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わんちゃん猫ちゃんの平均寿命は年々伸びており、小型犬では13歳〜16歳前後、大型犬は10歳〜12歳前後、猫は15歳前後と言われています。
ペットちゃんの寿命が年々延びる中で、介護についての注目が高まっています。
大切なペットちゃんとの時間を長く過ごせることはとても幸せな事ですが、ご家族様とペットちゃんの快適な生活には、介護の智識が重要になります。
また、高齢以外にも、病気や事故、障害などで介護が必要になるケースもあります。
ご家族様のために、ペットの介護の方法や、注意点をご紹介します。
ペットちゃんの介護にお悩みの方はもちろん、ペットちゃんの介護が必要になったときにすぐ対応できるようにぜひ参考にしてくださいね。
介護が必要になるケース
犬や猫と暮らしていくということは、大きな問題がない限りは数十年続くことになります。
大切な家族の一員でペットちゃんと過ごす数十年は飼い主さんやご家族のにとってかけがえのない素晴らしい時間になります。
同時に犬や猫のペットちゃんにとっても幸せな時間になりますよね。
そんな幸せな生活をしていくと当然年齢を重ねていくことになり、ペットちゃんも身体が老いていきます。
若い頃には問題なかったことでも、シニア期になると筋力の低下や視力・聴力の低下、食欲不振、心の問題などさまざまな変化が出てくるものです。
高齢が原因の場合
犬も猫も7歳前後を過ぎるとシニア期と呼ばれる時期になり、筋力の低下や視力・聴力の低下、食欲不振、心の問題などさまざまな身体の変化が出てくるものです。新陳代謝が緩やかになるので免疫力が低下してくることもあり、様々な病気にかかりやすくなります。
そんな病気や筋力の衰えが原因で寝たきりや食事の介助などの介護が必要になることもあります。
病気が原因の場合
ポイントはまず、ペットの介護計画を立てることです。
病気や怪我などが原因の場合には、よく獣医さんと相談した上で治療方針や必要な処置を決定します。さらには、自宅でのケアの仕方や注意点などのアドバイスをもらうことが大切です。
ケガや持病等で障害のある場合
緊急時にすぐに対応してもらえるように動物病院などの連絡先を自宅の誰もがわかるスペースに掲示しておくと慌てずに対処できます。
介護は1人の力では成り立たないものであり、家族の中でよく話し合い介護の分担を決めておくことも大切になります。
特に大型犬の場合には、身体も大きく介護も体力を使うため分担して行うことがおすすめになります。
ペットの介護は大変? 飼う前に知って起きたこと
ペットの状態や、ご家族様のお気持ちにより変わってきますが、どちらかというと大変なことも多いようです。ご飯やトイレ、寝たきりの場合には寝返りなどを定期的にさせてあげる必要があり、外出も困難になる可能性があることを念頭におききましょう。
できればペットちゃんをお迎えする時点でかかりつけ医を決めておくのはもちろんですが、介護用品が購入できるお店をチェックして相談できる環境を整えておくようにしましょう。
ペットの介護が大変と感じる点
介護はペットちゃんのご飯やトイレ、寝たきりの場合には寝返りなどを定期的にさせてあげる必要があり、常にペットちゃんの様子を気にしなくてはならないため外出も困難になる可能性があります。
飼い主さんのことが分からなくなってしまったり、それまで穏やかな性格の子がいきなり攻撃的になるなどのケースもあります
ですので、今一度飼い主さんとその家族の方にはペットちゃんが健康なうちに介護などが必要になった時に誰が、どんな場面で、お世話をするのか計画的に前もって話し合ってもらうことが大切です。
ペットの介護の必然性
犬や猫を飼うということはその子の生涯を見届けるための覚悟が必要になります。
最期の瞬間までペットちゃんには、出来る限り穏やかに大好きな飼い主さんと一緒に過ごせる環境が理想的になります。
そのためにも、いざ介護がは必要になったときのためにイメージを固めておき、家族の中で 話題にして話しておく必要があります。
飼う前にペットの介護について知ることが大切
日頃から介護のことを念頭に生活をしていればいざ、介護が必要になったときにスムーズに対処することができます。
介護は大変ですが計画的にイメージを固めて環境を整えておけば、ある程度冷静に対応することが可能です。
また、1番大切なことは飼い主さん1人だけで無理をしすぎないことです。
ご家族の方や動物病院の先生などに頼り負担を分担して飼い主さんが行き詰まらないように対策することが良いでしょう。
犬や猫などのペット、具体的な介護の方法と注意点
具体的に犬や猫を介護する方法について紹介します。
細かいケアや、その子に必要な介護はペットちゃんにより異なりますので、あくまでもこちらの項目を参考にしていただき、介護を実践していただければ幸いです。
①睡眠時の介護
お世話の内容
ペットちゃんが寝たきりの状態になってしまった際に1番気を付けたいことは褥瘡(床ずれ)になります。
褥瘡は悪化すると皮膚が壊死してしまい、骨が露出してしまう決して楽観できない問題です。
褥瘡の状態が悪いとそこから菌が繁殖してしまい、炎症を起こしたり感染症になる可能性があります。
感染症が原因で免疫力が低下してしまい、命の危険に陥る可能性もあるため日常的に予防することが重要になります。
ずっと同じ体制でぬていると同じ部分に圧力がかかるため、血流が悪くなり皮膚が壊死してしまい褥瘡ができてしまいます。
注意点
血流が悪くなると浮腫や呼吸困難の原因にもなるため定期的にペットちゃんの体位を変えてあげることがポイントです。
寝たきりの子を寝かせるベッドも体の圧力を分散できるように低反発のマットレスを導入するのがおすすめです。
もし、ペットちゃんが少し歩けるようならば転倒しないようにクッションなどで寝床をカバーすることも大切です。
この時にクッションに隙間があるとそこに入り込んでしまい、窒息の原因になるため注意が必要です。
②トイレの介助
トイレのお世話も大切な介護の一つになります。身体が不自由になるとなかなか一人で用を足すことが難しくなり、飼い主さんの介護が必要になります。
とくに、下半身麻痺などになってしまった時には、自分で力を入れることが難しいため膀胱や大腸を刺激して排尿を促してあげる必要があります。トイレが我慢できない場合や、意思表示が難しい場合などには、ペットシーツを敷いたり、マナーパンツ・ベルト(おむつ)をはかせてあげると良いですよ。
汚れたら、すぐに新しいものに交換してあげましょう。
基本的にはペットちゃんの下半身にペットシーツを敷いておき、汚れたらすぐに新しいものに交換できるようにしておくことがおすすめです。
お尻周りの汚れをそのままにしておくと、臭いや感染症の原因になりますしペットにとって大きなストレスになります。快適に過ごせるように、きれいにしてあげることが大切です。
③ご飯の介助
ご飯を飲み込む力が衰えてしまい、自力でご飯を食べることが難しい場合には、ご飯の介助も必要になります。
基本的には、流動食にして少量ずつ口の中に運んであげます。
ご飯は、ドライフードをふやかして潰したものに、水を入れても流動食にできます。
また、ペットショップには少量でも栄養をきちんと摂れる、流動食や介護食が販売されています。
ペットちゃんの状態にあわせて食事を用意してあげるのが理想的です。
ペット介護士の資格について
近年、動物の職業の中でもペット介護士という資格に注目が集まっています。
その名の通り、ペットの介護に関するノウハウを学んだプロで、ペットの介護のサポートをしてくれる職業です。
民間の資格であり、それぞれの団体により資格習得の基準は異なりますが、通信教育でもペットの介護に関する勉強ができるため、介護に興味のある方にはおすすめの資格です。
ご家族様が勉強するだけでなく、ペット介護士に介護をお願いすることでご家族様の負担を減らしたり、技術を見て学ぶこともできます。
ペット介護といっしょに終活の準備も大切
ペットだからと行って介護の問題はないだろうと簡単に考えていると、いざその状況になった時に慌ててしまうものです。
介護はペットちゃんの状態により、何年続くかわかりませんが、穏やかな最期を迎えられるよう、終活についてもご家族様で話し合い、イメージを固めておく事が大切ですね。
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