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お子様が初めてお世話をするペットとして、大変人気のある小さなカメちゃん。
小さいサイズでゆったりとした動作、そしてどこかユーモラスな風貌は、お子様だけでなく多くの人の心を癒やしてくれますね。
しかし体が小さいということは、基本的な体力も少なく、環境の変化に弱いことも多いのです。
大切な家族の一員だったカメちゃんが、ある日突然動かなくなり、そして亡くなってしまったら・・・。
インターネットで調べてみても、犬や猫のペットが亡くなった時の事や、その火葬についての情報はたくさんあるけれど、カメなどの爬虫類については、まだまだ関心が低く情報も少ないように思います。
可愛がっていたカメちゃんが亡くなってしまったかも?そんな時どうすれば良いのか、一つずつ説明していきます。
カメちゃんが動かないときにまず確認すること
通常、病気や寿命での死亡の場合には、四肢と頭をやや引っ込めた感じで縮こまって動かなくなっていることがほとんどの様です。
しかし、冬場は冬眠している可能性がありますので、本当に亡くなってしまったのか、まずは確認をしましょう。
確認の方法ですが、まずはカメちゃんの頭を触ってみましょう。
大抵の場合、頭を触ると冬眠状態でも動き出すことが多いため、それでも何の変化も見られない場合は、残念ですが亡くなっている可能性が高いでしょう。
カメちゃんは、陸場でも水中でもそのような状態で亡くなっていることがよくあります。
昨日まで元気なように見えていても、突然亡くなっていることも多いのです。
また、四肢と頭に力がなく、甲羅からはみ出るようにだらりとしている場合は、死後硬直が終わって時間が経ってしまった状態と言えます。
カメちゃんが亡くなったらすぐにしてあげること
長年可愛がっていたカメちゃんが亡くなってしまったら、まずはこれらのことをしてあげましょう。
カメちゃんを安置できる場所を作りましょう
まず、カメちゃんを安置する入れ物ですが、小さいカメちゃんはティッシュの空き箱などを使って工作することで、体に合った安置場所を作ることが出来ます。
ティッシュの空き箱ではきついサイズのカメちゃんであれば、小さめの段ボールなどをアレンジしてみてはいかがでしょうか。
体を拭いてきれいにしてあげましょう
安置する前には、カメちゃんの体の水分をよく拭き取ってあげてください。
特にカメちゃんの特徴である甲羅は汚れやすく、黒ずんでいることが多いのでしっかりと甲羅を磨いてあげて下さい。
カメちゃんは死後硬直が他の動物よりも早いので、体の清拭も早めに行ってあげることが必要です。
また、時間が経つとカメちゃんの体から体液が流れてくることがありますが、ガーゼなど柔らかい布でカメちゃんの体をやさしく拭いてあげましょう。
しっかりと体を冷やします
爬虫類であるカメちゃんは、亡くなってから体が痛んでいく速度が哺乳類よりも速いため、なるべく早く安置して体を冷やしてあげます。
冷やし方はまず、カメちゃんの体の下にタオルを敷き、さらにその下に保冷剤を体の大きさに応じて敷いていきましょう。
保冷剤でベッドを作るイメージで敷き詰めてください。
保冷剤が用意できない場合は、ペットボトルに水を入れて凍らせた物で代用することが出来ます。
特に夏の時期はしっかり体を冷やしてあげてください。
亡くなったカメちゃんの供養をどうするか
亡くなったカメちゃんのご安置を済ませたところで、カメちゃんの供養をどうするか?と考える方が多いようです。
参考までに4つの方法をお伝えします。
ペット火葬業者に依頼して火葬・供養をする
カメちゃんなど爬虫類の火葬を行っているペット火葬業者に、火葬の依頼をします。
ペット専用の火葬炉を使用するため、小さいカメちゃんの甲羅もきちんとお骨として残ります。
そのため、ご遺骨をご家族様に返骨することが可能ですし、納骨して供養することも出来ます。
ペット火葬業者の訪問火葬車で火葬をする
訪問火葬車とは、ペット専用の火葬炉を搭載した車のことです。
ペット火葬業者によっては、訪問火葬車でご自宅まで伺い、火葬をするというサービスを行っています。
このサービスを利用されると、訪問火葬車の中でペットの火葬を行うことができるため、ご家族様がカメちゃんのご遺体を斎場まで運ぶ必要はありません。
愛ペットグループでも訪問火葬車のサービスをご用意しておりますので、ご検討される場合は、お問い合わせ下さい。
自治体に火葬を依頼する
ほとんどの自治体でペットの火葬を行っていますが、ペットの遺体の取り扱いについては自治体によって異なります。
自治体での火葬をお考えの場合は、最寄りの役所に確認されることをお勧めします。
自治体によっては、合同火葬や個別火葬、そして返骨に対応してくれるところもありますが、多くの自治体では、火葬と言うよりは一般廃棄物として焼却されるケースが少なくありません。
その場合は、当然遺骨を返骨してもらうことは出来ませんので注意が必要です。
カメちゃんの遺体を埋葬する
埋葬と聞くと、多くはご自宅の庭へ埋めることをお考えになるでしょう。
庭などの私有地への埋葬は、法律的には違法にあたりません。
しかし、小さいカメちゃんとは言え、土に埋めた後完全に遺骨になるまでには、それなりの時間がかかります。
その間、土の中から発生する臭いなどが、外に漏れてしまう可能性があります。
また、埋葬後何年か経ってから、お引っ越しやご自宅の売却をされる可能性もあるでしょう。
そうしたことからも、ご自宅の庭に埋葬する場合でも、きちんと火葬されてからご遺骨を埋葬されることをお勧めいたします。
埋葬をしたくても、庭が狭い場合やマンション住まいで庭がない場合、公園に埋葬すれば良いのでは?とおっしゃる方がいらっしゃいます。
しかし、ペットのご遺体は、法律では一般廃棄物とみなされるため、庭などの私有地以外の場所に勝手に埋葬すると、不法廃棄である上に公共の場に廃棄物を捨てたことになり、軽犯罪法違反の対象にもなりかねません。
例えペットであっても、埋葬できる場所は法律で厳しく制限されているのです。
埋葬するだけの私有地がない場合、プランターに土を入れそこにカメちゃんを埋葬する、プランター葬という埋葬方法があります。
マンションのベランダなどプランターを置ける場所があれば行えますし、一緒に植物を植えてあげると、その植物が実や花をつけるたびに、亡くなったカメちゃんとの想い出が蘇るでしょう。
プランターは容積に限りがありますし、上段で述べたように臭いの問題がないとは言えないため、火葬してからご遺骨をプランターに埋葬されることをお勧めしています。
その場合は、火葬業者に返骨してもらえるプランを希望されると良いでしょう。
愛ペットグループでもそのようなプランをご用意していますし、プランター葬については、自社の「ペット供養大百科」にも記載しておりますので、是非ご参考になさってください。
「プランター葬(土葬)した場合の注意点 そのまま埋葬した場合のデメリット」
ペット火葬業者でのカメちゃんの火葬
ペット火葬業者の多くで、カメちゃんの火葬も執り行っています。
業者への連絡の際は、カメちゃんの「種類と大きさ」を伝えられるようにしておくと良いでしょう。
大きさによって費用が異なってきます。
小さなカメちゃんの場合は、小動物としての枠に入る大きさであれば、小動物の火葬費用が適用されます。
費用については多くの業者で、ホームページなどに一覧を載せているようですので、参考にされると良いでしょう。
愛ペットグループでは、手のひら大ぐらいの1~5kgのカメちゃんで、プランにもよりますが、1万5千円~4万円が目安となります。
愛ペットグループの火葬では、3つのコースをご用意しております。
まず1つめはカメちゃんをお預かりした後、合同の火葬から納骨までお任せいただく一任合同火葬。
そして2つめは個別の火葬から納骨までお任せいただく一任個別火葬。
最後の3つめはカメちゃんの火葬の立会いからご拾骨が可能で、ご返骨かご納骨が選べる立会個別火葬です。
他のペット火葬業者様においても、ほぼ近い形のプランを提案されているようです。
合同葬儀をご選択されますと、個別での返骨ができませんので、返骨してもらって納骨をお考えの場合は、必ずその旨をペット火葬業者のスタッフに伝えましょう。
ペット火葬業者を利用する際に皆様が確認された方が良いこと
これはカメちゃんだけでなく、ペットちゃんの火葬を依頼する皆様に言えることですが、ペット火葬業者に依頼の連絡をされる時は、ショックを受けたばかりの状態でもあり、よく認識しないままに手配をしてしまわれることがあります。
後日気持ちが落ち着いてから、なぜこのようにしてもらわなかったのかしらと、後悔が残ったりすることもあるかも知れません。
具体的には、下記の点に注意されると良いでしょう。
・依頼されたプランやサービス内容の確認(返骨があるかどうかなど)
・費用やその支払い方法
・困ったことが起きた場合の規約や取り決め事項など
・依頼の際、控えがある場合は必ず保管し、電話の場合はメモを取っておくなど
カメちゃんを見送った後のこと
大切なカメちゃんを見送った後、カメちゃんが暮らしていた水槽を目にした時、ご家族様は一気に喪失感を感じるのではないでしょうか。
カメちゃんが使用していた水槽や、そのための用具類は早めに片付ける方が良いでしょう。
水回り以外の用品については、ご遺骨と一緒に祭壇に飾るなどして、カメちゃんと過ごした日々を偲ばれるご家族様も多いようです。
亡くなったカメちゃんが、お子様が初めて自分がお世話をするペットとして飼い始めた子だった場合、火葬すると聞いて悲しい気持ちになることもあるかも知れません。
そのような場合は、カメちゃんにとってなぜ火葬するのが良いのか、やさしく話してあげてください。
そして、家族の一員であったカメちゃんの事をご家族様の中で明るく口にすることは、お子様の気持ちはもちろんご家族様互いの心に寄り添うことになると思います。
きっと、その後も自然な形で元の生活に戻っていくことが出来るでしょう。
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