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聖徳太子が犬を飼っていたと聞いたことがあるでしょうか?
古い記録にある、聖徳太子と愛犬のお話。そこには聖徳太子がいかに愛犬を大切にしていたかが記されていました。
今回は、聖徳太子と彼が愛した雪丸という犬についてご紹介します。ぜひご一読くださいね。
聖徳太子が犬を飼っていた?
聖徳太子ってどんな人?
聖徳太子は飛鳥時代に活躍した皇族で、叔母の推古天皇と一緒に政治に関わっていました。
中国大陸に遣隋使を派遣し、隋や朝鮮半島から優れた技術や文化を取り入れました。中でも、冠位十二階や十七条憲法を定め、天皇を中心とした体制の基礎を作ったことで知られています。
10人の話を一度で理解できたという逸話も有名ですよね。
太子自身は仏教を厚く信仰していましたが、後の時代には彼自身が尊崇の対象となる太子信仰も流行しました。
聖徳太子の愛犬
太子信仰が高まる鎌倉時代以降に書かれた「聖徳太子絵伝(聖徳太子えでん)」に、聖徳太子の愛犬が登場するようになり、その中には聖徳太子と巻物を加えた雪丸が描かれたものもあります。
江戸時代初め、1607年の「太子伝撰集抄別要(たいしでんせんしゅうしょうべつよう)」には、太子が9歳の時、宮殿で「白雪丸」という名の犬を大切に育てており、担当の役人を付けて食事を与えさせていたと書かれています。
名前は白雪丸か雪丸か
聖徳太子ゆかりの寺とされる奈良県王寺町の達磨寺には、明治初期に書き写されたと考えられる「達磨寺略記(だるまじりゃっき)」があり、そこで初めて聖徳太子の愛犬として「雪丸」の名が登場します。
さらに達磨寺には、雪丸の犬塚(お墓)と雪丸像とされる石像も建てられています。
現在では聖徳太子の愛犬と言えば「雪丸」という名前が一般的ですが、白雪丸と雪丸は同じ犬のこととして解釈されているそうです。
雪丸は天才犬?
雪丸はどんな犬だったのでしょうか?
じつは「太子伝撰集抄別要」には、雪丸の担当役人に食事を横取りされて困っていることを、聖徳太子に訴えるシーンがあります。なんと雪丸は太子の命令で訴状をもらってきて、太子に役人を注意してもらって事なきを得たとか。
他にも、人の言葉を話せたとか、お経が読めたとか、雪丸の天才ぶりを表す逸話はいろいろあるようですよ。
雪丸がゆるキャラに
奈良県王寺町の公式マスコット
奈良県王寺町には、聖徳太子ゆかりの寺である達磨寺があり、このお寺に伝わる達磨寺略記に、雪丸の犬塚が本堂の北東にあることが記されています。
さらにその場所には雪丸と考えられる石像が建っていることから、王寺町では平成25年から雪丸をモデルにしたゆるキャラ「雪丸」が活躍しています。
王寺町ホームページによると、ゆるキャラ「雪丸」は、おちゃめでうぶな1歳の男の子という設定です。
雪丸の足跡が見られる
王寺町には雪丸ロードというウォーキングコースがあります。JR王寺駅から達磨寺までをつなぐ全長約1kmの道のりです。
雪丸ロードの楽しみは、点々と繋がる雪丸の可愛い足跡をたどりながら歩けることです。
実際の雪丸も歩いた道かも…なんて思いを馳せるのも楽しいですね。
見ているだけでも可愛いので、ぜひ王寺町を散策してみてくださいね。
雪丸が空を飛ぶ?!
王寺町の雪丸は、たびたび空を飛ぶようです。
雪丸ドローンというユニークなアイデアで、全世界から注目を浴びています。聖徳太子の愛犬は、今でも大活躍ですね。
王寺町「雪丸」公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=5hyBu61wUrA
雪丸は聖徳太子のパートナー
聖徳太子は雪丸(白雪丸)という犬を飼っていました。
雪丸はとても賢く、人の言葉が分かったりお経を読んだりしたと言われています。雪丸の逸話はどこまでが本当かは定かではありませんが、後世に伝え残されるほど、太子が雪丸を大切にしていたのは間違いないのかもしれませんね。
雪丸のお墓は奈良県王寺町達磨寺にあります。ぜひ一度訪れ、聖徳太子と愛犬雪丸に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、王寺町の現代版「雪丸」にも会えるかもしれませんよ。
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