犬や猫やペットが亡くなった(死んだ)時に最初に行う対応方法

ペットが亡くなったら…いざというとき、どのように処置してあげれば良いのか、してはいけないことはあるのか、考えたことがあるでしょうか?
ご遺体を前に、茫然としてしまう自分が容易に想像できますよね。
今回は、ペットが亡くなった時にしてはいけないことに焦点を当て、記載していきます。
間違ったご遺体の対応や、ご供養の時に気を付けてほしいことなど、やってしまいがちなこと7つを紹介していますので、後悔しないためにもぜひ参考にしてくださいね。

間違った安置に注意1 ペットのご遺体の処置について

ペットのご遺体をそのままにしない

ペットが亡くなると、ご家族様は悲しみでいっぱいになり、何もする気が起きないかもしれません。
ですが、亡くなった後のご遺体は時間とともに変化していきます。亡くなったら、できるだけ早くペットのご遺体を綺麗にしてご安置の準備をしてあげましょう。
安置を適切に行えば、自宅で数日間いっしょに過ごせる場合もありますよ。

安置はお顔とお体を整えて清拭するのが基本

出来ることであれば、ご遺体の死後硬直が始まる前に安置を始めましょう。10キロまでの犬や猫なら、死後2時間以内に始めるのが良いと思います。お身体が小さいほど、硬直が早く始まりますので、注意してくださいね。
ペットのご遺体を固く絞ったタオルなどで拭き、手足を軽く折り曲げて、楽な体制で箱や専用のお棺に寝かせてあげます。目と口も閉じてあげましょう。
紙や木でできた箱に寝かせる場合は、底にトイレシートや防水できる布を敷いてくと安心ですよ。
安置の仕方や火葬までの流れは、愛ペットグループのブログで詳しくご紹介していますのでご覧くださいね。

ペット供養大百科
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2020/12/05/petcremation001/

ご遺体を濡らさないようにしよう

旅立つ前に、ご遺体を綺麗にしてあげたいという思いからシャンプーをされることがありますが、ご家族様だけで行う場合は注意が必要です。
実はご遺体にとって湿った状態はよくありません。安置する環境によっては、状態が悪くなりやすいからです。
シャンプーを希望されるなら、プロのトリマーやペット火葬業者に相談してみると良いでしょう。

間違った安置に注意2 環境の整え方について

ペットのご遺体を安置するとき、大好きだった場所に寝かせてあげたいと思うのが親心ですよね。暖かい日差しが差す窓辺や、家族が団らんするリビングなど…。
ですが、このような場所はご遺体の安置には適切ではありません。ご遺体の安置には、日光や風が直接当たらない、温度変化が少ない場所が適しています。
さらに、ご遺体を保冷材やドライアイスで冷やすことも大切です。

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保冷材は、ご遺体に直接触れないようにタオルやハンカチなどに包んで使いましょう。ドライアイスは、ご遺体に直接触れないようにします。
愛ペットグループでは、ご遺体を安定的に安置できる専用のお棺を販売しています。そのまま火葬することもできる安心素材のお棺です。ぜひご覧くださいね。

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ペットのご遺体を急いで火葬しないで

 犬や猫やペットが亡くなった(死んだ)時に最初に行う対応方法
きちんと安置して保冷していれば、数日間ご自宅で過ごすこともできますので、慌てて火葬しなくても大丈夫です。ご家族様でしっかりとご相談されてから火葬してくださいね。
今は、ご家族様お揃いで火葬に立ち会ったり、お骨上げしたりもできます。ご遺骨を持ち帰って手元供養されるご家族様も多いです。
ペットが亡くなったら、早く火葬しないといけないと慌ててしまうケースも少なくありませんが、火葬後に、ご遺骨を残しておけばよかったと思っても遅いのです。
また、残念ながら焦ってしまって正確な判断が出来ず、悪徳なペット火葬業者に依頼してしまうといったケースもあります。

ペット火葬業者選びに注意

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ペット火葬を行うのは、市町村が運営または業務委託している焼却処理施設か、民間のペット火葬業者です。
どちらも動物の火葬を行っていますが、市町村の方は事務的に対応・処理する施設が多いようです(市町村のペットの考え方によって違いがあります)。
民間のペット火葬業者の中には、葬儀などのセレモニーから火葬、供養までを一貫して行っているペット火葬業者もあるので、火葬後のご供養についても相談しやすいですよ。
民間業者を選ぶときの注意としては、誠実に対応しているかということです。
実は、ごく一部の業者ですが、実際には火葬していなかったり、ご遺骨を適切に供養していなかったりといった例も報告されています。
ペット火葬業者についてのトラブルや選び方については、愛ペットグループのブログで詳しく紹介していますので、ぜひご一読くださいね。

ペット供養大百科
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2021/09/21/000024/

供養の仕方を自分だけで決めないで

最近では、メモリアルグッズを取り扱っていたり、納骨先の霊園を選べたり、ご火葬だけでなくご供養の仕方を選べる斎場やペット火葬業者が増えてきました。これは、ご家族様のご希望になるべく添えるように、と広がってきたのだと思います。
ご家族様の中でも、ペットと過ごした時間や、ペットへの想いが違っているということもあります。火葬やご供養の仕方については、必ずご家族様全員が納得できる方法を選ばれるようにしてくださいね。
まだ決められないという事であれば、いったん個別火葬でご遺骨を残し、ゆっくりと話し合われるのがおすすめです。

供養についてはペット供養大百科で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2021/10/13/%e3%83%9a%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%92%e7%81%ab%e8%91%ac%e3%81%97%e3%81%9f%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%be%9b%e9%a4%8a%e3%81%af%e3%81%a9%e3%82%93%e3%81%aa%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%8c%e3%81%82%e3%82%8b%ef%bc%9f/

ペットのご遺体・ご遺骨を所有地以外に埋葬しないで

日本の法律では、ペットはご家族様の所有物と考えられています。そのため、ご遺骨やご遺体を所有地以外に埋葬、散骨すると、不法投棄になってしまうので注意しましょう。
公園や川、河原などの公共の場所でも埋葬や散骨をしてはいけません。
さらに、埋葬するなら火葬後のご遺骨にしましょう。
ご遺体のまま埋葬すると、害虫や臭いの発生源になる、野生動物に掘り起こされる、雨などで土から出てしまうということも考えられます。
さらに住宅地の場合は、ペットのお墓であることを示す墓標を立てたり、お線香を上げたりするのもおすすめできません。
動物が好きではない方や、埋葬を良く思わない方もいるかもしれないからです。
愛するペットが安心して旅立てるように、ご家族様がしっかりと管理することが大切ですよ。

犬の死亡届を忘れないで

日本には狂犬病予防法という法律があり、犬を飼ったら30日以内に犬の所在地を管轄する市町村に届け出る必要があります。
届け出は、動物病院で狂犬病予防ワクチンを接種したときに動物病院が行ってくれて、その場で注射済み票が交付されます。そして数日後に、市町村から自宅に犬鑑札票が送られてくることが多いです。
死亡した場合は、犬の所在地を管轄する市町村に、死亡届、その年の注射済み票と犬鑑札を提出しなければなりません。郵送でも手続きできる場合もありますので、忘れずに行いましょう。
飼い主としての務めを最後まできちんとしてあげてくださいね。

落ち着いてお子様のことを考えよう

 犬や猫やペットが亡くなった(死んだ)時に最初に行う対応方法
病気や老衰で、近いうちに亡くなるかもしれないと覚悟していても、いざ亡くなると本当に悲しく、ご遺体を前に何もできないかもしれません。
ペットが亡くなったら、まずは深呼吸して落ち着きましょう。
それから、ペットが安心して旅立てるように、ゆっくりでも良いのでご遺体の安置をすることが大切です。生活を豊かにしてくれたペットにお礼を伝えられるように、お別れの準備を整えてあげましょう。
ご供養の方法に迷われるなら、信頼できるペット火葬業者で個別火葬してご遺骨を残しておくと良いですよ。
焦る必要はありません。ご家族様のペースでお別れを受け入れ、亡くなったペットとの新しい関係を築けるように供養について考えることが大切ですね。

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岩下ちくわ
大学の農学部で人と動物の関わりについて学び、現在は2匹の元保護犬と暮らす、動物が大好きなライター・ペット栄養管理士です。 犬や猫を初め、動物との暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えしていきます。
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