お子様と夏休みの時に訪れる動物園、たくさんの動物達が楽しませてくれますよね。
動物達の中には、お父様お母様が子供の頃からいる動物達もいて懐かしく思えたりします。
動物園を訪れた時に、もし、お子様からこう聞かれたら、どう答えますか?
「ねぇママ、動物園では亡くなった動物達のご供養はどうしてるの?」
ドキッとしますよね。
ここでは、動物園の動物達が亡くなったら、どうなるのか供養は、されているのかなどをお話ししていきます。
動物達の命を次の命へ
動物園の動物達が亡くなったらどうなるのか?
まず、動物達が亡くなったら最初に行うのは、死亡原因を調査する事です。
病理解剖して老衰なのか事故なのか、感染病で亡くなったのか調べ、今後の治療や飼育に生かされます。
亡くなった動物達の中には動物園で飼育事例の少ない野生種の動物達もいます。
体の構造一つとっても貴重なデータになるので一頭、一匹、一羽の【命】を無駄にせず【飼育事例の少ない野生種の動物達】は次の命を繋ぐためにも病理解剖は欠かせません。
病理解剖後は剝製や骨格標本といった形で、私たちの教育や研究の場でも役目を果たしてくれる動物達もいます。
大切なのは次の命へと繋ぐ「命の温もりと尊さ」です。
火葬や供養について
病理解剖された動物達はその後、動物園に帰る事ができます。
小さな動物達は専門のペット火葬委託業者に依頼して火葬が執り行われます。
「大型のゾウやキリン達は、どうなるの?」と
思いますよね。
体の大きな子たちは火葬することができませんので動物園内で可能であれば土の中へ埋葬され供養されます。
動物園には動物慰霊碑がある
日本の動物園には動物達の「動物慰霊碑」があるのはご存知でしょうか。
目にすることは少ないかと思いますが、慰霊碑が一般公開されている動物園もあります。
動物園にある「動物慰霊碑」は「お墓」ではありません。
お骨やご遺体が埋葬されているわけではありませんが、みんなを楽しませてくれた動物達の魂を供養する意味で建立されています。
もし慰霊碑を見つけたら「ありがとう安らかに眠ってね」とお手を合わせてあげてみてはいかがでしょうか、きっと動物達も嬉しいはずです。
命の大切さを
専門の研究施設や博物館の人達は亡くなった動物の命を次の命のために役立て、動物達の命の大切さを伝えようと頑張っています。
もしもお子様に動物園の動物が亡くなるとどうなるの?と聞かれたら
「動物達が亡くなる前は獣医さんや飼育員さん達が少しでも長生き出来るように一生懸命治療や看病して頑張っているよ」
「亡くなった動物達の命を無駄にしないように次の命へ繋げるように、みんな頑張っているからね」
「一生懸命生きた動物達の大切な命は次の命へと繋ぐため大切にされている」
「そのあとは慰霊碑でしっかり供養されている」
とお子様に伝えてあげましょう。
- 大事なペットちゃんが旅立った・・・ご家族様の心のケアについて考える - 2023年12月12日
- ペットちゃんの遺骨を残す・・・その意味について - 2023年11月21日
- ペットちゃんが旅立ったあと残ったフードや薬・お洋服・オモチャはどうする? - 2023年11月10日