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大切な家族の一員であるペットが亡くなった時、火葬をしてそのお骨をご自宅に持ち帰る人が増えています。
慣れ親しんだお家にお骨を連れて帰り、手元供養をしながらその後どうするのかゆっくり考えたり、手元に置いて別れを惜しんだ後納骨したりする人も多いようです。
ペットの火葬をペット火葬業者に依頼した場合、ご遺骨をペット用の骨壺に丁寧に納めて返してもらえるのですが、一般的な陶器の白い骨壺である場合がほとんどです。
白い骨壷を自宅に持ち帰った時に、「骨壺を見る度に辛く寂しい気持ちになりそう。家の子に合った可愛い骨壺、綺麗な骨壺にお骨を入れてあげたい。」とお考えになる方もいらっしゃると思います。
そんな時、自分で用意した骨壺に入れて返骨して欲しいと考えるのは、ごく自然なことかも知れませんね。
そのような場合にペット火葬業者ではどのように対応してくれるのか、希望にあった骨壺を選ぶことができるのか、など骨壺に関する様々についてお話しします。
用意された入れ物(骨壺)でご返骨が出来ます
ペット火葬業者が用意する入れ物
ご自身で用意された骨壺でのご返骨は、ほとんどのペット火葬業者で可能なようです。
ただしペット火葬業者に火葬をご依頼になると、多くの場合骨壺もセットになっています。
その場合の骨壺は、白い陶器製の物で覆い袋も同じような白い物になります。
ご自分で用意された骨壺での返骨を希望される場合は、その旨を伝えておくとよいでしょう。そうすれば、火葬業者の方でもそのように段取りをすることが出来ます。
公営の火葬場の場合
自治体の火葬場では、その火葬場によって骨壺の準備がある場合と、事前に自分で用意する場合とがあるようです。
どちらにしても、ご自身で用意された骨壺を利用したい場合は、事前に知らせておく方がスムーズでしょう。
入れ物をご用意された場合の返骨料について
ペット火葬業者の場合、骨壺は火葬料金や返骨料金にセットとして含まれている場合がほとんどです。
愛ペットグループでは、返骨料にサービスで骨壺も含まれていますが、返骨料は返骨にかかる費用となるため、骨壺をご準備いただいた場合でも費用は変わりません。
自分で用意する場合の注意点は?
納骨用なのか、分骨用なのかを決めましょう
ペット用骨壺には、納骨用と分骨用の2種類があります。
納骨用骨壺は、火葬した後のご遺骨や遺灰をすべて骨壺に納め、その後霊園やお墓などに納骨する場合に使用するものです。見た目も、一般的な骨壺に近い寸胴型の形が多いようです。
また、すぐに庭に埋めるため壷が不要ということで、さらしなどに入れる場合もあります。
愛ペットグループでは、提携しているお寺様で火葬して、合祀墓に納骨するという場合には、専用の骨袋に収骨することもあります。
一方、分骨用骨壺は、遺骨の一部を分骨して手元供養をするために保管する骨壺になります。納骨用骨壺に比べてサイズは小さめとなり、様々な材質やデザインの物があるため選択肢も広がります。
骨壺のサイズに気をつけましょう
骨壺を用意しようと考えた場合に迷うのが、うちの子にはどういったサイズの骨壷を用意したらいいのかということではないでしょうか。
まず、ペットちゃんのご遺骨すべてを納める場合の骨壺についてお話しします。
通常、骨壷の大きさはペットちゃんの頭蓋骨の大きさで決まります。
骨壺のサイズは寸という基準でサイズが決まっており、1寸は約3センチとなっています。
つまり、3寸なら直径9センチ、4寸なら直径12センチくらいの骨壷となりますが、そこにペットちゃんの頭が入るかどうかで、判断することになります。
詳しくは、自社のペット供養大百科「犬や猫などペットの納骨で利用する骨壺について」に骨壺サイズも載せておりますので、ぜひ参考になさってください。
URL:https://xnvsq81f633bhk6a.net/
ただし、火葬してみないと確実なことはわからないのも事実です。見た目より意外と骨量があるお子様もいらっしゃれば、その逆の場合もございます。
愛ペットグループではご要望をお聞きして、場合によっては頭を入れる前にすこし割りほぐすことにより、ご希望の骨壺に納めるといったことなども行っております。
綺麗に納めたい場合は、頭蓋骨だけでなくお身体全体を見てあげて、それに合った骨壷を準備してあげるのがベストですが、ご家族様が事前にそれを行うのは難しい部分もあるかと思います。
また、犬や猫よりも小さなハムスターや小鳥たちについては、犬猫用として最も小さい2寸の骨壺でもかなり余ってしまうため、気になる方は、ハムスターや小鳥用の桐箱や骨壺を用意しているショップなどで探してみるのも良いでしょう。
一部返骨の場合
ご遺骨の一部をお持ち帰りになり、残りのお骨は火葬された霊園に納骨を希望される一部返骨をお考えの場合は、分骨の時と同様にお手元用の小さな骨壷を選びます。
ペットちゃんにふさわしい骨壷をお選びいただき、ご自宅の中でペットちゃんが大好きだった場所やご家族がそろうリビングなどに置いて、日々ペットちゃんを感じることが供養にもなるかと思います。
ご遺骨を小さくしたい場合
ご遺骨を小さくしたい場合は、お骨の一部を割りほぐすことも出来ますが、パウダーサービス(お粉にすること)もお勧めです。
お粉にすると、元の大きさにもよりますが半分ぐらいのかさになるようです。
愛ペットグループでは、お粉にした場合のお骨は骨壺ではなく、密閉性の高い桐箱もしくはパウダーボトル(ガラス瓶や、コルク蓋のようなもの)に納めてお返ししています。
ご自分で用意される場合でも、機密性の高い入れ物や蓋にロックがついているようなものをお勧めします。
また、大型犬などはお骨量が多く、大きな骨壺1つに納まらないことが多いため、パウダーサービスや一部返骨がお勧めです。
返骨してもらってメモリアルグッズを作成される場合
メモリアルグッズを作成される場合は、お骨を柔らかいもので包むなどした上で、ジップロックなどの袋に入れて業者に郵送することが多いようです。すべてのお骨をメモリアルグッズに入れることは出来ないため、少量のお骨をメモリアルグッズにしてもらい、残りのお骨をどうするのか考えておきましょう。
骨壺に使う覆いについて
覆いをいつ準備するのか?
骨壺には覆いをするのが一般的ですが、お骨上げしてみないと骨壺のサイズは確定出来ません。
そのため覆いについては先に準備しないで、サイズが確定してから購入される方が良いかもしれません。
覆いがなくても返骨してもらうのに支障はありませんので、落ち着いてからゆっくり検討されるのも良いですね。
覆いのお着替えについて
覆いを変えることについては、汚れや古さが目立つようになったという場合はもちろん、命日などの節目にも変える方が増えてきているようです。
覆いのお着替えについては、自社のペット供養大百科「ペットの骨壺で使う覆いのお着替えについて」に詳細を載せておりますので、こちらもぜひ参考になさってください。
URL:https://xnvsq81f633bhk6a.net/
お気に入りだったグッズを覆いに
また、ペットちゃんを火葬する時に、大好きだった首輪やお洋服を一緒に入れて欲しいというご要望をいただくことが少なくありませんが、副葬品の多くは火葬出来ません。
そこで、お骨壷や覆いにリードをかけたり、お洋服を着せてあげたりすることをお勧めしています。
自宅で骨壺を保管される際気をつけることは?
骨壷を自宅で保管する場合、最も注意しなくてはならないのは「湿気」です。
意外に思われるかも知れませんが、高温で火葬されたご遺骨は乾燥した状態になっているため、空気中の湿度が高いと吸湿してしまいます。そのことが原因となり、遺骨の表面にカビが発生することがあります。
ご自身で出来る簡単な対処法を下記に記しましたが、個々の状況によって湿気をとり除ける度合いも異なりますので、参考にとどめていただき、心配な場合はペット火葬業者にご相談ください。
湿気のある場所に置かない
住宅事情などによっては、ある程度湿度のある場所に置かざるを得ない場合もあるかも知れません。
ただ、お骨のためには湿度の高い場所は出来るだけ避けて置くようにしましょう。
骨壷の蓋の周りをテーピングする
陶器の骨壷は、容器と蓋の間に隙間があり密封性が低いため、空気中の水分が中に入り内部に湿気がたまりやすくなっています。
蓋と壺本体の境をテープでしっかりと巻くことで、湿気が入ってくるのを出来るだけ避けるようにしましょう。
吸湿剤を中にいれておく
シリカゲル等の吸湿剤が、骨壷の中の湿気を吸いとってくれます。湿気は骨壷の底にたまりやすいため、なるべく骨壷の底のほうに吸湿剤を入れるようにしてください。
シリカゲルは、食品保存用として100円ショップなどでも販売されていて、手軽に入手することが可能です。
しかし、吸湿効果は時間と共に薄れてくるため、定期的に取り替えてくださいね。
骨壺の蓋の裏にシリカゲルを貼る
既にご遺骨を骨壷に納めてしまって、骨壺の底にシリカゲルを入れるのが難しい場合は、蓋の裏にシリカゲルをテープで貼れば、ある程度の湿気対策は可能です。
分骨用として販売されている骨壺を購入する
ご自宅での長期保管を前提とした骨壺も販売されています。
湿気が入らないこと、錆びないこと、持ち運ぶ場合は衝撃に強いことなど、保管場所やご家族の状況に合わせてお選びいただくと良いでしょう。
「分骨用」として販売されているものは、ご遺骨を保管する際の密閉性の高い小袋がセットになっていたり、入れ物自体の密閉性が高かったりするため、湿度対策を万全に行いたい方にはおすすめです。
ご家族で話し合って後悔のない供養を
骨壺はご自分で気に入った物を用意いただくことができます。その際、用意する骨壺のサイズや密閉性に注意しましょう。ほとんどのペット火葬業者で、ご自分で用意する骨壺を使えますが、返骨の費用は変わらないことが多いようです。
ご自宅で骨壺を保管される際、湿気対策を考える必要がありますが、万全を望まれる場合には分骨用として販売されているものもおすすめです。
骨壺の種類もいろいろあります。ご家族様で話し合われて、気に入った骨壺を用意してあげるのが、ペットちゃんにとって一番のご供養になるでしょう。
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