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神社やお寺にあるお賽銭箱、何のためにあるかご存じですか?
お参りのたびに、こんな感じかな…とお賽銭箱に投げ入れている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお賽銭について詳しくご紹介します。
神社とお寺でのお賽銭の意味の違いも解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お賽銭ってなに?
お賽銭の意味
お賽銭は、神社やお寺に奉納するお金のことで、神社では神様に、お寺では仏様に奉納されます。「賽」には、神様からさずかった福に感謝して祭るという意味があり、祈願よりも感謝の意が強いと考えられています。
神社ではお賽銭、お寺では浄財という言葉が多く使われており、意味合いが異なる点もあります。
お米や魚が供えられてきた
神様への捧げものとして、古くは米や魚が主流でした。金銭を奉納するようになったのは中世以降で、お賽銭箱が置かれるようになったのは近世以降のことです。
なお、神社でもお寺でもお賽銭の額にルールはありません。金額にかけた語呂合わせを気にする人もいるかもしれませんが、気持ちを込めて奉納することが一番大切なのだそうです。なんだか安心しますね。
神社では
神道について
日本は稲作と漁業を中心に生活を営んできたことから、自然物や自然現象の中に神様の働きを感じ、お祀りしてきました。さらに、衣食住や祖先にも神様は存在し、その数の多さから八百万の神とも言われます。神道は日本の民族宗教であり、初詣、初宮参り、厄除けや七五三などが習慣的に取り入れられています。
神様への感謝の表れ
お賽銭は、神様に恵みを感謝する目的で奉納されてきました。そのため、昔はお金ではなく、お米や魚が納められていたのです。
現在では、小銭や紙幣をお賽銭とすることがほとんどですが、地域によってはお米を納めることもあるようです。お賽銭箱に入れるときは、日々の暮らしに感謝する気持ちを持つと良いですね。
穢れ(けがれ)を清める意味も
じつはお賽銭には、神様に感謝するという以外の意味があるとも考えられています。
民俗学者の新谷尚紀教授によると、貨幣は穢れを吸引する道具であり、それを神社に奉納することで穢れを浄化し、自らを清めることができるのだそうです。
お賽銭の意味は諸説あるようですが、こういった考え方も興味深いですね。
お寺では
お布施のひとつ
仏教では、お布施は施すこと(必要とする人々のために捧げること)を意味し、重要な修行の一つです。
現代では、お布施というと、お葬式や法事などで住職に読経してもらったり、戒名を授与してもらったりしたときの謝礼金という認識ですが、本来の意味は違うのです。
つまり、お寺でのお賽銭には、個人の利益を離れて寄付するという意味合いが強いと考えられます。
お賽銭と浄財は違うの?
どちらも神様や仏様に奉納するという点では同じです。
神社で奉納するお賽銭は、神様に感謝する気持ちの表れという意味が強いです。一方、お寺では、欲や恩を着せる気持ちから離れた、清らかな財をお供えするという意味が強いため、浄財と呼ばれることが多くなっています。
愛ペットのお賽銭
愛ペットグループでは、ペットに感謝の気持ちをしっかりと伝えていただけるよう、QRコード決済を使ってお賽銭を奉納できるシステムを導入しています。
ペットちゃんのお名前や、ご家族様のお気持ちを数字で表して奉納していただくのもおすすめですよ。
お賽銭は真心を持って
お賽銭や浄財は、考え方は違いますが、どちらも神様や仏様にお納めする金銭です。
奉納するときは、真心をこめて丁寧にお供えし、感謝の気持ちや祈りをささげることが大切ですね。
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