紙の棺、ベッドやタオルがペットの火葬で一緒に火葬出来ない理由は?火葬出来るものは何?

大切なペットが亡くなり、どうすれば良いのか分からなくて、先ずはオンラインストアで棺だけ購入し安置した。という方もおられるのではないでしょうか?

しかし、実際にペット霊園に火葬の申し込みをする時、オペレーターに「紙製の棺は火葬出来ない」、「タオルや首輪は外してください。」と指摘を受けるケースもあります。
愛ペットグループでも、紙製の棺の火葬はお断りしていますし、タオルやぬいぐるみといった布製のものも火葬受付不可としています。

実際に紙や布、木製品が火葬出来ないかというと火葬出来ます。
しかし火葬した後、残る灰や炭が多くなりペットの繊細な遺骨に付着したり、骨上げの際に灰か遺骨か見分けがつかなくなることがあるので、飼主様に非常にご不憫な思いをお掛けすることになります。

また、段ボールなどの素材は、一緒に火葬を行うと白くなった灰が設備の中に充満し、排煙筒からも吹雪のように排出されます。
煙草をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
煙草は燃えていても灰が落ちてきますよね。
その様に紙や木だからといって綺麗に燃え消えてしまうということはありません。

大切なペットのお骨上げで、ご自身のペットの遺骨か紙か灰かススか分からないような状態では悲しいですよね。
ですので、愛ペットグループの場合は、「天使のおくるみ」という火葬をしても灰が残らず、遺骨に影響のない素材で出来た、専用のペット用棺をお勧めしています。
勿論、段ボール製棺や木製棺を一緒に火葬することが悪いわけではありませんし、必ずしも悪影響が出るわけではありません。
形式を重んじて箱型の棺をご希望される方のお気持ちを重視して、灰などが残る可能性がある前提で一緒に火葬をするペット霊園さんもあります。

その他、気になる方は事前にペット霊園やペット火葬会社に問い合わせてみると、火葬時の出棺方法を教えてくれると思います。

それ以外に火葬出来ないものは何があるの?

 紙の棺、ベッドやタオルがペットの火葬で一緒に火葬出来ない理由は?火葬出来るものは何?
一般的にどこのペット霊園でも一緒に火葬が出来るものの制約はあります。

例えば、プラスティックやゴムの様な大気汚染の可能性のあるもの、金属やガラスといった燃焼しづらいもの、これらは当然火葬が出来ません。

飼主様のご要望が多いが、実際には火葬が出来ないものとして、「首輪」「おもちゃ」「洋服」があります。
どうしても金属飾りがあったり、ゴムが使われていたりすることでお断りせざるを得ないものがあります。

火葬出来るものは何があるの?

 紙の棺、ベッドやタオルがペットの火葬で一緒に火葬出来ない理由は?火葬出来るものは何?
一方、棺に入れることが出来るものとして、「お花」「おやつ」「たべもの」が挙げられます。
もちろん、無条件に大量でも構わないかというとそうではありませんが、お気持ちとして供える分には、ほとんどのペット霊園で断られることは無いかと思います。
いずれにしても、大切なペットとの想い出のお品はたくさんあるかと思います。
もし火葬が可能か分からない場合は、後悔のないようにペット霊園に持参すれば、火葬が難しくても祭壇に飾ってくれるケースもあります。
中には、好きだった飼い主さんのにおいのついた靴下とか、その切れ端を持ってこられる方もおられます。
ごく少量、小さなものであれば影響が出にくいので特別に火葬をお受けする例外もありますよ。

最後に

 紙の棺、ベッドやタオルがペットの火葬で一緒に火葬出来ない理由は?火葬出来るものは何?
以上のご説明の様に、絶対に火葬が出来ないものは共通でありますが、ペット霊園によっては棺の形状や素材が違っていたり、出棺の形式が違います。
なので飼主様が希望するような出棺方法があるのであれば事前にペット火葬会社やペット霊園へ相談されると良いかと思います。
私共もペット火葬に携わる者として、後悔の無いお見送りが出来るようにお手伝いをしていきます。よろしくお願いします。

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top_male_img02-150x150 紙の棺、ベッドやタオルがペットの火葬で一緒に火葬出来ない理由は?火葬出来るものは何?
2003年からペットセレモニーに携わっています。小さなハムスターから、ゴールデンレトリバーまで、今までお見送りのお手伝いをさせて頂いたご家族様は、数千件になります。 日々、ペットの葬儀、セレモニーの現場で経験することをもとに、皆様のお役に立てる記事を書いていきたいと思います。 有資格:1級 動物葬祭ディレクター
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