あらかじめ獣医師にご相談のうえ、指示に従って介抱してあげてください。
食事や排泄のお世話など、介護が長引くとご家族様の負担は大きくなります。
時にストレスを感じることもあるでしょう。
しかし、どうぞ叱ることのないようご注意ください。
ペットちゃんに対する反省や失態は、皆様の後悔になりかねません。
皆様の一生において、ペットちゃんと共に暮せるのは残り僅かな期間。
どんなに忙しい日々も思い出に変わる日が必ず訪れます。
ご自身のためにも、精一杯ペットちゃんのために尽くしてあげてくださいね。
終末期のペットにとって大切なこと3 終末医療における方針の決定
最期の延命措置を含めて、終末における医療方針はなるべく早い段階から、ご家族の皆様で打ち合わせておくことをお勧めします。
なぜなら、終末医療は一人ひとり考え方が異なるためです。
どんな措置をしてでも命を繋ぎ止めたいと考える方もいれば、早く楽にさせてあげたいと思う方もいらっしゃいます。
これは、いずれも間違いではありません。
また、治療にあたっては、セカンドオピニオンとして別の獣医師に相談することも一つの方法です。
自ら終末の在り方を決めることができないペットちゃんに対して、代弁者となるのは皆様。
ご家族の皆様が納得できるよう、事前にしっかりと打ち合わせて方針を決めておきましょう。
ペットが危篤状態になったらするべき3つのこと
会社・学校などへの休暇申請やスケジュール調整
ペットちゃんの命の危機か迫った時やご葬儀において、仕事や学校を休んで良いのかどうか… 迷う方はたいへん多くいらっしゃいます。
皆様はいかがでしょう?
ペットちゃんとって、ご家族様に看取られることなく、孤独死を迎えるのはとても寂しいことです。
また、死に目に会えなかった飼い主様の多くは、後悔を引き摺っていらっしゃいます。
人生では、行事やお付き合い、仕事や勉強など、大切なことが様々ありますが、法律も定められている「動物愛護」における責任という意味では、ペットちゃんの死を優先することも大事ではないでしょうか。
どうぞ悔いのない選択をなさってください。
ペットのお別れの準備(葬儀・火葬など)
ペットちゃんが亡くなったら、硬直が始まらないうちに早めにご遺体の処置を行って、お別れの儀式や火葬に備えます。
犬や猫で必要となるのは、次の用品です。
①棺
②ドライアイス
③お布団(タオルや毛布)
④お花
⑤おやつやおもちゃなど
⑥ボディタオルやブラシ
⑦ペットシーツ
ご遺体の処置については、以下のページをご参考になさってください。
ペットが亡くなったら(死んだら)、火葬までの間どうしたらいい?お家での過ごし方とお別れの方法
ご葬儀や火葬、納骨・埋葬についてもあらかじめ検討して、心構えを行っておきましょう。
とはいえ、初めてペットちゃんの死を迎える方は不安や戸惑いが大きいと思います。
ペットちゃんとのお別れでは看取りに専念することが何より重要です。
分からないことは、ペット火葬業者へ相談して、事前に悩みを解消しておくことをお勧めします。
なお、私ども愛ペットグループでは、ペットちゃんのご葬儀や火葬、納骨・埋葬などについて、無料でご相談を承っております。
こちらよりどうぞお気軽にお問い合わせください。
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ペットの延命措置の最終判断と獣医師へのお礼
延命措置では、ペットちゃんの症状に合わせて、輸血や点滴や透析、強制給餌や人工呼吸など、様々な処置が行われます。
病気やケガに苦しんだ子も、老衰の子も、ペットちゃんたちはご家族様の期待に応えようと、最期まで懸命に頑張ってくれることでしょう。
最期まで獣医師に委ねたい方、慣れ親しんだ我が家で看取りを望む方、ご家族様によってそれぞれだと思います。
ペットちゃんの立場になって、判断してあげてください。
いずれの場合も、お世話になった獣医師へは、お礼の言葉をお忘れなきようご注意ください。
皆様が良い飼い主で在り続けることは、ペットちゃんの誇りです。
ペットの看取り方とは?危篤状態の犬や猫などにしてあげること【まとめ】
1.ペットにとって幸せな生涯とは?
・一番の理解者であるご家族様の元にいられることが、ペットちゃんにとっては幸せ。
・より幸せな生涯をもたらす秘訣は、思いやり。
・どんな時もペットちゃんの立場になって考えてあげること、共感する気持ちが大事。
2.飼い主として最期にしてあげたいペットの看取り
▼ペットを看取るための心構え
・看取りはペットちゃんにしてあげられる最期の愛情表現。
・病院へ預ける場合は油断せず、万一の際にすぐ駆け付けられるように待機する。
▼ペットの看取る時に注意すること
・痙攣を起こしている場合には抱き締めたり、息苦しさを伴う場合には擦ってあげたり、慌てずにしっかりと支える。
・最期は優しく撫でながら、「ありがとう」「頑張ったね」など、お別れの言葉を捧げる。
3.終末期を迎えたペットとの暮らしで大切な3つのポイント
①ペットにとって快適な環境づくり
・目が届きやすい場所に生活スペースを確保する。
・落ち着ける環境であることが重要。
・話し声やテレビの音量などに考慮する。
・居場所となる寝床は心地良さを重んじる。
・トイレや飲み水を傍に置く。
・常に清潔にする。
・段差やコンセントのコードなどの危険性に配慮する。
・ぶつかる可能性がある場所にはクッション材を施す。
・床は転倒や滑らないようにする。
▼主なポイント
1.安心できる快適な生活スペースの確保
2.居心地と寝心地の良い寝床の用意
3.危険性を回避した安全な環境づくり
②ペット主体の生活
・介護や介助は事前に獣医師に相談して、指示に従って介抱する。
・介護の負担によりストレスを感じることがあっても、叱らないよう注意する。
・ペットちゃんに対する反省や失態は、自分自身の後悔になり得る。
・残り僅かな期間であり、思い出に変わる日が訪れるため、精一杯ペットちゃんのために尽くす。
③終末医療における方針の決定
・人によって考え方が異なるため、延命措置など終末の医療方針は、早くからご家族様で打ち合わせておく。
・セカンドオピニオンとして、別の獣医師に相談することも一つの方法。
・ペットちゃんの代弁者として、方針を決める。
④ペットが危篤状態になったらするべき3つのこと
1.スケジュール調整と会社・学校などへの休暇申請
2.お別れの準備
▼犬や猫で必要な用品
①棺
②ドライアイス
③お布団(タオルや毛布)
④お花
⑤おやつやおもちゃなど
⑥ボディタオルやブラシ
⑦ペットシーツ
▼あらかじめ検討しておくこと
・ご葬儀や火葬
・納骨・埋葬
▼ペットが危篤になった時の重要ポイント
・看取りに専念できるよう、分からないことはペット火葬業者へ事前相談する。
3.延命措置の最終判断と獣医師へのお礼
・お世話になった獣医師へは、お礼を伝える。
・良い飼い主であるためには、ペットちゃんの家族として、マナーを守ることが大切。
幸せな生涯をと望むのは、人間のみならず、ペットちゃんたちも同じこと。
犬や猫はもちろん、うさぎやハムスター、インコ、爬虫類など、いかなるペットちゃんたちも同様です。
短い一生の中で、ペットちゃんたちは、思いやりや優しさなど、皆様に様々なことを教えてくれたと思います。
最期は心から感謝を込めて、看取ってあげてください。
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