ペットが亡くなったら(死んだら)、火葬までの間どうしたらいい?お家での過ごし方とお別れの方法

ペットと暮らし始めたときから、いつかお別れが来ると分かっていても、やはり受け入れがたく、とても悲しいものですよね。
いざというとき慌てずに、しっかりと見送ってあげるためにどのようにしたら良いのか、前もって知っておくことが大切です。

今回は、ペットが亡くなったあと、火葬までの間にお家でしておくことと、お別れの方法について詳しく紹介します。
お家でお別れする方法もお伝えしますので、ご家族様だけでゆったりと見送りたいという場合には、ぜひ参考にしてくださいね。

ペットの安置 ①顔と体をきれいにする

目と口を閉じる

ペットが亡くなって、もし口や目が開いてしまっていたら、手で優しく閉じてあげましょう。
手で行っても閉じない場合、口は、柔らかいゴムや布などをまいて固定し、しばらく時間をおきます。
目は、ティッシュなどの柔らかい素材のものを、目のサイズ合わせて3重ほどに折り、まぶたに当ててやさしく下ろすと、閉じることができると思います。
もし、上まぶたが下がらない場合は、下まぶたを上に上げると閉じる場合もあるので試してみてください。
中型くらいまでの犬や猫は、亡くなってから1~2時間程度で死後硬直が始まります。
硬直後は処置が難しくなりますので、なるべく早く行ってくださいね。
生前の柔らかい寝顔を思い浮かべながら、優しく処置してあげましょう。

自然な体勢にする

死後は、手足が伸び切っていたり、体勢が不自然につっぱったりしていることもありますので、その子にとって自然な体勢に整えてあげましょう。
犬や猫などは、横向きで弓なり、手足を軽く折り曲げている体勢がおすすめです。リラックスして眠っているときの様子を思い出してみると良いかもしれませんね。
手足が伸びきったままだと、棺に入らないこともありますので、硬直が始める前に行うようにします。硬直が始まってしまっても、優しくマッサージすれば動かせますので、あせらずに行いましょう。
ケガや傷などがあり、体勢を変えるのが難しい場合は、無理をせず、専門業者の方に相談するようにしてくださいね。

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清拭を行う

清拭とは、体をきれいな状態に清め拭くことです。
犬や猫の場合、闘病や老衰などで、長い間お風呂に入れなかった場合もあるかもしれません。
労う気持ちを込めながら、全身を拭いてきれいにしてあげましょう。
ペットの体のケアをすることで、ご家族様も、気持ちが落ち着きやすくなりますよ。
大型犬などで、全身拭くのが難しいときは、顔やお尻の周りだけでも良いでしょう。
拭いたあと、体に水分が残らないように、固く絞ったタオルなどを使ってくださいね。
出血がある場合は、感染症などの危険がありますので、動物病院や専門業者に相談することをおすすめします。

きれいな状態を保つ

死後硬直が解けてくると、体の中にあった体液が、口や鼻、お尻などから流れ出てくることがあります。
そのときは、軽く濡らしたガーゼやタオルなどを当てて、優しくふき取ってあげると良いでしょう。
または、口やお尻に脱脂綿などを詰めたり、ペットシートを敷いたりすると衛生的ですね。
気になったら取り替えて、きれいな状態を保ってあげるようにしましょう。
病院で亡くなった場合は、詰め物の処置してくれていることが多いようです。

ペットの安置 ②環境を整えて火葬まで保存する

箱やカゴに寝かせる

安置するための箱やカゴを用意しましょう。
ペットの体がゆったりと入るサイズの、段ボールやペットベッドなどが使いやすいです。
そのまま火葬場に連れて行くこともありますので、ペットを移動しなくても良いものを選んでおけば安心ですね。
底に防水シーツやトイレシーツを敷き、その上にタオルなどを敷いて、ペットを寝かせます。
お気に入りの毛布やタオルがあれば、敷いてあげて下さい。
ゆっくりと眠れるように、丁寧に寝床を整えてあげましょう。

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保冷剤、ドライアイスを入れる

できるだけペットの体を冷やしておくことが必要です。
複数個の保冷剤を、安置したペットの頭部と腹部全体に敷くようにしましょう。
保冷剤は、温度が上がると結露がでますが、それが体に付くと状態を悪くしてしまうことがあります。必ずタオルなどに包んで使用くださいね。
ドライアイスは、保冷剤より保冷力が優れていますが、密閉すると爆発する危険性がありますし、気化したドライアイスは部屋の下部に溜まるため、必ず換気を行うなど、取り扱いには注意が必要です。
ドライアイスは専門の業者や通販で購入できますよ。

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エアコンで室温を下げる

保冷剤やドライアイスの効果を長続きさせるために、室温も下げるようにしましょう。
エアコンを使って、できるだけ低い温度に設定します。
寒いと感じるくらいが適温ですので、家族が過ごす部屋とは別の部屋に、静かに安置してあげるのが良いかもしれません。
エアコンが必要ないような季節でも、直射日光が当たらない場所に安置してあげましょう。

葬儀・火葬・納骨(お墓)について専門業者に相談する

安置する環境を整えたら、お別れの段取りを決めましょう。
最近では、数日間自宅で安置ができる様に、ドライアイスの手配や、お通夜~火葬までがすべてセットなった、専用の商品を取り扱っているペット火葬業者もあります。少しでも長く一緒に居たいという方は相談されてみてもいいですね。

現在では、衛生面から、ペットも火葬することが推奨されています。
専門業者では、葬儀を行うことも、火葬に立ち会うこともできますし、納骨についても、納骨堂やお墓、自宅での供養など、気持ちにあった方法を選ぶことができますよ。
どうしても火葬に踏み切れないという場合も、業者の方に相談してみましょう。しばらくの間、安置できる方法を提案してもらえます。
大切なペットとの最後の時間を、どのように過ごすのか、相談しながら決めてくださいね。

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一緒に火葬してあげるものを選ぶ

火葬するときに一緒に入れてあげたい、おやつ、おもちゃ、お花や写真などを用意しましょう。
おやつは少量を出して、ペットのそばに置いてあげます。おもちゃは、素材によっては火葬できないことがありますので、持って帰れるように袋などもあれば安心ですね。
また、個別で納骨する場合には、納骨堂でお供えもできます。
楽しかった時間を振り返りながら、思い出の品や、大好きなものを選んであげると良いですね。

ハムスターやインコ、うさぎなど小さなペットの場合

ハムスター、インコは獣医師の判断を受ける

ハムスターやインコなどは体が小さく、症状が出てからあっという間に亡くなってしまうケースも多いようです。
また、ハムスターは気温が低くなると冬眠して仮死状態になることがあり、ご家族様には判断が難しいかもしれません。
もし自宅で亡くなってしまった場合は、間違いを起こさないためにも、念のため獣医師に診てもらいましょう。

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安置する

ハムスターやインコ、うさぎなどの小さなペットの場合も、体を清め拭いて、箱などに寝かせてあげましょう。
普段使っていたベッドなどがあれば、それでもかまいません。
ビニールやラップを底に敷き、小さな保冷剤をハンカチなどにまいて、入れてあげると良いでしょう。
体が小さく、環境に影響されやすいので、拭いてあげるときは手の温度で温まらないように注意してくださいね。
発泡スチロール製の、蓋つきの箱などを使えば、安定して安置できますよ。

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葬儀・火葬・納骨(お墓)について専門業者に相談する

小さなペットたちも、もちろん葬儀や火葬、納骨ができます。
専門業者に相談して、納得できる供養の方法を決めてくださいね。
庭やプランターなどに埋葬したいというケースもあるかもしれませんが、土に還る前に、猫やカラスに掘り起こされたり、虫が集まったりすることがあります。
安心して供養してあげるためにも、火葬してから埋葬するという方法が良いでしょう。
埋葬用の木製の箱なども販売されていますので、探してみてくださいね。
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葬儀、火葬、納骨や供養について

葬儀を行うと気持ちが整理できる

現在では、火葬だけではなく、葬儀を行える業者も増えています。
葬儀は、亡くなった方を弔い、残された人たちが、その死を受け入れる手助けをすると考えられていますよね。
ペットが亡くなると、火葬までの時間が短く、気持ちを整理する時間が充分に取れないのが現実です。
ペットの葬儀を行うと、お別れと感謝の気持ちをきちんと伝えられる時間ができますので、ご家族様が、別れを受け入れ、気持ちを整理しやすくなりますよ。
お知り合いやお仲間の方が大勢おられる場合にも、葬儀を行って、みなさんにお別れをしてもらうのが良いですね。

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個別火葬と合同火葬の違い

火葬の方法は2種類あります。
飼っていたペットだけで火葬する個別火葬と、ほかのペットたちといっしょに火葬する合同火葬です。
個別火葬ではお骨上げができ、ご家族様が行うか、業者の方に任せるかも選べます。
お骨を自宅に持ち帰りたい、個別で納骨したい場合は、この方法を選択します。
犬や猫だけでなく、ハムスターや小鳥、うさぎなど小さなペットもお骨上げできますよ。
合同火葬では、お骨上げはできず、納骨まで業者の方にお任せすることになります。
骨上げや納骨を業者に任せた場合は、火葬の翌々日あたりからお参りできるところが多いようです。

自宅での火葬も依頼できる

火葬場は郊外のことが多いため、車を持っていないと行きにくいですよね。
本意ではなく、業者の方に任せることになってしまったら、悔いが残ってしまうかもしれません。
そういったときは、訪問火葬車を利用しましょう。
訪問火葬車は、火葬できる設備を搭載した車で、自宅に来てくれます。
火葬車だとわからないように、車体に社名などは入っておらず、自宅前、もしくは適した場所に移動して火葬してくれるので、人目も気になりません。
ペットのサイズによって対応が難しい場合もありますので、業者の方に相談してみると良いでしょう。
自宅で落ち着いて見送りたいという場合にも、おすすめの方法です。

個別納骨と合同納骨の違い

納骨の仕方も2種類あります。
飼っていたペットのお骨だけを納骨する個別納骨と、他のペットのお骨といっしょに納骨する合同納骨という方法です。
個別火葬の場合にはどちらか選べますが、合同火葬の場合は、他のお子様とお骨が一緒になってしまうため、合同納骨のみということになります。
また、骨上げ後、自宅で供養されていた場合や、埋葬していたけどやっぱり納骨したいという場合も、個別または合同納骨をすることができます。
納骨は、今後どのように供養していきたいかによっても変わってきますので、相談しながら決めるのが良いでしょう。

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ペット供養の方法

納骨堂や霊園では、定期的に法要を行っている場合が多く、お参りに行けなくてもしっかり供養してもらうことができ安心です。
個別に納骨していなくても、合同法要が開催されていますので、参加することができますよ。

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火葬後、お骨を自宅に置いて手元供養するという方法もあります。
ご家族様がゆっくりと思いをはせられるように、遺影やお線香立てなどを準備すると良いでしょう。
最近では専門のメモリアルグッズが販売されていますので、お気に入りを探してみてくださいね。
亡くなったペットを想い、手を合わせて寄り添う時間が、悲しみを和らげることに繋がります。しっかりと供養してあげましょう。

★すりガラスブルー ペットが亡くなったら(死んだら)、火葬までの間どうしたらいい?お家での過ごし方とお別れの方法

最後に

犬や猫、ハムスターや小鳥、うさぎなど、ペットの種類は多岐にわたります。
どんな動物でも、一緒に過ごした時間はかけがえなく、別れはとても悲しく寂しいものです。
ふと、いないことを思い出しては、悲しくなる日が続くかもしれません。

精一杯、愛情を注いでいても、もっとこうしてあげればよかったと、自分を責めることもあります。
最後のお別れをしっかりと行うことは、こうした気持ちを少しずつ整理するための手助けになります。
たくさんの素敵な思い出をくれたペットたちに、笑顔で感謝を伝え、労ってあげること。
それが、ペットたちの成仏にも繋がりますよ。
最後のときを、しっかりと受け止めて、心残りがないように見送ってあげたいですね。

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