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可愛がってきたペットの鳥が亡くなったとき、ご家族さまはどのようにお見送りの準備をされているのでしょうか。
ペットの鳥が亡くなったら、死後硬直が始まる前に身体をきれいにして、羽根を整えてあげます。そのときに気がついて、羽根を一枚想い出としてカットされる方もいらっしゃいます。
ですが、ペットちゃんが亡くなった直後は気持ちに余裕がなく、火葬してご遺骨になった後で、羽根を残しておけばよかったと気がつくご家族さまも少なくありません。
ペットちゃんが家族として存在していた証に、また楽しい時間を一緒に過ごした想い出を残しておけるとよいですね。
羽根を残しておけばよかったと後悔しないためには?
生前から抜けた羽根を取って保存しておく
ペットちゃんとお別れする前に、羽根をカットすることもあるようですが、普段から抜けた羽根を取って保存しておくことで、日常的に無理なく収集しておくことができます。
そうは言っても、抜けた羽根を保管して臭いなど気にならないの?と考える人もいらっしゃいますよね。自然に抜けた羽根を何もしないでただ保管しておくだけでは、時間が経ったときに、確かに臭いが気になってしまうようです。
羽根を収集したら、まずは洗って乾燥してから保管する。というのが、大切な羽根をきれいに保存できる方法です。
抜けた羽根の保管の仕方
抜けた羽根は、そのつど空き容器やジッパー付きのビニール袋などに集めておき、ある程度まとまった数になってから洗浄するとよいでしょう。
中には、室内で飼っていたわが子の羽根を洗う必要なんてあるの?と思われる人もいらっしゃるかも知れませんが、ぜひ洗浄されることをおすすめします。
また、保管する羽根の数や種類はいろいろで、単純に抜けた物を数本取っている人から、抜けた日を記録している人、抜けた物すべてを取っている人、部位別に保管している人など、さまざまいらっしゃるようです。
抜けた時期を記録したり、部位別に保管したりすることで、後に年表のように時期別、もしくは部位別の一覧をつくることもできます。
それらを鑑賞し、その時期のわが子の羽根に触れながら、楽しかったことを思い出すこともできますね。
集めた羽根の洗い方
羽根の洗浄には、家庭用の中性洗剤を使います。家庭にあるおしゃれ着用洗剤や食器用洗剤などで大丈夫です。
1.洗面器にぬるま湯をはり、そこに中性洗剤を入れてやさしく泡立てます。
2.指で優しくなでるようにして洗います。羽軸(うじく)と呼ばれる部分(羽毛のうちの本羽の中央を走る太い軸)は、特にしっかりと洗いましょう。
3.水で良くゆすぎます。このときにしっかりと洗剤を落としてください。
4.取り出したら、キッチンペーパーやタオルの上に置いて、水気を優しくふき取ります。
5.羽根を乾燥させます。自然乾燥よりは、半乾きになるまでドライヤーの温風での乾燥がおすすめです。完全に乾いてしまう前にドライヤーを止めて、後は指で羽根の形を整えます。
羽根が小さい場合は、ビニール袋にまとめて入れて、ドライヤーの風を入れて乾かすといった方法もあります。(その際は、ビニール袋に小さな穴を複数開けておくことを忘れないように)
6.その後、自然乾燥させます。
保存した羽根で想い出のグッズを作る
シンプルに容器に入れて保存する
ペットちゃんの羽根を、容器に入れて保存するという最もシンプルな方法です。
いつでも中の羽根を眺めることができるように透明の容器に入れて、リビングなど皆の目に触れる場所に飾っておきます。これまでと変わらず、ご家族さまと生活を共にしているように感じられるかも知れませんね。
もちろん、お骨や遺影のそばに置いて一緒に供養するのも良いですね。いつでも可愛いきれいな羽根が目に入り、ペットちゃんをより身近に感じることができるでしょう。
他にも、鳥の羽根を保管するために、羽根を入れるケースや桐箱がネットで販売されています。ケースに、お名前を入れるサービスもあり、お守り代わりにカバンなどに入れておくという方法もあります。
オーダーで想い出の品を作ってもらう
大切なペットちゃんの羽根や毛で、チャームやストラップなどをお作りになるご家族さまも増えています。ペットちゃんをいつも身近に感じることができますね。
ペットちゃんの羽根や体毛などを使って作るオリジナルストラップは、「ペトラップ」と呼ばれ、想い出の品として大変注目されています。
このように身近な物に形を変えて、ペットちゃんの存在を感じながら供養を行うことは、新しい形の手元供養と言えるでしょう。
愛ペットグループのペット供養大百科の中でも、ペトラップについて取り上げています。ご興味がある方は、ぜひご覧になってください。
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2020/11/02/petikotsu/
また、わが子の羽根を使って、オーダーでチャームを作ってくれるところもあります。例えば、手作り通販サイトの「minne(ミンネ)」では、鳥さんモチーフのオリジナルアクセサリーの制作を請け負っています。
鳥さんの羽根を、透明な2枚の薄いパーツで挟んだオリジナルアクセサリーで、それを身につけるとペットちゃんと一緒にお出かけをすることができます
ご興味がある方は、ご参考までに。
「minne(ミンネ)」 ずっと一緒羽根チャーム 【ネックレス】
https://minne.com/items/17410101
自分で想い出の品に加工してみる
オーダーではなく、自分で作ってみたいと考える方もいらっしゃるでしょう。加工してアクセサリーを作る方法はいろいろあると思いますが、ここでは、ハンドメイドの中でも人気の「レジン」と「ハーバリウム」について触れたいと思います。
レジンについて
「レジン (resin)」とは、英語で「樹脂」を指します。水のように透き通った透明なレジンの中に、鳥の羽根を入れて、クリスタル状のアクセサリーを作ります。
レジンには、主にUVレジンとクリスタルレジンがありますが、100円ショップで取り扱われていることもあり、一般的に知られているのはUVレジンの方です。UVレジンは、紫外線にあてることでレジンを硬化させて、アクセサリーを作ることができます。
一方のクリスタルレジンは、エポキシレジンとも呼ばれ、UVレジンと異なる点は、主剤と硬化剤の2つの液を混ぜて硬化させることです。
クリスタルレジンはUVレジンより難度が高いとされていますが、その理由は、2種の液の量が少し違うだけでも硬化させることができないため、正確に計る必要があるからです。
他にも、クリスタルレジンは粘度が高く、そのため取り扱いが難しいとされています。しかし、硬化した後の透明度は高く、UVレジンに比べてにおいも少ないという特徴があります。
具体的な作り方などは、「レジン」「アクセサリー」などと入れてインターネットで検索すると、多くの情報が得られます。ご興味のある方は、検索してみて下さい。
ハーバリウムについて
ハーバリウムとは、ドライフラワーなどを専用オイルに漬けて瓶詰めにしたものです。
材料も、ハーバリウム専用オイルとドライフラワー等の花材、そして瓶があれば制作できるので、気軽に試すことができます。
ハーバリウムキットとして、オイルや花材、容器など必要な物品がセットになったものが販売されていますので、それらを利用するのも手軽でよさそうですね。
羽根が小さい場合は、オイルを流し込んだときに浮き上がってきてしまうので、周りの花材に羽根が引っ掛かるように配置することがポイントになります。
本来は、直射日光を避けた室内で楽しむもののようですが、光が差し込む窓際に置いて眺めると、羽根や花材の間できらめく光がとても美しく、ステキな置物になります。
このように、わが子の羽根を使ったアイテムを自分で制作して身近に置くと、いつでも眺めることができ、ペットちゃんへの供養にもつながると思います。
普段から抜けた羽根を保管しておきましょう
ペットちゃんが亡くなった後、心にぽっかりと穴があいたように感じるご家族さまは、少なくありません。多くの方が、思い出を振り返りながら、時間の経過とともに心の穴が少しずつ小さくなっていくのを待っています。
鳥さんをペットにされているご家族さまに、今回の記事をご覧頂くことで、事前に羽根を取っておく方法や、その羽根で想い出のグッズが作れることなどを、知っていただければと思います。
ペットちゃんとお別れの時がきても、保管しておいた羽根があれば、わが子を身近に感じる手元供養を行うことができます。このことが、ご家族さまの気持ちにとって安心の材料となればよいと願います。
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