火葬後残った遺骨や灰はどうなるの?廃棄処分されちゃうの?

ペットの遺骨、お骨上げをしたあとに残る骨や灰はどうなるのでしょうか?
ぞんざいに扱われていたりしたら…実際にペットを火葬したご家族様にとっては、気になるところですよね。
そこで今回は、ペット火葬後に残る遺骨や灰について、どのように処理されているのかご紹介します。
信頼できるペット火葬業者を探すヒントになりますよ。ぜひご一読くださいね。

火葬するとご遺体はどうなる?

②火葬するとご遺体はどうなる? 火葬後残った遺骨や灰はどうなるの?廃棄処分されちゃうの?

遺骨と灰になる

日本では火葬したあとに遺骨が残るように、炉の温度を800℃前後にして火葬します。この温度では、ほぼご遺体のまま遺骨が残りますが、細かい骨や形などは砕けて遺灰になります。
遺骨を残すのは、お骨上げをしてお墓や納骨堂などに納骨し、供養を続けるという習慣があるからです。
海外では遺骨を供養するという宗教的な考えがないので、ご遺体は高温で火葬し、すべて遺灰として取り扱う国が多いようです。
ヨーロッパなどでは火葬自体があまり取り入れられていませんでしたが、土地不足や環境への配慮と言った点から、火葬を行う国も増えてきています。

お骨上げ後に残る残骨灰

人のお話ですが、東日本ではほぼすべての遺骨をお骨上げするのに対し、西日本ではいくつかの遺骨だけをお骨上げするという文化の違いがあります。
愛ペットグループでは、ペット火葬においてはこのような違いは設けず、ペットのすべての遺骨をお骨壺に納めることとしています。
お骨壺に納めなかった細かな遺骨と遺灰が、残骨灰として残ります。

ペットの残骨灰はどうなる?

③ペットの残骨灰はどうなる? 火葬後残った遺骨や灰はどうなるの?廃棄処分されちゃうの?

愛ペットグループは合祀する

人の残骨灰もペットの残骨灰も、火葬した施設に管理が任されているのが現状で、その取扱いについては施設ごとに違っています。
愛ペットグループでは、ペットの残骨灰も遺骨であることに変わりないと考えていますので、各施設において合同納骨し、きちんと住職による供養を行っています。

残骨灰処理業者に委託される

ペット火葬後の残骨灰処理を専門に請け負っている業者があります。
自社で粉骨・埋葬などを行っていたり、提携しているペット霊園などの施設に依頼したりすることが多いようです。

すべて収骨することも

ペット火葬では、遺骨・遺灰すべてをお骨壺に納めているペット火葬業者もあります。
小型の犬や猫なら大きなお骨壺は必要ありませんので、ご家族様にとってはこういった方法の方が安心かもしれませんね。
お骨壺がどのくらいのサイズになるかということについては、別の記事でご紹介していますので参考にしてください。

ペット供養大百科「ペットのお骨壺のサイズはどうやって決まる?希望のお骨壺のサイズに出来る?」
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2021/06/25/000016/

ご家族への配慮が大切

人の場合のお話ですが、自治体の火葬場では、集められた残骨灰から、ご遺体が身に着けていた金歯や、手術などで使用された金具、指輪などの貴金属を回収し、売却しているケースがあります。
残骨灰は、火葬した施設に処理が任されていますし、残骨灰を納める場所の広さや経済的な理由などもあるので、この行為自体を議論するのは難しいところです。ただ、ご遺族への配慮として、残骨灰から回収した金属類の売却は行わないとしている自治体もあります。
ペット火葬においても、火葬業者の考え方が大きく影響すると思います。
心配な場合は、依頼される前にしっかりと確認されることをおすすめします。

ペットの残骨灰が廃棄されることもある?

④ペットの残骨灰が廃棄されることもある? 火葬後残った遺骨や灰はどうなるの?廃棄処分されちゃうの?

ペットの遺骨は廃棄物?

環境省は、ペット霊園などのペット火葬業者で火葬するペットのご遺体については、廃棄物ではないという考え方を示しています。
ペットの遺体は、「宗教的及び社会的習慣等により埋葬及び供養等が行われるものであるため」、汚物や不要物ではない、という見解です。
埋葬されなかったペットの焼骨(残骨灰)については、産業廃棄物として処理しても問題ないという考えを示しています。つまり、ペットの残骨灰は業者が責任を持って処理するように示しています。

残骨灰は火葬業者に託されている

じつは、ペット火葬が一般的になり始めたころ、ペットの残骨灰を山中などに捨てるペット火葬業者などが目立つようになりました。
そこで、ペットの残骨灰を産業廃棄物と位置付け、不法投棄することなく、ペット火葬業者が責任を持って処分することを求めたのです。
ペットの残骨灰は、遺骨の一部として埋葬して供養しても、産業廃棄物として処分しても、ルール上はどちらも問題ないというのが現状です。

悪徳ペット火葬業者に注意

残念ながら、悪徳なペット業者が存在しています。
例えば、火葬後の遺骨を山中に捨てていた、火葬を始めた途端、追加料金を請求してきた、倒産して預けていた遺骨が行方不明になったなど、ご家族様の気持ちを踏みにじる、悲しい事件が起こっています。
大切なペットの火葬を依頼するときは、自分の目で施設と職員をしっかりと観察し、評判などを調べてから依頼するようにしましょう。
別の記事で、ペット火葬でのトラブルをまとめていますので、ぜひ一度読んでみてくださいね。

ペット供養大百科「ペット火葬業者のトラブル!あとで請求金額が変わることがある?ペット火葬仲介」
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2021/09/21/000024/

ペット火葬後の残骨灰も供養を

⑤ペット火葬後の残骨灰も供養を 火葬後残った遺骨や灰はどうなるの?廃棄処分されちゃうの?
愛ペットグループではペットの残骨灰も遺骨の一部と考え、丁寧に対応しています。
各施設において、合同火葬で供養される他のペットと一緒に、残骨灰も納骨し供養していますので、ご安心くださいね。
ペットの残骨灰は、火葬する施設に管理が任されています。
ペット火葬業者を選ぶときは、費用や施設だけではなく、残った遺骨や遺灰の処理について具体的に聞いてみるのも良いかもしれません。
誠意あるペット火葬業者なら、丁寧に答えるはずですよ。
一度切りのお別れです。安心して任せられる火葬を選んでくださいね。

愛ペットグループ お問い合わせ窓口はこちら
https://aipet-group.com/contact/

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岩下ちくわ
大学の農学部で人と動物の関わりについて学び、現在は2匹の元保護犬と暮らす、動物が大好きなライター・ペット栄養管理士です。 犬や猫を初め、動物との暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えしていきます。
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