火葬場で収骨時に説明される喉仏。
喉仏と聞くと、男性の喉の膨らみを連想しがちですよね。
普段喉仏は毛に覆われていて意識することがないため、火葬時に初めて喉仏の存在を知る方もいらっしゃると思います。
そもそもペットに人のような喉仏があるのでしょうか。

喉仏ってどこにあるの?

喉仏の場所

喉仏は、人の場合、喉の中間にある突出して高くなっている軟骨部分のことを指し、正式には喉頭隆起(こうとうりゅうき)と呼ばれます。
他の動物もあるのですが、人に近いチンパンジーは、頭の中にあります。

喉仏の役割

喉仏には、喉頭など内部の器官を守る働きがあり、声を出す時にも使用されます。
チンパンジーの場合は、喉仏と声帯が頭の中にあるため、単純な音しか発せられません。
一方人の場合は、喉仏と声帯の位置が低く、首に位置しているため、喉や口の大きな空間を利用、変化させて、多彩な音を発することが出来ます。
人は四足歩行から二足歩行になる進化の過程において、喉仏と声帯が下に降りてきて、多様な言葉を使いこなせることが出来るようになったと考えられています。
また人は赤ん坊の時にはチンパンジーと同様に喉仏、声帯が頭の中にあり、歩けるようになるにつれて、徐々に首まで降りてき、言葉を発することが出来るようになります。

以上のように、日常生活を送るうえで重要な役割を担っている喉仏は、軟骨のため、火葬の際には焼けて灰になってしまいます。
それでは、火葬場で説明される喉仏とは、何なのでしょうか。

火葬場で説明される喉仏とは


火葬場で収骨の際に説明される喉仏とは、首の骨(頸椎)の上から2番目の骨(第2頸椎)のことで、軟骨部分の喉仏とは別物になります。
第2頸椎(喉仏)は、大きさは異なりますが、人、犬猫やハムスター、フェレットのような小動物など哺乳類には必ず存在する骨です。

この喉仏は、輪になった形で、軸骨の突起や平らな突起があるのが特徴です。
この形こそが、収骨時に大切に扱われる理由につながります。

・収骨時に喉仏が大切に扱われれる理由

のどぼとけの形状を見てみますと、軸骨の突起を仏様の頭、平らな突起を合掌と考えると、仏様が座禅を組んで合掌しているようにも見えます。
第2頸椎はこの見た目から喉仏とよばれるようになったそうです。
そしてその仏様の形をした骨が体内にあることから、「仏様が体内に宿る」と考えられ、大切に扱われてきました。

収骨(お骨上げ)時のマナー

収骨の方法

収骨の方法は、人とほとんど変わりません。
お箸で拾うのは、「死者が三途の川を渡れるように手助けをする橋渡し(箸渡し)」という意味が由来しています。

ハムスターや小鳥など、小さいペットの場合は、骨が小さく脆い場合があるので、その場合は、ピンセットで行うこともあります。

拾われる方の順番は、人の時と同様、ペットと関係の深かった飼い主様、一番懐いていた方、など縁の深かった方から順になります。

拾う骨の順番は、前足、後ろ足、尻尾、大腿骨、背骨、あばら骨、頚椎、顎骨、頭蓋骨、喉仏の順番で骨壷に収めていきます。

先ほどご説明した喉仏は、仏さまに例えられることから、一番最後に一番上に収められます。
収骨の時は、スタッフが説明してくれることも多いので分からないことがあれば聞いてみるのも良いかもしれません。

喉仏が見当たらない場合

大切に扱われている喉仏ですが、生前のペットちゃんの健康状態や火葬状況により、きれいな形で残るかどうかは個々によって異なります。
火葬時に形が崩れ、見当たらないこともあります。

喉仏が見当たらない場合は葬儀スタッフが探してくれる場合もありますので、一度尋ねてみるのもいいかもしれません。

喉仏供養という新しいスタイル


大切なペットの遺骨をどれか一つだけ手元に残しておきたい。
そんな時は、喉仏だけを手元に残して供養する、喉仏供養という方法もあります。
全ての遺骨を供養したうえで喉仏を取り出し、そのまま、もしくは粉骨したうえでメモリアルグッズに入れて手元に置いておくことが出来ます。
喉仏供養を行いたい場合は、一度スタッフに対応可能かどうか聞いてみましょう。

喉仏を含めた遺骨を大切に供養しよう


「体内に宿っていた仏様」とされる喉仏。
収骨時に一度探してみるのはいかがでしょうか。

もし喉仏が見つからなかったり、綺麗に残らなかったとしても、「今までありがとう」と感謝の気持ちをもって供養されてはよいかと思います。

喉仏がきれいに残っていると、生前良い行いをした、極楽浄土に行ける等の言い伝えもありますが、残っていなくても落ち込むことはありません。

実際にペットちゃんがご家族と過ごした幸せな時間、思い出は、きっとペットちゃんがお空に昇っても、ご家族とペットちゃんの心にしっかりと刻まれているはずです。

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