目次
突然ですが、皆様は『終活(しゅうかつ)』をご存知でしょうか?
終活とは、人生の最期を迎えるにあたって、あらかじめご自身の葬儀やお墓・納骨の用意、身辺整理などを行う取り組みのことをいいます。
一般的に「エンディングノート」と呼ばれるツールを用いることが多く、様々な角度から自身を振り返り、今後何をすべきなのか、意向を明確にしながら必要事項を洗い出します。
これによって、残される家族や周囲に迷惑をかけることなく、今後の人生設計を見出だすことができるため、終活は定年を迎える60代を中心に高齢の方々によって行われています。
そのような『終活』ですが、最近では人間だけではなく、ペットにおいても盛んに行われるようになりました。
高齢のペットや病気・障害のあるペットを抱えた方々を中心に、これから旅立ちを迎えるにあたって、最期まで愛情を注ぎたい、天国でも幸せであって欲しいと願う飼い主の方々が増えているためです。
そのため、愛ペットグループでは、ペットの現状やご要望、ご予算などをお聞かせいただきながら、最適なペットの終活の仕方をアドバイスしております。
近年では、葬儀や火葬に用いる『棺(ひつぎ)』に関するお問い合わせがたいへん増えています。
そこで、今回は、最適なペットの棺の準備方法について、ご説明します。
犬や猫などペットが亡くなる前に棺を用意する人が増えているって本当?
早速ですが、先ずは気になる『ペットが亡くなる前に棺を用意する人が増えているって本当?』についてお答えします。
・・・亡くなる前に棺を用意する飼い主の方が増えているのは事実です。
きちんと考えておられるペット火葬業者の方々もいて、ご準備されることを案内されています。
「なぜ生前に用意するの?」と疑問の方は多いことでしょう。
その理由についてご説明します。
犬や猫などペットの棺って必要なの?
ペットの火葬において、棺の有無は一概に定められてはいません。
しかしながら、ペットが亡くなったら最期は人間と同じように遺体を丁寧に安置し、棺に納めて弔ってあげたいと考える方々は着実に増えています。
ペットの状況や、室温などの環境にもよりますが、きちんと措置を行えば、数日間ご自宅で安置できるため、ご家族様に心残りがないよう、棺へ納めて安置される方も多いです。
ペットの火葬において、棺の有無は一概に定められてはいません。
しかしながら、ペットが亡くなったら最期は人間と同じように遺体を丁寧に安置し、棺に納めて弔ってあげたいと考える方々は着実に増えています。
ペットの状況や、室温などの環境にもよりますが、きちんと措置を行えば、数日間ご自宅で安置できるため、ご家族様に心残りがないよう、棺へ納めて安置される方も多いです。
棺とは?死後に棺を利用する理由って?
棺の歴史はたいへん古く、紀元前2000年以上の歴史があると言われています。
死後、お別れに際して遺体を棺に納める「納棺(のうかん)」といわれる風習は、世界的に多く見受けられ、その国々の宗教観や文化として定着しています。
日本では、人は亡くなってから24時間以内に火葬を行ってはならないと法律で定められています。
これは、蘇生の可能性があることと、遺族が故人の死を悼む日本人の習慣に基づいており、遺体は火葬までの期間、必ず1日安置する必要があります。
納棺はその延長の儀式。
一般的に葬儀を行う際、火葬となる出棺時に最期のお別れの言葉を告げます。
犬や猫などペットに棺を用意する意味とは?
生活を共にし、名前を呼び、言葉を交わし、心通わせた大切な家族としてのペット。
納棺は、感謝の想いや冥福を祈る気持ちを告げるためにふさわしい形であり、ペットにしてあげられる最期の労りです。
なお、棺に入れて火葬する際には、ペットの周りをお花で飾ったり、生前と同じように好きだったフードやおやつを傍に添えてあげる方もたいへん多いです。
ペットが華やかに安心して旅立てるようにと、最期のお別れの儀式として行われています。
参考:犬や猫のペット火葬では何を準備すればいい?火葬の際に持っていくもの、持っていけないもの
犬や猫の生前にペット用の棺を用意する2つの大きなメリットとは?
ペットが亡くなった後、葬儀や火葬の直前に棺を用意するのではなく、あらかじめ棺を準備するのは一体なぜ?
ここでは、その理由となる大きな2つのメリットについて説明します。
棺を生前に用意するメリット1「最期にペットが美しい姿で旅立てるようにする」
ペットは亡くなると、皆様が思っているよりも早くから死後硬直が始まります。
動物としての種類のほか個体差もありますが、犬や猫では1~3時間程度、ウサギやフェレットでは30分~1時間程度、インコやハムスターなどの小さなペットはわずか数分程度など、別れを悼む間にも体は硬くなってゆきます。
生前にあらかじめ棺を用意しておくことが好ましいとされる最大の理由の一つは、この遺体の硬直にあります。
ペットは死後できるだけ早く瞼を閉じ、柔軟性のあるうちに棺の中で眠っているような美しい姿に整えて、遺体のお手入れや腐敗させないための措置を行ってあげることが最良です。
棺を生前に用意するメリット2「ペットロスを回避するため」
ペットを亡くした際、ペットロスに陥る方はたいへん多くいらっしゃいます。
そのため、生前からペットの死と向き合って『ペットの終活』を行うことは、ペットロスを回避する上で大きな役割を果たします。
とはいえ、身近なペットの死は想像の世界。
いざとなると大きな哀しみに苛まれる方は少なくありません。
そこで、ペットの死を現実として受け入れることに有効的なのが『棺』の存在です。
生前から棺を用意されている方は、しっかりとペットの死と向き合っているため、重度のペットロスになりにくい傾向があります。
犬や猫を亡くした場合のペットロスにおける主な症状(補足情報)
名前を呼ぶことが毎日の習慣となっていたご家族様にとって、ペットの存在を失うことは非常に大きな負担となり、その影響は心身にも表れます。
犬や猫などのペットを亡くした方は、理由もなく突然泣いて、涙が止まらなくなってしまう方が多い傾向があり、中には精神的ダメージが何年も続き、日常生活を取り戻すことが困難な状況に陥ってしまう方も…。
ペットロス症候群における主な症状は次のとおりです。
・不眠
・情緒不安定・疲労・虚脱感・無気力・めまい
・拒食症や過食症の摂食障害
・精神病様症状(錯覚・幻視・幻聴・妄想)
・胃潰瘍など消化器疾患や心身症
犬や猫のペット用の棺ってどんな物?ペットの火葬にふさわしい棺って?
犬や猫のペット用の棺の材質や形状とは?
いざ棺を用意しようと思っても一体どのようなものを用意したら良いか、戸惑う方は多いと思います。
犬や猫のペット用の棺には様々な材質・形状のものがあります。
棺の材質:木製・紙製・布製
棺の形状:箱型・バスケット型・おくるみ型
なお、愛ペットグループでは重厚な木製の棺やダンボールをペットと一緒に火葬しておりません。
タオルや毛布などに包まれたペットをそのまま火葬することもありません。
これは、遺骨が燃焼物のススや灰で汚れることを防ぐためです。
参考:犬や猫のペットの火葬に使う棺(ひつぎ)はどのようなものがあるのか?
犬や猫のペットに最適な棺って?「パーフェクト」「天使のつばさ」
大切なペットの遺骨を重んじる専門家の立場としては、ペットと一緒に火葬ができる燃焼性の高い材質の軽量な木製の棺や、遺体の安置に安心で遺骨にも優しい特殊繊維でできた棺『パーフェクト』や、おくるみ型の『天使のつばさ』をお勧めしています。
棺選びは火葬後の納骨や供養においても重要なポイントです。
愛ペットグループでは、確かなプロの視点でそれぞれのお客様とペットに最適な棺をご提案をさせていただいておりますので、お悩みになる前にお気軽にご相談ください。
※「パーフェクト」「天使のつばさ」はインターネット通販でもお求めになれます。
知っておきたいペットの終活と生前の棺の用意
ペットの終活における5つのメリットは次の5つです。
① 寿命を予期することで後悔しないように接する意識が高まり、ペットとの絆を深めることができる。
② ペットの看取りや弔いに集中することができる。
③ あらかじめしっかりと情報取集を行い、最適なプランを選択できるので、後悔しないお別れと供養が行える。
④ 比較検討することによって、費用を削減することができる。
⑤ ペットロスになりにくい。
ご参考までに、犬や猫の寿命は次のとおりです。
2019年時点の寿命
・犬:14.44歳
・猫:15.03歳
調査機関:一般社団法人ペットフード協会
生前にペットの死を想定することは、決して不謹慎なことではありません。
たとえ今は健康でも、限りある命。
ペットの寿命を推定して終活に取り組むことは、ペットとご家族様の将来に大きなメリットをもたらします。
どうぞ大切なペットの寿命年齢をあらかじめ調べて、お別れの時が近づいたら、棺のご用意についてご検討くださいね。
まとめ
最愛のペットが最期にご家族様へ求めるものは、『愛情』であることは言うまでもありません。
ペットが亡くなる時、最も大切なのは、ご家族様の心構えです。
慌ただしさに追われることなく、しっかりと看取り、天国へと誘ってあげるためには、何よりも、ご家族様自身のゆったりとしたお気持ちが不可欠ですよね。
終活を行うことで、ペットとのお別れを受け止める準備ができます。
亡くなった後に慌てる必要がありませんので、落ち着いて、しっかりとお見送りを行っていただけますよ。
ペットのお別れが近づいたら、心身ともにゆとりある生活を送り、残りの時間を有意義に過ごせるよう心掛けてくださいね。
最愛のペットが最期にご家族様に求めるのは、優しい声掛けやスキンシップといった『愛情』であることは言うまでもありません。
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