ペットの「終活とは」

皆さん、終活という言葉を最近、耳にすることが増えてきてのではないでしょうか。特に、人の終活という活動は、本屋さんに行けば終活本やエンディングノートが並び、葬儀会社のサービスとしても終活サービスが増えてきました。それでは、ペットも終活はあるのでしょうか。私共は、ペットの終活とは、人と同じように、「ペットの人生の最後について考えること」と私たちは解釈しています。そこで、ここではペットの終活について詳しくお話をしていきたいと思います。

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ペットの終活とは?

ペット終活とは、主に、残されたペットとの時間の中で、何ができるのか、そして何をしてあげられるのか、何を準備しておくべきなのかを明確にすることで、ペットとの余生を、充実した時間にする目的があります。

ペットを亡くされた方の話しをお聞きすると、どうしてもっと一緒にいてあげなかったのだろう、どうしてもっと遊んであげられなかったのだろうと、多くの悔いの残るお話しが目立ちます

元気な間は、亡くなったことを考えるなんて、縁起でもないと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、人が終活を始めているように、ペットにも終活をすることは、犬や猫との時間を最後まで、不安な気持ちではなく、楽しい幸せな時間として過ごすための大切なものだと考えていただくと良いかもしれません。

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また、大切なペットが亡くなった時に慌てない様に、後悔の無い見送りが出来るようにしっかりと準備をすることでペットの為でもあり飼い主様の為の終活とも言えます。

「葬儀が出来るとは知らなかった」「しっかりとお骨上げをしてあげれば良かった」「合同ではなく個別に納骨してあげれば良かった」「ペットの供養が出来ると知らず庭に埋めてしまった」「あの時、知っていれば葬儀と火葬をしてあげたのに」等々、知っていれば・準備していれば後悔することがなかったというお声を本当に多く頂きます。

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現実的に、数年前に庭に埋めたペットを掘り起こして火葬をし直したい、というお声がありますしその様な方は、亡くなった時に何も考えることが出来ずそれが正しいと思い庭に埋められていました。
最愛のペットが亡くなると、当然ながら悲しみで気持ちは動揺し冷静な判断が出来ず、後から振り返った時に「もっとこうしてあげれば良かった」という後悔の気持ちが出てくることがあります。そのために終活を通してしっかりと準備を進める方が多くなってきました。

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ペットの終活で行う2つのこと

ペットの終活では主に2つのことが行われます。

1、ペットとどんな時間を過ごすか明確にする

ペットとの少ない時間の中で、例えば、旅行に一緒に行って、思い出の時間を作ることや、今まであまりしていなかった大好きな散歩を定期的にすることや、食事をドッグフードから、愛情を込めた手作りドッグフードにしてみる、その様な他愛のないことでも、ペットとの新しい時間となり、ペットも喜んでくれるのではないでしょうか。

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2、ペットが亡くなった際の葬儀、火葬、お墓などを決める

ペットが亡くなってしまった際に、一番迷われることは、火葬や葬儀をどうしようといった悩みです。ペットがなくなると、悲しみの中でどうしていかなければいけないかを決めなければいけません。

そういった意味で、自分の納得のいく、意向に沿った火葬、葬儀などができない可能性も出てきます。前もって決めておくことで、余計なことを考えず、ペットとの最後のお別れ、そしてありがとうと言ってあげられる時間になるかと思います。

特に葬儀に関しては、悲しみが勝ってしまい、辛くてどうしても簡易に済ませようとする方も見受けられます。しかし、事前に「どこで」「どのような」「誰と」「いつ」葬儀をするのか決めておけば、慌てず後悔のない見送りが出来ますので、先ずは見学や問い合わせだけでもペット霊園や火葬業者へ行っておくのもよいでしょう。

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勿論、ペットにも生前墓の建立が可能ですが、生前墓とは言葉の通り生きている内に、亡くなった後に入るお墓を建てるということです。
中には、生きている間にお墓なんて、と思う方もおられるかもしれませんが、仏教的には生前墓の建立のことを寿陵といって長寿や無病息災・家内安全といった縁起の良いものとされているようです。

昨今、人間の方でも終活の時代の影響もあって先祖墓は敬遠され、夫婦墓や家族墓等を生前に申込むという方が増えてきて、今の時代や家族の在り方に沿ったお墓探しが時代のニーズなのかもしれません。

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ペットの終活をするメリット・デメリット?

ペットの終活のメリットは、大きくまとめると、生きている間も、亡くなってしまった後も、時間を有意義に過ごすことが出来るためのものだと考えています。もちろん、経済的な面でも一緒に過ごす時間に、幾らくらい必要で、亡くなった後にどのくらい費用がかかるかなどの目安も考えられるため、生活が一時的に苦しくなったりするということなどはないかと思います。デメリットとしては、やはりペットとお別れをする意識をしなければいけないという精神的な面かと思います。ペットとのお別れのことを考えると、悲しい気持ちに誰しもがなります。ただ、本当にその日が来てしまった時に、もっと悲しくて、良い火葬、良い葬儀ができなくなってしまうのなら、終活を考える必要があるかもしれません。

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まとめ

ペットの終活は、私たち、ペット葬儀の専門家から考えますと、必ずされておくべき事だと考えています。これからの時間、最後の時間、お別れの時間を、一緒にいて、癒してくれた、笑わせてくれたペットのためにも、考えて頂く時間をお作りになってみてはいかがでしょうか。

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2003年からペットセレモニーに携わっています。小さなハムスターから、ゴールデンレトリバーまで、今までお見送りのお手伝いをさせて頂いたご家族様は、数千件になります。 日々、ペットの葬儀、セレモニーの現場で経験することをもとに、皆様のお役に立てる記事を書いていきたいと思います。 有資格:1級 動物葬祭ディレクター
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