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大切な家族の一員である、ハムスターに長生きしてもらうためにはその秘訣を知りたいものです。

人間の年齢に例えると、ハムスターは生後1年半で、およそ50代。
この頃から老化による症状が現れると言われています。
毎日のお世話の中で、以前とはハムスターちゃんの様子が違うと感じた場合には、加齢が原因の可能性もあります。

人間も高齢になると、『介護』という人による手助けが必要になりますよね。
それは、ハムスターちゃんにとっても同じこと。
飼い主である皆様の手助けが必要となります。
介護と治療は、症状を改善したり、病気の進行を抑えたり、ハムスターちゃんを命に関わる危険性から守ります。
どうぞ適切な介護方法を学び、小さな命を救ってあげてください。

では、ハムスターは高齢になると、具体的にどういった症状が起こるのでしょう?
ここでは、老化に伴うハムスターの症状や介護方法について詳しく解説します。

ハムスターの介護方法!老化による症状と対処方法とは?

高齢ハムスターの症状と介護方法1『歯が抜ける』

ハムスターの歯は全部で16本。
前歯の上下4本は「切歯(門歯)」と呼ばれ、一生伸び続けます。
そのため、市販の多くのペレットは、過長歯や不正咬合を防ぐために堅い餌に仕上げてあります。
若く元気なうちは、歯根も強く、折れてしまった歯も再び伸びるため、心配は無用です。
しかしシニアのハムスターは歯が弱っており、根本から抜け落ちたり、歯が折れてしまったりする場合もあります。
また、歯だけでなく、顎の力も弱まるため、ハードタイプのペレットを食べられなくなってしまうことも。
ハムスターちゃんがエサを食べられなくなってしまった際には、飼い主さんがエサを食べやすいように介護食(流動食)を与えるなど、栄養補給できるようにしてあげましょう。

食事による栄養摂取は、生きるうえで基本とされるとても大事なこと。
栄養摂取ができなくなってしまうのは、大きな致命傷となります。
そのため、歯が抜けてしまったハムスターへは、介護食(流動食)を与えます。
ハムスター用の介護食の作り方や、与え方は後述にてご説明いたします。
どうぞご参考になさってください。

なお、伸び過ぎている歯や、バランスの悪い歯は、切除して整えることも健康維持の秘訣です。
ハムスターの歯切りには、麻酔や止血剤を要する場合もあり、ご家庭で行うことは危険ですので、動物病院へのご相談をお勧めします。

高齢ハムスターの症状と介護方法2『目が白く濁る・目に異常が起きやすい』

高齢のハムスターの目が白く濁っている場合、「白内障」や「核硬化症」が疑われます。
白内障と核硬化症との大きな違いは、白内障の場合、治療ができないため、悪化すると視覚が失われるという点です。
核硬化症は、人間でいう老眼にあたるため、完全に見えなくなる訳ではありません。

なお、ハムスターにとって目が見えなくなることは、命に直結する問題ではありません。
もともとハムスターは近視。
鋭い聴覚と嗅覚を頼りに生存しているとされています。
しかし、老化によりこれらの力も劣ってしまうと、あちこちにぶつかってしまうなどして、角膜炎や眼底出血を起こす場合もあります。
また、免疫力の低下によって目ヤニが出やすくなる場合もあります。
これらの症状では、動物病院で目薬を処方してもらい、点眼により治療します。

そのほか、高い場所からの転落など、ケガの危険性が増えることへは、十分な配慮が必要となります。
人間では高齢者や要介護者の住まいにおいて、バリアフリーにするなどリフォームを行いますよね。
これは、ハムスターにおいても同じこと。
老化に伴って目に何らかの問題が生じてしまったハムスターへは、ウッドチップを利用して、ケージ内の環境をフラットに、なるべく移動しやすいように整えます。
特に、巣箱やトイレへはスムーズに出入りが行いやすいようにレイアウトしてあげてください。
給水器の位置や高さにも注意が必要です。
また、目が見えず不安なハムスターは、物音や気配に敏感となり、慌てて巣箱へ入ろうとします。
そのため、巣箱などは目をぶつけてケガをしないよう、なるべく角のない安全な環境づくりをお勧めします。

しかし、慣れ親しんだ我が家。
いざ視力が低下してから大きな模様替えをすると、かえってストレスとなり、健康を害してしまうケースもあります。
そのため、ハムスターの目の異変には早期に対処し、なるべく早い段階で、安心・安全な住まいづくりを行うことが最良です。

高齢ハムスターの症状と介護方法3『胃腸が弱くなる』

ハムスターは犬や猫のように、嘔吐することができません。
消化器の機能が弱まると、今まで与えていたフードでも下痢をすることがあります。
下痢による脱水症状が続くと、命に関わる事態になりかねません。
好んで食べるからといって水分の多い果物や野菜などをたくさん与えると、下痢になりやすいため注意が必要です。

また、もし感染症や腫瘍などの病気による下痢の場合、放置しておくことはたいへん危険です。
高齢のハムスターで下痢の症状や、お尻が濡れたり汚れたりしている状態が続く場合には、早めに動物病院で診断してもらい、獣医師の指示に従ってください。

なお、高齢のハムスターは食べる量が減ってしまう一方、味覚や聴覚が劣るようになるため、味の濃い高カロリーな食事を好むようになります。

また、添加物が原因で体調不良になる可能性もあるため、ハムスターちゃんをよく観察するようにします。
人間においてもアレルギー反応は、突然起こるものです。
市販のフードや食材では、無添加であることに注目することも長生きの秘訣といえるでしょう。

高齢ハムスターの症状と介護方法4『毛艶や毛並みが悪い』

自分で毛繕いをする綺麗好きのハムスターも、高齢になると毛繕いを怠り、毛艶や毛並みが悪くなってしまいます。
ハムスターのブラッシングには、柔らかい歯ブラシがお勧め。
撫でるようにそっと毛並みを整えてあげます。
近年では便利な水のいらないシャンプーなども市販されていますが、高齢のハムスターへは何事も慎重に、体調や機嫌の良さそうな時を見計らって、ごく少量からお試しください。

また、ハムスターはストレスによっても脱毛症状が起こります。
老化による抜け毛や薄毛は自然現象のため心配は無用ですが、ストレスの要因が考えられる場合には、清潔さを保つほか、なるべく静かに暮らせる環境づくりも意識してあげましょう。

なお、皮膚炎などの症状があれば治療が必要となりますので、動物病院へ連れて行くことをお勧めします。
皮膚炎では感染症以外、環境による影響も多いようです。
こまめに清掃をして清潔さを保っているにも関わらず皮膚炎が発症する場合、床材によるアレルギーの可能性もあります。
使用しているウッドチップの原料に注目しながら、床材を変更してみても良いかもしれません。

高齢ハムスターの症状と介護方法5『爪が長く伸びている』

若くて元気なうちは、回し車や砂場などで遊んでいるうちに自然と削れるハムスターの爪。
高齢化によって、運動量の低下とともに爪は必然的に伸びてしまいます。
爪が伸びると足腰に負担がかかったり、ケガをしやすくなったり、雑菌なども溜まりやすくなるため、カットする必要があります。

小さな足の小さな爪。
ハムスターの扱いに慣れている方であっても、初めての爪切りには不安や戸惑いがあると思います。
一般的に動物病院では、1,000円前後で爪切りを行ってもらえますので、安全のためには、獣医師へ依頼することをお勧めいたします。

高齢ハムスターの症状と介護方法6『寝ている時間が長くなる』

ハムスターの平均睡眠時間は14時間と言われており、1日の半分以上を寝て過ごします。
一日中寝ている姿を見ると、飼い主としては心配になりますよね。
しかし、老化によって体力の衰えたハムスターは、更に睡眠時間が増えることが一般的。
食欲があり、しっかりと食事や糞をしていれば、まず心配は無用です。
しかし、体重の減少や、見た目の変化が見受けられる場合には、何らかの病を患っている可能性も。
早めに動物病院で診てもらうことをお勧めします。

また、ハムスターが寝ている時に起こしてしまうことはお勧めできません。
夜行性のハムスターはそもそも、深夜から朝方にかけて行動する夜行性。
習性を重んじて、生活リズムを整えてあげることは長生きの秘訣でもあります。

高齢ハムスターの症状と介護方法7『体重が減る』

ハムスターちゃんの体重管理はきちんと行っていらっしゃいますか?
日常の健康チェックにおける体重管理は、病気の早期発見に繋がる重要な役割となります。
キッチン用スケールでも構いませんので、毎日の体重測定をお勧めします。
と申しますのも、ハムスターは餌を巣箱へ運ぶ習性があるため、フードが減っていてもどれぐらい食事をしたかが分かりにくいためです。
毎日測定していると、わずか数グラムの異変にも気付きやすくなりますよ。

なお、食事をしているにも関わらず体重が減ってしまう場合、感染症や腫瘍性疾患などの病気も考えられます。
変化が見受けられる場合には、獣医師へ相談しましょう。

高齢ハムスターの症状と介護方法8『動きが鈍くなる』

シニア期になると、多くのハムスターは動きが鈍ります。
病気のほか、捻挫や骨折といったケガもしやすくなるため、これらの可能性がないかどうかを確認し、異変が見受けられる場合には、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

一方で、老衰となると、治療することは困難です。
寿命が近付いてきたハムスターは、餌とトイレ以外は巣箱に引きこもりがちとなります。
なるべくハムスターちゃんの生活や動きに合わせた介護をお勧めしますが、終末に向けては、栄養補給など家庭でできる限りの介護を行ってあげてください。

ハムスターの介護食(流動食)の作り方と与え方とは?

流動食は病院によって処方してくれる場合もありますが、愛情を込めてご自身で手作りの介護食をと考える方は多いと思います。
ここではハムスター用の流動食の作り方や与え方をご紹介します。

ハムスターの介護食(流動食)の作り方

1. ペレットをすり鉢で粉末状に細かく砕く。
2. 熱湯やミルクを混ぜてペースト状にする。
3. 以下の茹で野菜やすりおろし野菜のペーストを混ぜてもOK!

▼茹でて潰すペースト
・さつまいも
・かぼちゃ
・にんじん
・ブロッコリー
・とうもろこし
・グリンピース
・豆腐
▼すりおろしペースト
・りんご
・にんじん

熱湯やミルクの代わりに、野菜の茹で汁をペレットに溶かしても良いと思います。
水量は多くなり過ぎないよう、ムース状にふわふわっとする程度の水量が適度です。
また、水分が多いため、多く与えると下痢をしてしまうことがあります。
様子を確認しながら与えてあげてください。

ハムスターの介護食(流動食)の与え方

ハムスターちゃんが容器やスプーンなどから自力で食べられない場合には、注射器状の「シリンジ」を用いて、次の方法で介護食を与えます。

1. ハムスターと目線が平行になるよう、テーブルなどの上、もしくは体育座りをした膝の上にハムスターを乗せる。
2. 顔を軽く手で固定して、反対の手でシリンジに入った流動食を口元へ押し出す。
3. 自力で舐めることができない場合には、口の横側から口の中へ少しずつ流し込む。

流動食の量は、ハムスターの症状や獣医師によっても見解が異なり、一般的には1日に3~4回、体重維持を目安として与え、終末にはお腹いっぱい食べたいだけ与えてあげることが多いようです。

ハムスターの寿命年齢とは?

種類や個体差によっても異なりますが、ハムスターの寿命は、一般的に2~3年と言われています。
現在、ギネス世界記録となっているご長寿は、UK(イギリス)のハムスターで、その年齢は、4年半。
ペットを愛する国、イギリスらしさが伝わる微笑ましい動物愛護記録ですね。
参考サイト:公式ギネス世界記録のハムスターの年齢
https://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/oldest-hamster-ever

日本でも老若男女問わず、たくさんの方々にペットとして愛されているハムスター。
愛情によって、寿命年齢を越えたことを報告するブロガーさんたちの姿も多くお見受けしますが、ハムスターは野生として暮らすより、人の手によってペットとして飼育された方が長生きできるそうです。

つまり、快適な環境や健康維持に注意し、病気やストレスから守ることができれば、皆様のハムスターちゃんは長生きできるということ。

続いて、ハムスターの長生きのコツをご紹介いたしますので、どうぞご参考になさってください。

ハムスターを長生きの秘訣! 5つのポイントとは?

ハムスターの長生きの秘訣1『健康チェックをする』

前述の『ハムスターの介護方法!老化による症状と対処方法とは?』のように、目・歯・爪・毛並みなどの体の部位チェックのほか、排泄や体重管理によって、変化をチェックします。
毎日の暮らしの中で、小さな異変に気付き、早期に対処を行うことは、健康維持における重要なポイントとなります。
ハムスターちゃんの様子について、不自然さや疑問に感じることがあれば、動物病院を頼ることが何よりの安心に繋がりますので、先ずは日々の異変に気付いてあげれるよう、お世話をしてあげてください。

ハムスターの長生きの秘訣2『新鮮な餌と水を与える』

野菜や果物、ミルワームなど、ハムスターちゃんの餌は常に新鮮なものを与えます。
ハムスターは巣箱に持ち帰った餌が腐った状態でたまらないように、こまめにチェックし傷んだものは処分します。
しかし、その餌は食べることなく腐ってしまうことが殆ど。
巣箱内の餌は餌入れには戻さず、処分するようにします。
お水も毎日入れ替えて、鮮度を意識してあげましょう。

ハムスターの長生きの秘訣3『飼育環境の清掃』

ハムスターがダニや雑菌の発生によって健康を害することのないよう、ケージは週に一度は洗って水気をしっかりと拭き取るようにします。
同時に床材も入れ替えて、常に清潔な環境づくりを行ってください。

特に巣箱の中は汚れがちなため、餌やりなどで気を紛らわし、汚れ度合いをチェックしてください。

ハムスターの長生きの秘訣4『温度・湿度の管理』

ハムスターは暑さや寒さに弱く、最適な温度は20~26度とされています。
秋や冬など15度を下回る環境では、疑似冬眠をする場合も。
また、雑菌の繁殖しやすい湿度の高さにも注意が必要です。

つまり、ハムスターにとって快適な温度や湿度は人間とほぼ同じ。
時にエアコンが必要なこともあるでしょうが、大切なハムスターちゃんのために快適なお部屋の環境づくりを意識してあげてください。

ハムスターの長生きの秘訣5『ストレスを与えない』

ハムスターは、そもそも野生動物。
回し車やかじり木など、運動不足の解消など、ストレス発散も必要となります。

また、夜行性のハムスターにとって、静かな落ち着ける環境づくりも健康維持には不可欠な要素です。
居心地の良さを重視してあげてください。

ハムスターの介護方法とは?老化による症状と対処方法【まとめ】

1. 高齢ハムスターの症状と介護方法
ハムスターは1年半を過ぎてシニア期になると、特定の症状が現れるようになる。
早期に異変に気付き、介護をしてあげることが好ましい。

2. ハムスターの介護食(流動食)の作り方と与え方
粉末状に砕いたペレットへ茹でた野菜のペーストを混ぜるか、すりおろした野菜や果物のペーストを与える。
自力で食べることができないハムスターへは、シリンジを用いて与える。

3. ハムスターの寿命年齢
ハムスターの寿命は2~3年で、ギネス世界記録は4年半。
野生よりもペットとして飼育された方が長生きするといわれている。

4. ハムスターを長生きの秘訣! 5つのポイント
・健康チェックをする
・新鮮な餌と水を与える
・飼育環境の清掃
・温度・湿度の管理
・ストレスを与えない

飼い主さんは、一つの命を支える大きな役割を担いながら、ハムスターちゃんとの生活リズムの違いなど、不安や苦労を抱えていらっしゃるかもしれません。
しかしながら、注ぐ愛情や、費やす時間は決して無駄にはなりません。
ペットとの絆は、かけがえのない存在。
介護の思い出も、一生、皆様の中に残り続けます。
どうぞ、可愛いハムスターちゃんと有意義な時間をお過ごしください。

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