ペット供養という言葉を聞いて、頭の中で思い上がるペット供養は、「ペットの火葬」であったり、「ペットの葬儀」ではないでしょうか。実はペット供養とペット火葬、ペット葬儀とは、意味合いが少し違います。ここではその違いについて主にお話していきたいと思います。
ペットの供養とは?
主にペットの供養とは、亡くなったペットの霊に供物を捧げ、冥福を祈るという意味があります。勿論、ペットを見送る事自体の総称として“ペット供養”と使う事は間違いではないかもしれませんし、“ペットの供養は必要か”という疑問もあるかもしれませんが、敢えてここではペット供養の本質についてご説明します。
ペットが亡くなられて、ペットを火葬(荼毘に付す)する、これにペットのお葬式をしたり、火葬の後に納骨したり、法要に参加されて供養するなど一連の流れがあるかと思いますが、いわゆる、法要に参加する。
そのような行為がペット供養かと思います。ペット火葬・葬儀の違いとして、ペット火葬は主に、ペットを火葬することで、ペット葬儀は、ペットのお葬式・告別式という儀式であるため、言葉で考えた際に、違いが出てきます。ただ、先ほど記述した通り、ペット葬儀をする際などに、手を合わせて供養するという言葉を使いますので、全ては関連しているとお考えいただいても問題ありません。
つまり、ペットを弔いたいという気持ちから生まれる行為自体がペット供養と言えますが、現在は、周忌法要といった読経供養・宗教活動をもって供養したいという方にはその環境が整っていますので、家族として供養したいという方は人と同じように供養が出来る時代と言えます。
ペット供養以外にも供養はある?
ペット供養以外にも、もちろん人にも供養という言葉を使いますし、鏡供養、印章供養、写真供養、経典供養、仏壇供養、人形供養など、人の生活で身近にあったものに対しても供養という言葉を使い、祈りを捧げる場合もあります。
物を粗末にできない、愛着がある品物を供養する。その様な行為を考えると、供養というのは対象物にこだわりはなく、自分自身の気持ちの昇華・整理のためにあるのかもしれません。
ペット供養の歴史
古代エジプトの時代では猫が人間と同じようにきちんと埋葬され供養をされていました。日本でも縄文時代の遺跡から犬の埋葬跡が発見されるなど、人間の近くで暮らす動物は亡くなった後もしっかりと供養をされていたことがわかっています。しかし人間のようにお葬式を執り行ったり、お墓を作って供養することは、つい最近までありませんでした。
しかし近年のペットブームで、ペットは家族の一員という意識を多くの人が持つようになり人間と同じように、供養をすることが一般化し、亡くなればペットの火葬場で、人間と同じように火葬が行われ、供養をされるようになりました。
ペットの供養には決まりはある?
ペットの供養には決まったルールはなく、それぞれ宗教のよって方法や思想も変わってきますが、何より大切な事は、飼い主様が供養をしようと思うことが重要になります。ペットの供養であれば、火葬後の骨を拾い、骨壺に入れて持って帰り手元に置いておく手元供養や、ペット供養をしてもらえるところに納骨する、海に散骨する、木下に納骨する樹木葬など、飼い主様の宗教観だけでなく、ペットの最後をどうしてあげたいかという思いで色々と供養の方法はありますので、一歩その思いを行動に移すことで、辛かった気持ちや寂しい想いも解消され一歩前に進むことが出来るかもしれません。
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