ペットの納骨堂ってどんなところ?お花やお供えなどお参りするときの注意点

「ペットの納骨堂」をご存じでしょうか?
ペット霊園やペット火葬という言葉は聞いたことがあっても、ペットの納骨堂はあまり聞き慣れないかもしれませんね。
近年では、お参りのしやすさなどから納骨堂を選ぶご家族様が増えています。
そこで今回は、納骨堂とはどのようなところか、お参りするときの注意点について紹介していきます。供養の方法の一つとして、ぜひ参考にしてくださいね。

ペットの納骨堂とは

P1010007 ペットの納骨堂ってどんなところ?お花やお供えなどお参りするときの注意点
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もともとはご遺骨を一時的に保管する場所

納骨堂は、故人が亡くなった後にお墓が建つまでの間、またはお墓に納骨するまでの間、一時的にご遺骨を保管する場所として利用されていました。
現在では、お墓を建てずに納骨堂に納骨すること自体が、供養の方法として一般的になってきています。
こういった流れを受け、ペットの供養においても、ペット専用の納骨堂や人と一緒に供養できる納骨堂が登場し、利用するご家族様が増えてきました。
ペットの納骨堂には、建物全体または一部に骨壺や位牌を安置する屋内型と、お寺や霊園の区画内に設けられた屋外型があります。

ペットの納骨堂が選ばれる理由

屋内の納骨堂は、お墓のように、墓石の掃除や、敷地内の草取りといった維持管理が必要ありません。
独り身の飼い主様の場合は、管理出来なくなる事態を想定してお墓を断念する方もおられます。
かといって、ご遺骨を自宅でずっと管理するのも難しいですよね。
このような理由から、お墓ではなく納骨堂に納骨し、いずれは合同供養してもらうという選択肢を選ばれるご家族様が増えていると考えられます。
さらに、ペットの納骨堂は、公共交通機関でアクセスしやすい場所に建っていることが多いため、現在の生活スタイルに合った供養の形となっているようです。

ペットの納骨堂を利用する費用の目安

ペットの納骨堂の費用は、利用するスペースの広さや骨壺を安置する場所などによって大きく変わります。
納骨堂の多くでは、ご家族様のペットのご遺骨だけを骨壺に納めて供養する個別納骨と、他のペットのご遺骨と一緒に納骨する合同納骨があります。
愛ペットグループでは、合同納骨は納骨料22000円(税込み)、個別納骨は22000円(税込み)から330000円(税込み)まで幅広くご用意しています。
個別納骨は、素朴な「個別安置棚」から装飾などを施した「特別棚霊座」や「内陣棚霊座」、ご本尊に近い「内陣特別棚霊座」などがあり、ご希望の安置場所やスペースの広さに合わせてお選びいただけますので、見学してから決めていただくのが良いと思います。

なお個別納骨の場合は、1年毎に契約内容を更新する必要があり、更新に際しては別途登録料(継続料)が必要になります。
合同納骨にすると、ご家族様のペットのご遺骨をお返しすることが出来なくなりますので、焦らずに決めてくださいね。気持ちの整理できるまでは個別納骨をお勧めしています。

愛ペットセレモニー尼崎 納骨堂のご紹介
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節目の法要で永代供養に切り替える

ペットが亡くなると個別納骨で供養されるご家族様が多いですが、愛ペットグループでは、三回忌や七回忌などの節目のタイミングで、合同納骨に切り替えることをお勧めしています。
きちんとお別れをすることが、ペットが安心して成仏することに繋がりますし、ご家族様にとっても前を向いて進むきっかけになると考えているからです。
もちろん、ご家族様の気持ちが整理できてからで問題ありませんよ。

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ペットの納骨堂の種類

棚式・ロッカー式

棚やロッカーが設置されていて、ここに骨壺を並べるスタイルです。
棚やロッカーは区切られていて、プランによって棚やロッカーの一段全部、または一部の区画というように使えるスペースが異なります。
棚に骨壺がずらりと並んでいるため、個別にお供えやお参りが出来なかったり、ご本尊にむかって手を合わせますることが多いようです。
愛ペットグループでは、ご契約いただいている棚にお供えをしていただけます。
個別スペースには思い出の品や造花などを、食べ物やお花などは、合同の供物台にお供えしていただいています。
使用するスペースの広さの他に、装飾や、扉の有無、ご本尊との距離などでプランと費用が異なります。
ペットの納骨堂の中ではもっとも一般的なので、いろいろな納骨堂を見比べて決めると良いかもしれませんね。

仏壇式

棚の上下2段を使って、上段に仏壇、下段に骨壺を置くスタイルです。
仏壇スペースには遺影を飾ったりお供えしたりできますし、仏壇に向かって個別にお参りすることができます。
仏壇自体が高額なことや、他のスタイルより大きなスペースが必要なことから、費用が高くなる傾向があります。
ペット供養においては、仏壇式の納骨堂はまだあまり多くありません。希望される場合には、インターネットで検索してみてくださいね。

位牌式

棚などに骨壺ではなく、位牌をずらりと並べるスタイルです。
狭いスペースでもたくさんの位牌を納めることができるため、骨壺を並べる場合よりも費用が抑えられること多いようです。
個別にお参りできるスペースがないため、お花やお供えものは合同の供物台に置き、お参りもご本尊に向かって行います。
位牌式はお寺に多く、住職が手厚く供養してくれることが多いです。
骨壺やご遺骨の取り扱いは施設によって異なります。希望する施設があるなら、事前に問い合わせし、できれば見学するのがお勧めです。

自動搬送式

ご家族様のお参りするスペースと、骨壺が保管されているスペースが別になっていて、お参り時には、骨壺が自動搬送装置によってその場に運ばれてくるシステムです。
ビルやマンションなど建物全体が納骨堂になっていることが多く、「ビル型」「マンション型」と呼ばれることもあります。
お参りスペースが独立しているため、個別にゆったりとお参りできることや、限られたスペースでもたくさんのご遺骨を納骨できることから、都会や住宅が多い地域に増えてきています。
自動搬送装置や制御システムを維持する費用がかかるため、費用が高額になることが多いようです。

ペットの納骨堂にお参りするときの注意点

訪問時間に注意

納骨堂は屋内のため、施設が開園している時間にお参りしなくてはいけません。
愛ペットグループでは、開園時間外にお参り出来る屋外のお墓もございます。施設によってお墓の種類がございますので直接お問い合わせくださいね。

お供えする場所は契約内容によって異なる

棚式や仏壇式などで個別にお供えするスペースがあるなら、その場所で問題ありません。
棚式でも骨壺だけしか置けない場合や、位牌式、自動搬送式では個別のお供えスペースがありませんので、合同の供物代にお供えすることになります。

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生ものはお供えできないことも

一般的には、生のフードやおやつ、お花はお供えできない納骨堂が多いです。
愛ペットグループでは、包装されたままのフード・おやつ(小パック)や、未開封のペットボトルなどの飲み物なら合同の供物台にお供えいただけます。こちらには共用の花瓶もありますので、お花も活けることができますよ。
合同の供物台は愛ペットグループのスタッフが衛生管理していますので、安心してお供えしてくださいね。
一方、個別スペースにはスタッフが立ち入れないため、生ものはお供えいただけません。
お花が枯れていても処理することができませんし、フード・おやつも腐敗による臭いや害虫問題が起こる可能性があるためです。

鉄製品・火器類もお供えできないことがある

愛ペットグループでは、時間が経つと錆びてしまう鉄製品もお供えいただけません。生ものと同じで、衛生的に管理するのが難しいためです。
また、納骨堂は屋内のため、安全面を考慮して火器類も控えていただいています。
利用されている施設によってルールが異なっていると思いますので、お供えできるものを確認してから持って行くようにしましょう。

ペットの納骨堂のセキュリティは?

屋内型ならパスワードが必要なことも

建物全体が納骨堂になっているような場合、入場時にパスワードやICカードが必要なことがあります。
たくさんのペットのご遺骨をきちんと管理するため、そしてご家族様が安心してお参りできるように、セキュリティを強化する傾向が強まっています。

屋外型なら好きな時間にお参りできる

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屋外型は屋内型に比べるとセキュリティは弱くなってしまいますが、時間にとらわれず自由にお参りできるというメリットがあります。
景色が良い場所に設置されていることも多く、亡くなった後ものびのびと過ごしてほしいという気持ちで選ばれるご家族様もおられますよ。
屋外型は施設ごとに特徴が違いますので、個別にお問い合わせいただくと良いでしょう。

ペットの納骨堂とお参りするときの注意点のまとめ

ペットの納骨堂は屋内型が多く、骨壺を安置する場所やスペースの広さなどによって費用が異なります。
お参りするときは、開園・閉園時間がありますので確認してから向かうようにしてくださいね。近年ではセキュリティを強化しているところが多いので、入場カードやパスワードなどの準備も忘れないようにしましょう。
お供えは、錆びる鉄製品や腐敗する生ものを控え、少量の未開封のフード・おやつ・飲料などがお勧めです。愛ペットグループでは、生花もお持ちいただけますので、安心してお参りくださいね。
人と同じで、ペットの納骨堂にもたくさんの施設があります。納骨堂を利用しようと思ったら、どのようにお参りしたいかということも含めて考えてみると良いですね。

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岩下ちくわ
大学の農学部で人と動物の関わりについて学び、現在は2匹の元保護犬と暮らす、動物が大好きなライター・ペット栄養管理士です。 犬や猫を初め、動物との暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えしていきます。
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