動物に関わる仕事で思い浮かぶのは、獣医さんや動物園の飼育係さん、ペットショップのスタッフさんなど、生きている動物に関わる仕事ではないでしょうか。ですが、いずれは動物も亡くなって、ご家族さまのもとを去らなければならない日がやってきます。そんな悲しみの場に立ち会い、火葬やご葬儀を執り行うペット火葬業者のスタッフも、動物に関わる仕事のひとつと言えるでしょう。
以前はペットの火葬が今ほど一般的でなく、火葬を執り行う業者も多くはありませんでした。しかし現在では、「ペットは家族同様。だからきちんと供養してあげたい。」と考える人が増え、それに伴ってペットの火葬業者も増えてきました。そこで働くペット火葬のセレモニースタッフには、どうしたらなれるのか?また、必要な資格はあるのか?など疑問を持たれる人もいらっしゃるかも知れませんね。
ここでは、ペット火葬のセレモニースタッフについて、仕事内容や必要な資格はあるのかということなどに触れながら、お話ししていきます。

セレモニースタッフになるのに、特別な資格や経験は必要ありません

ペット火葬のセレモニースタッフになるのに、必要な資格や経験があるのか?と問われれば、「特別なことはありませんよ。」というお答えになります。たとえば、ペット火葬業者が募集しているセレモニースタッフの条件を見ると、現状では特に資格や経験を求めていないことがほとんどです。また、企業によっては研修制度を設けていて、最初に必要なことを学べるようにしている会社もあります。このように、セレモニースタッフになるために必要な資格・経験はありませんが、働く場所や会社によっては、自動車免許があると良いなど個々に求められることがあるかも知れません。そして、ペットが大好きで、悲しみに沈むご家族さまのお気持ちに寄り添いながら、ペットが気持ちよく旅立てるよう気配りを怠らず冷静に業務を行える人は、セレモニースタッフに向いているのではと思います。

セレモニースタッフの仕事内容について知りたい!

セレモニースタッフの仕事内容にはどんなものがあるのでしょうか?多くの人が思いつくのは、ペットとのお別れ式や火葬などをスタッフとして進行することや、そのお手伝いをする業務でしょうか。葬儀以外にも供養祭などのイベントや、受付業務などの事務も担当します。会社によってはセレモニースタッフも、専用の火葬車の運転、火葬を補助する業務などを行う場合もあるかも知れません(これらの業務は、免許や資格が必要な場合があります)。お葬式やご供養に関しては、実際に行われるのはご住職様ですが、そのサポートをセレモニースタッフが行います。このように考えていくと、人のお葬式を執り行うときとあまり変わらない仕事内容と言えますね。また、ペットの納棺や、ご遺体のお預かりをするサービスなどもあるため、ペットのグルーミングを行うスタッフもいます。

セレモニースタッフのやりがいと仕事の意義について


動物が好きだからペットに関わる仕事がしたいと考える人は、たくさんいらっしゃると思います。ですが、動物が亡くなったときのことを、ペットに関わる仕事と結びつけて考える人はまだまだ少数でしょう。
ペット火葬のセレモニースタッフという仕事は、亡くなったペットが、慣れ親しんだご家族さまのもとから気持ちよく旅立てるよう、またペットが安心して虹の橋を渡ることができて良かったと、ご家族さまに喜んでもらえるお手伝いをすることです。
ペットが心置きなくご家族さまの元から旅立つためには、ペットはもちろんご家族さまにも心からよかったと安堵していただかなくてはなりません。
最初は悲しみに暮れていたご家族さまが、火葬を終えてお帰りになるころには、「ありがとう」「お世話になりましたね」と感謝の気持ちを伝えてくださる。そんな瞬間に、セレモニースタッフは充実感とともにやりがいを感じることでしょう。社会貢献度が高く、人の気持ちを元気にすることができる意義のある仕事と言えますね。

ペットの葬祭に関する資格にはどんなものがある?

動物葬祭ディレクター

動物葬祭ディレクターとは、日本動物葬儀霊園協会が実施・認定している資格です。取得するためには、動物葬祭や火葬の知識、動物葬儀霊園の管理や衛生管理、他にもペットロスや動物愛護法、喪主対応と業務道徳、宗教などの9項目について学び、幅広い知識を身につけることが必要になります。
ペット火葬に関する資格の中でも動物葬祭ディレクターは取得者が多く、信頼性の高い資格と言えます。そのため、多くのペット火葬業者でこの資格を取得しているスタッフが働いています。しかし、試験が行われるのは年に1度で日程や場所が限られているため、誰もがすぐに取得可能な資格ではありません。そのような意味でも、動物葬祭ディレクターの資格を持つスタッフが多数在籍しているペット火葬業者は、長年の経験を積んだスタッフがペットとのお別れをサポートしてくれるという安心感がありますね。

ペット火葬管理士

ペット火葬管理士とは、ペット火葬協会東日本が独自で認定している資格制度です。ペット火葬協会東日本は、東日本の1都3県を中心に、関東甲信越から北海道までのペット霊園や葬儀社、メーカーなどで構成されています。「ペット火葬管理士」の認定を受けるためには、ペット火葬協会東日本が指定した講習を受講し、講習後に行う試験に合格して理事会に承認されなければなりません。

ペットロスカウンセラー

ペットロスカウンセラーとは、ペットを失ったことによる心の喪失を感じている人に、カウンセリングを施し、喪失感からの回復を手助けする仕事です。心理学の知識以外にも、身体の器官に関することや、治療法・薬についての基礎知識も学びます。
ペットロスカウンセラーになるには、メンタルケア学術学会が主催する資格試験に合格する必要があります。この試験は、メンタルケア学術学会が指定した講座(通信講座)を修了することで受験資格が得られます。それ以外にも、4年制大学の心理系学科を卒業しているなどの一定条件をクリアしている人には、受験資格が与えられています。また、さらに深く学びたい人の資格として、アニマル・ペットロス療法士という資格もあります。

愛ペットグループにも動物葬祭ディレクターが在籍しています

愛ペットグループにも、動物葬祭ディレクターの資格を有する専門スタッフが、複数名在籍しています。また、日本動物葬儀霊園協会は、動物葬祭ディレクター以外に、会員法人を認定しています。会員法人と認められるには、ペット火葬場として実績と信用があり、火葬の最後にご遺骨拾いができる施設を有していなければなりません。弊社も法人会員の一員として認定を受けており、安心してペットをお預けいただくことができます。

他にも、愛ペットグループでは独自に社内資格制度を設けています。スタッフは実技試験なども含めた毎年の更新テストに取り組み、そのたびに気持ちを新たにして業務を行っています。
愛ペットグループの社内資格制度については、弊社ホームページの下記サイトで詳しく説明しています。
https://aipet-group.com/statussystem/

資格保有をペット火葬業者選びの観点から見る

ペット火葬の資格については、ペット火葬業者を選ぶときのポイントの1つとしてお考えになる人もいらっしゃいます。大切なペットの最後の見送りだから、信頼できる会社やスタッフに任せたいという思いは自然なことでしょう。必ずしも資格を保有していることが、業者への信頼や利用しやすさに結びつくとは言えません。ですが、数ある火葬業者の中からどこかを選択しなければならない場合、お選びになるものさしの1つにするという考え方もできると思います。
弊社のブログ「ペット供養大百科」でも、「犬や猫やペットの火葬をするためには資格・許可が必要?フランチャイズの代理店もある?」というコラムで触れています。
ご興味のある方は、ぜひご参考になさってください。

https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2017/05/08/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E7%81%AB%E8%91%AC%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E3%81%AF%E8%B3%87%E6%A0%BC%E3%83%BB%E8%A8%B1%E5%8F%AF%E3%81%8C%E5%BF%85

セレモニースタッフになるための資格は不要ですが、学ぶ気持ちは大切


ペットと暮らす人が増えている分、ペット火葬業者の数も増えています。それに伴ってセレモニースタッフという仕事も、需要が増していると言えるでしょう。セレモニースタッフになるために、資格は必要ありません。ですが、ただ動物が好きという気持ちだけではなく、亡くなった動物やそのご家族さまに関わる様々なことを、学んだり経験したりしたいという前向きな気持ちは大切です。その思いが、資格を取得することにつながっていると思います。

また、ペットが亡くなったとき、信頼できる火葬業者をどう選んだら良いのか?どんな人に大切なペットの最後を任せることになるのか?と心配される方がいらっしゃいます。そんなときは、資格を持っているかどうかを、検討されるときの目安にするのもよいでしょう。もちろんそれだけでなく、説明を求めたときの対応や、利用料金のわかりやすさなども大切ですね。安心して最後のお見送りができるように、信頼出来る誠実な業者を選んでくださいね。

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ながもりなみ
ながもりなみ
実家では犬や猫と暮らし、息子たちが幼いときはカブトムシや亀、グッピーを育てていました。動物たちとご家族様の、暮らしの一助になる記事を書いていきたいです。