こて風貌はペルシャ、顔は日本猫のオッドアイのにゃんこ小鉄のお話の続きです。
2004年12月23日 木曜日 寒い日でした。
朝、目が覚めていつものように傍で寝ている小鉄に『おはよう』と声をかけようと
小鉄の方を見ると、小鉄の様子がおかしいのです。
痙攣を起こしていて、目の焦点があっていない様子・・・
慌てて支度をし、病院に向かいました。
小鉄は、意識はあるものの正常な状態ではなく名前を呼んでも
反応出来ない状態でした。
病院の先生は、もうガリガリで細くなった小鉄の腕に点滴などの処置を
懸命にしてくれました。
小鉄は、やっと意識を取り戻し
私が、”小鉄”と呼ぶとかすかに鳴き応えました。
本当に心から安堵したのを覚えています。
この日は、会社に無理を言いお休みにさせてもらう事にしました。
私自身もこのまま小鉄に無理をさせて、また容態が急変する事を避けたかったのと、会社に連れていく事も、小鉄を置いて仕事に行く事に私が耐えられそうになかったのです。
病院から自宅に戻り、
小鉄の傍から片時も離れずに様子を見ていたら、またしばらくしてから小鉄の様子が急変しました。
朝の時と同じように痙攣が、
小鉄
小鉄
私が何度も何度も、繰り返し小鉄の名前を呼んでも、意識が戻ったり、意識を失ったりの繰り返しでした・・・
急いで病院に電話しましたが、
これ以上同じ治療を施してもきっと同じ事・・・
頭でそれは解っていたのに・・・
どうしたらいいか解らなくて・・・相談のつもりでした・・・。
先生とお話しているうちに、このまま小鉄の傍にいて、
少しでも辛い事の無い様に“看取ってあげよう”と決めました。
小城先生の言葉で気持ちが安らぎました。ありがとうございました。
一体どのくらい時間が経ったのかは、正直あまり覚えていません。
私は殆ど号泣に近い状態でずっと泣いていましたし、
何度も何度も小鉄の名を呼び必死でした。
安らかに看取ってあげようと決めたはずなのに、
その気持ちと裏腹な行動をする自分に驚きました。
少しでも小鉄の意識を呼び戻そうと
何度も何度も小鉄の名を呼んでしまいました。
その度に小鉄は、私の呼びかけに応えようとするかの様に
意識がはっきりとするのです、小鉄の目の色でわかりました。
だけどその間隔もだんだんと短くなっていくのです、
それでも小鉄の名を呼んでしまう自分が、本当に嫌でした。
逝かないで!!
私の傍にずっといて
いなくならないで!!
心の中で、思っていただけなのか、口に出していたのか
ずっと、繰り返していたように覚えています。
そんな中、
心配して社長や会社の皆んなから連絡が入り、今の小鉄の状況を話しました。
そして社長から、
『小鉄は北治に応えて頑張ってるよ』
『でも、このまま続けられないよ』
『もう小鉄も十分頑張ったんだから、ゆっくり眠らせてあげよう』
そう言われました。
私も泣いて泣いて、本当にすごく泣いていましたけれど、やっと決心をして
小鉄に言いました・・・
《小鉄、もういいよ ごめんね、引き止めて ごめんもういいよ
ゆっくりおやすみ 》
私がそう言うと・・・
小鉄は、全身を伸ばして、口を大きく開けたあとに、すぅーっと眠るように息を引き取りました。
その時の小鉄の顔を私は、今も忘れられません・・・
小鉄は私の声を聞いて、安心して天国に旅立ちました。
最後の力を振り絞って、私に別れの時間、そして挨拶をしてくれました。
小鉄の旅立ちを連絡した時に、社長にそう聞かされて、
私が傍にいるうちに、私の声に反応できているうちに
私に別れの挨拶をしてくれたのだと思いました。
最後までやさしかった小鉄・・・
小鉄ありがとう。大好きだよ。
すごく画質は良くないのですがすごく大切にしている動画をあげます。
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