大切なペットが亡くなり、葬儀・火葬を終えて遺骨を手元で供養されているという方も多くいらっしゃると思います。
いつもそばで供養出来ることで安心感もありますので、寂しい気落ちを埋めてくれることもあり、手元供養を選ばれる方も多くいらっしゃいますよね。

しかし、一年が経ち、二年が経ち、気落ちが落ち着いてきた頃、この遺骨はどうしたら良いのだろう?このまま手元に置いていても大丈夫なのか?供養してあげるべきなのか?
その様に考えられる方もいらっしゃるはずです。

ただ、「火葬をしたペット火葬会社は訪問の火葬サービスだけで納骨をする環境がない」「火葬をしたペット霊園は引っ越しして遠くなった」
など、以前お世話になったペット火葬会社やペット霊園で納骨が出来なかったり・抵抗があったり、そのまま時間が経過しているケースも少なくありません。
また、ペットの遺骨は火葬したペット火葬会社やペット霊園でなければ納骨も出来ないのではないか?と疑問を持っているかたもおられるでしょう。
実際に、人の火葬後の遺骨は納骨するにも納骨・埋葬許可証が必要になりますし、お墓として認可を受けた霊園でなければ納骨は出来ません。

しかし、ペットの場合は現状、納骨・埋葬に許可は必要ありませんし、飼い主様の意向で自由に納骨や供養をすることが可能です。
火葬をしたペット火葬会社やペット霊園でなくとも納骨をすることが可能です。
全国的に今はほとんどの地域でペット霊園があります。
ホームページの検索などでも決して駅から近い場所にあるというわけではありませんが、お車で一時間以内にお参りが出来る納骨環境が見つかるのではないでしょうか。

それでは、納骨するにあたり大切な点はあるのか、お伝えしていきます。

【ペットの遺骨を納骨する際の注意点】

・納骨の種類が豊富か?

納骨には、大きく分けて合同納骨、個別納骨、散骨という方法があります。
・合同納骨とは、言葉の通り一つのお墓に多くの方もペットの遺骨を納骨する形態です。
・個別納骨は主に屋内に霊座という区画があり、そこに骨壺のまま遺骨を納める形態です。
・散骨というのは、少し特殊な納骨形態ですが、樹木墓や霊園敷地内の土地部分に遺骨を埋葬し土に還すイメージとなります。
ペット霊園の納骨環境が合同納骨のみであった場合、しばらくは個別納骨が良いという方には不向きになりますね。
それぞれ飼い主様の意向に沿った納骨を選択されると良いと思います。

・管理が行き届いているか?


納骨するということは、その後はお参りする機会が出てくると思います。
しかし、お参りに行ってもお墓が汚れていたり、お花立てや供物台が無かったり、不自由を感じることがあるかもしれません。
ペット霊園やお墓というのは、常時スタッフが監視、管理しているという訳ではありませんが、あまりにも管理が行き届いていないようであれば、本当に今後も供養、管理してくれるのか不安になりますよね。
ですから、納骨を考えられているペット霊園等には、一度お電話をして事前に見学という形で一度、足を運ばれると良いと思います。
枯れているお花が放置されていたり、電話対応も不安が残るようなことがあれば一度、口コミを見直すなど最初から検討しなおしても良いかもしれませんね。

・法要を行っているか?


納骨するということは、お墓に納めるということですので宗教行事として、供養。つまり、簡単にいうとお経を読んでもらえるのか?定期的に法要は行っているのか?気になりますよね。
ペット霊園の中には、お寺が母体として運営しているため僧侶が常駐のケースもありますし、民間会社が運営している場合は僧侶と提携し、定期的な法要を開催しているケースがあります。一年に一度、お彼岸の時期、月例法要など法要のスタイルは様々ですが、法要を行っているか?も納骨先を判断する一つの材料となります。
供養、法要についてあいまいな回答しか返ってこない霊園は、遺骨の管理という見方でも少し不安が残るかもしれませんね。
それは、定期的に法要を行ってないといけないということではなく、定期法要は開催していなくても、ご要望があった際に個別にでも僧侶を手配してくれることが出来ないペット霊園は運営に不安があるという意味合いになります。

・お墓の大きさは?


皆さん、合同納骨や合祀墓と聞くとどの様なイメージを持たれますか?
遺骨を納めると、お墓のなかで自然と土に還っていくイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
その認識は広くもたれているもので間違ってはいませんが、多くの合同墓は石壁やコンクリートで囲まれていたり、底は土になっていても簡単には土に還らないケースが多くあります。
それでは、その場合にどのような問題があるのか?
それはお墓が遺骨で一杯になるということです。すると、ペット霊園としては、お墓の増設拡張工事や「塚」といってお墓の中の遺骨を一度、取り出しペット霊園敷地内に別のお墓を作ることを行います。
ただ、その様にお墓が一杯になった際に適切な処理が行われなかったり、告知がなく遺骨を全く別の場所へ移動するということもあるようですので、「お墓が一杯になったらどうするのか?」その様な質問は(事前)にしておくとより安心出来ると思います。

ご参考までに↓
愛ペットメモリアルパーク加茂の萬霊塔(合同墓)

・運営母体は?


当記事にて、「会社」という表現をしばしば使っていますが、現状、多くのペット霊園は民間会社もしくはお寺が運営していますし、お寺の場合も事業ですので表向きは会社法人が運営していることが多くなります。
それでは、納骨する場合に会社だと倒産したらどうなるのか?お寺だと安心か?というとそれは一概には言えません。お寺でも運営維持にはお金がかかりますし、潰れる可能性はあります。
飼主様が調べられるとすれば、その運営会社の資本金や規模もそうですが、その霊園が「会社」の自己所有か否か?だと思います。
いくら、立派な納骨堂でも賃貸ビルであれば撤退しないといけない場合の遺骨の処遇が不安ですが、自己所有であれが仮に運営する会社の財務等が不安定になっても経営譲渡や他のペット霊園が変わりに運営・管理出来る可能性が残るので安心出来ますよね。

最後に

主に、納骨する際の注意点について書いてきましたが、それは大切な遺骨ですので納骨する先はしっかりと見極めて頂きたいという気持ちもありますが、
結論として、ほとんどのペット霊園は火葬をした会社が他社であっても納骨を受け付けてくれます。
法要にも参加できるので、手元供養が長い期間になりまだ納骨が出来ていないという方は、命日月等を境に是非、納骨し供養することを考えてみてください。
きっと、あの子も虹の橋でお友達と一緒に走りまわる日々を喜ばれるのではないでしょうか。

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中田忍
2003年からペットセレモニーに携わっています。小さなハムスターから、ゴールデンレトリバーまで、今までお見送りのお手伝いをさせて頂いたご家族様は、数千件になります。 日々、ペットの葬儀、セレモニーの現場で経験することをもとに、皆様のお役に立てる記事を書いていきたいと思います。 有資格:1級 動物葬祭ディレクター