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最近は、ペットのご遺骨を入れる骨壷やその覆い(カバー)の種類が豊富になりました。
もっとステキなデザインの骨壷に、家の子を入れ替えてあげたい。カバーが古くなってきたので、新しくて可愛いものにしたい・・・
と考える人もいらっしゃるでしょう。
でも、骨壷を替えるには、納めてあるお骨も移してあげなければいけません。
ご自身で骨壷を開けて移し替えることを考えると、戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、ペットの骨壷を勝手に開けてもいいのかということや、移し替える方法とその際の注意点、骨壷や覆いの購入方法について解説します。
一度納めた骨壷を勝手に移し替えても大丈夫?
ペットの骨壷をご家族さまが開けても問題ありません
骨壷を勝手に開けることに抵抗を感じる人もいらっしゃるでしょうが、問題はありません。
人のお骨も手元供養をするために分骨をする際は、骨壷を開ける場合があります。
そのような場合に、お寺の僧侶や何かの資格を持った人が立ち会わなければいけないなどの決まりはありません。
大切なペットのご家族さま、どなたが開けても大丈夫です。
もちろん、ご家族さまでなければいけないというルールもありません。ペットに最も身近な人が開けても良いと思います。
心配な場合はペット霊園やペット火葬業者にご相談を
それでもやっぱり、自分で骨壷を開けるのは不安だと感じる場合もあるでしょう。
また、ご遺骨の移し替えを問題なくできるのか心配という人もいらっしゃいます。自分で行って、もしお骨が折れてしまったら・・・と躊躇うことも多いようです。
そんなときは、ご火葬されたペット霊園にご相談いただくのもひとつです。中には対応されていない場合もあるかも知れませんが、多くの業者でご相談に応じているはずです。
愛ペットグループでも、施設担当者がご相談に対応しています。
お問い合わせはこちらまで。
http://www.abircome.com/pet/index.htm
どうやって遺骨を移し替えるの?
移し替える方法
これらのものをご準備ください。
・白い紙 和紙・コピー用紙など(骨壺からお骨をいったん出すため)
・手袋(未使用の物)
・割りばし
・ハケ
① お骨を移し替えるときにお骨の粉がこぼれてもいいように、あらかじめ白い紙を下に敷いておきます。
② 手とおはしを使って移し替えを行いますが、そのときに素手でお骨に触れると、手や指の皮脂がお骨に付着する心配があります。
移し替えるときには、必ず手袋を使用しましょう。
できるだけピッタリとした薄手の手袋を使ったほうが、移し替えが行いやすいです。
また、骨壷ごと傾けて、ザッーと移してしまうようなことは避けてください。
お骨が割れてしまう可能性があるからです。
③ 骨壷の一番上に、頭蓋骨が納めてある場合がほとんどです。
そっと取り出して、新しい骨壷に入れるときも一番上に納めましょう。
また、ハケを使うと、細かいお骨も簡単に入れることができます。
移し替えるときの注意点
① お骨に素手で触れない
移し替えを行うときには、必ず手袋を使用しましょう。素手でお骨に触れることで脂分が付き、お骨が汚れてしまう可能性があります。ペットちゃんが悲しむことのないよう、大事にお取り扱いくださいね。
② 水分や湿気の少ない場所で作業を行う
ご遺骨を移し替える作業は、水場の側や湿気の多い場所を避けて行います。①と同様に、水分や湿気も汚れやカビの原因となってしまいます。
骨壷をご安置するときも、高温多湿の場所は避けて下さいね。
③ 粉骨の場合はマスクを着用する
ご遺骨が粉骨の場合は、マスクを着用します。
移し替えのときに、パウダー状の粉骨が舞い上がって、目や器官などに入らないようにするためです。
また、粉骨が衣類に付いてしまった場合には、コロコロなどの粘着クリーナーで取るとよいでしょう。
お骨を割ってしまったらという不安
上記の手順を守りお骨を丁寧に扱えば、お骨をうっかり割ってしまうリスクは低くなると思います。
ですが、遺骨は本来もろいものです。丁寧に扱っても、割れてしまうこともありますが、それは自然なこととして、気にしすぎないことも大切です。
移し替えた後の骨壷やカバー(覆い)はどう処分する?
これまで使っていたカバーは、基本的にお焚き上げ供養されることをおすすめしています。
お寺やペット霊園で、遺品供養を行っているところもあります。大事なペットちゃんの遺品は、できるだけよい形で処分できるといいですね。
ただ、陶器の骨壷についてはお焚き上げができません。詳しくは、施設にお問い合わせください。
弊社施設の問い合わせ先は、こちらです。
https://xn--pet-5m6e9730a.com/
もちろん、骨壷やカバーは通常のゴミとしてご処分することもできます。
ですが、ご家族さまにとって、それは辛いことかもしれません。良く考えて判断いただければと思います。
ご自身で処分される場合は、自治体のごみ分別方法に従って、普通にゴミに出すことになります。
お住まいの自治体ではどのように回収しているのか、確認しましょう。
骨壷やカバーを替えたいとき
他の人はどんなタイミングで替えているの?
ペットの骨壷や覆いを、皆さんはどんなタイミングで替えているのだろう?と気になっていませんか。
替える時期については特に決まりはなく、いつでも大丈夫です。
最近では、命日などの節目、季節の変わり目、古くなってきたなと感じるタイミングで、新しいものに替えるご家族さまが増えているようです。
また、近年はとても可愛い仏具や骨壷を多く目にするようになったため、気に入ったものを見つけたら替えるという人も多いです。
デザインや形についてもルールはありませんので、わが子に合ったお好きなものを選んでくださいね。
愛ペットグループのペット供養大百科でも、覆いのお着替えをテーマにした記事を掲載しています。ご興味がある方は、ぜひご覧ください。
どこで購入するの?
普段、あまり見かけることのないペット用の仏具は、どこで購入できるの?と悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。
ペット専用の骨壷や覆いは、ペット供養専門店の実際の店舗かインターネット通販サイトで購入できます。
一般の仏壇仏具店でも販売している場合がありますが、専門店に比べると商品の種類は限られてしまうようです。
実店舗の場合、お住いの近くにペット供養専門店がない可能性もあります。そんなときには、種類も豊富なインターネット通販が便利です。
具体的には、アマゾンや楽天などの通販を通して購入したり、ペット供養専門店のサイトから直接購入したりすることになります。
「愛ペットメモリアルショップ」でも、骨壷の覆いを販売しています。
また、寒い季節にぴったりな優しい手触りの覆い袋についても、愛ペットグループ ペット供養大百科の中でご紹介しております。
ご興味のある方は、ぜひ参考になさってください。
ペット供養大百科 「ペットを撫でているような手触りのお骨入れ『ふわもこ巾着骨袋』」
ご家族さまのお気持ちで、新しい骨壷に移し替えてあげましょう
ペットのお骨を納めるグッズは、最近ではさまざまなデザインや材質のものが出ています。気に入った骨壷を見つけたタイミングで、ご家族さまがご自身で移し替えをされることに問題はありません。
ご遺骨の移し替えについては、決まったルールや法律はないからです。
また、ご自身でご遺骨の移し替えを行う場合、大切なお骨を割ってしまったらという不安は誰しも感じることでしょう。
もちろんそんなことのないように、そっと扱うことは大切ですが、それでも割れてしまうこともあります。
お骨が割れてしまっても、大切なわが子のお骨であることに変わりはありません。そのまま納めてあげて、これまで通りご供養してあげればよいと思いますよ。
愛ペットグループでも、ご遺骨の移し替えについてのお問い合わせやご相談をお受けしています。
ご心配な場合は、ぜひお問い合わせください。
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