ペットが亡くなったら、安らかなお顔にしてあげたい。
まるで眠るように旅立たせてあげたい。
そのために、亡くなった後はしっかりと目を閉じてあげたいと思うのが親心ですよね。
そこで今回は、ペットが亡くなった後に目を閉じるタイミングやコツについて、ペットにも起こる死後硬直をまじえながらご説明します。目を閉じられなかった時の対処法についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

死後硬直ってなに?

死体現象の一つ

死後硬直は、動物が確実に亡くなっていることを示す現象の一つです。
人の場合は、亡くなってから数時間から2日程度をかけて体温の低下や、死斑の発現、死後硬直が見られます。その後、数日から数年かけて分解(自己融解、腐敗)が起こります。
犬や猫などのペットの場合も、同じ流れで死体現象が見られますが、人よりも体が小さいので、現象が進行する時間は早くなるのが一般的です。

死後硬直はなぜ起こる?

諸説ありますが、現在は、筋肉を構成するアクチンとミオシンというたんぱく質が、滑らかに動くために必要なATP(アデノシン3リン酸)という物質が不足するためと考えられています。
生きているときは、ATPは生体内で合成されて筋肉にも供給されていますが、亡くなるとATPの合成がストップし、筋肉への供給もなくなります。
ATPが不足すると、アクチンとミオシンというたんぱく質がくっついて離れなくなり、うまく滑らなくなってしまいます。この状態が硬直です。
ATPは亡くなってから時間が経つにつれて減り続けるので、死後硬直は次第に強固になり、全身に広がっていきます。

死後硬直は上半身から

人の場合、死後硬直は顎から始まり、頸、肩、腕、足、手指、足指の順に起こります。
ペットの場合は人よりも体が小さいことや、亡くなった時の体の状態が影響しますので、一概には当てはまらないかもしれません。
なお顎が初めに硬直するのは、顎の筋肉がとても発達した小さな筋肉だからと考えられていますが、諸説あるようです。
長い間、話したり食事をとってなかったりして顎をあまり使わない生活を送られていた患者さんでは、この通りではない可能性もありますね。

死後硬直は緩解する

死後硬直は、硬直が始まってからずっと続くわけではありません。
人の場合は数日で、ペットの場合はもっと早くに硬直は緩んできます。死後硬直後は、次第に分解(いわゆる腐敗)が始まりますので、亡くなった後はご遺体を保冷し続けることが大切です。
ご遺体の火葬やご供養の準備も、できるだけ早く手配してくださいね。

死後硬直後はペットの目を閉じられない?

犬種・猫種によっては目が閉じにくいことも

目が飛び出しているタイプの犬や猫は、普段寝ているときも目が開いたままという子も多いですよね。
犬ではチワワやパグ、猫ではエキゾチック・ショートヘアなど、もともと目が出ている品種のペットは、亡くなってから目を閉じるのが難しいケースがあります。
死後硬直が始めると、目が出ていない品種のペットでも、目を閉じにくくなることがあります。

目が閉じられないのは自然なこと

ペットが亡くなったら、目を閉じてあげたいと感じるご家族様は多いです。
安らかで、まるで眠っているような姿にしてあげたいと願うのは、どのご家族様も同じですよね。
ですが、じつは亡くなった動物の目が開いたままというのは、自然なことなのです。
苦しんだのではないか、成仏できないのではないかと不安に感じる必要はありませんので、ご安心くださいね。
ペットのお見送りは、ご家族様だけで行う場合がほとんど。自然な姿のまま送ってあげるのも良いかもしれませんね。

目が閉じられないときはタオルなどをかける

目を閉じるには、手のひらで上瞼を下に降ろすか、上瞼を下に、下瞼を上に持ち上げるようにして閉じる方法などがあります。
ティッシュや布を当てるとやりやすくなることもありますので、試してみてくださいね。
それでも閉じられない、開いてしまうなら、無理をせずハンカチや布をお顔にかけておいてあげると良いですよ。

ペットの死後硬直はいろいろ

死後硬直・緩解の時間はペットごとに違う

ペットと言っても、犬や猫をはじめ、小鳥やハムスター、爬虫類や両生類、魚類など動物の種類もばらばらですよね。
犬のように、品種によって体重が1.5キロから50キロほどと、大きさがまったく違う動物もいます。
つまり、ペットにおいては、死後硬直がいつから始まってどのくらい続くのか、正確に把握するのはとても難しいということです。
亡くなった後は悲しい気持ちでいっぱいだとは思いますが、なるべく早く、遺体の安置を行うことをおすすめしています。

死後硬直の程度は亡くなった状況ごとに違う

死後硬直が強めに出たり、あまり出なかったりするのは個体差があるためと考えられます。
硬直はATPが不足する事で起こるので、激しい運動をしてATPを多量に消費したときに亡くなったりすると、硬直は早く進行すると言われています。
亡くなるときは、闘病や老衰していることが一般的です。ペットの状況はそれぞれ違いますので、死後硬直の程度も個体差が大きいと言えますね。

死後硬直が起こる前にペットを安置する

体制を整える

亡くなってすぐは筋肉が弛緩していますので、その間に体制を整えて寝かせてあげましょう。
手足は軽く折り曲げて、普段眠っているような感じに整えると良いですよ。
防水シートやトイレシートなどを敷いてから、タオルやマットなどを敷き、その上に寝かせてあげましょう。もし体液が漏れ出ても安心です。
口や目が開いていたら閉じますが、閉じられないときは無理をせず、顔にハンカチなどをそっと掛けてあげましょう。ご家族様も落ち着くと思います。

冷暗所に寝かせる

ご遺体の状態を維持するために、日光の当たらない涼しい場所に安置することが大切です。
このとき、頭部や腹部を中心に保冷剤などを使って冷やしましょう。
箱に安置しているときは蓋を、蓋が無いベッドの場合は、ご遺体の上からタオルや布などをかけておくと冷気が逃げにくく、安定して冷やしておくことができますよ。
保冷剤を使うときは、ご遺体を濡らさないように注意してくださいね。

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ペットが亡くなったらペット火葬業者に相談を


亡くなると、犬や猫では数時間後から死後硬直が始まります。
できるだけ死後硬直が始まるまでの間に、ご遺体を安置してあげることをおすすめしています。
死後硬直後は、次第にご遺体の状態が変わってきますので、お早めに火葬やご供養の手配をされてくださいね。
愛ペットグループは24時間、365日ご相談をお受けしています。専門の相談員が対応していますので、安心してお問い合わせください。

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岩下ちくわ
岩下ちくわ
大学の農学部で人と動物の関わりについて学び、現在は2匹の元保護犬と暮らす、動物が大好きなライターです。 犬や猫を初め、動物との暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えしていきます。