ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント

家族の一員であるペットちゃんが天国へ旅立ったとき、悲しみの中でもペットちゃんをきちんと見送ってあげることがご家族様のつとめでもあります。現代ではペットちゃんを火葬してあげて供養をすることが一般的になってきています。しかし火葬の仕方や火葬プランはペット火葬業者により違いがあり、「どちらを選んでいいか分からない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペットちゃんの火葬方法には「個別火葬」と「合同火葬」があります。そこで今回は、それぞれの火葬方法のメリットとデメリットを比較し、ご自身に合ったプランを見つけていただくポイントを紹介してまいります。ぜひ参考にしてくださいね。

ペットちゃんの火葬は2種類

②ペットちゃんの火葬は2種類 ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント

個別火葬

ペットちゃんを火葬してあげる方法には「個別火葬」があります。個別火葬には次の3つの方法があり特徴も異なります。

①個別一任火葬
②個別立ち会い火葬
③訪問火葬

【①個別一任火葬】
個別一任火葬とは、ペット火葬業者にペットちゃんのお体をお渡しし、火葬から拾骨まですべてをお任せする方法です。そのまま埋葬するプランやご家族様に返骨されるプランがあります。

【②個別立ち会い火葬】
個別立ち会い火葬とは、人の葬儀と同様にペットちゃんの火葬に立ち会える方法です。火葬後にはご家族様がペットちゃんのお骨を拾い骨壺に納めてから返骨されるという、ペットちゃんを一番手厚く見送れる火葬方法になります。

【③訪問火葬】
訪問火葬とは、ペット火葬業者が火葬炉を積んだ車で自宅付近まで出張して来てくれ、車の中で火葬を執り行なう方法です。大きなペットちゃんなど、火葬場所への移動が難しいケースにも利用されています。

合同火葬

ペットちゃんの火葬方法には、「合同火葬」もあります。複数のペットちゃんと一緒に火葬をしてあげる方法です。合同火葬されたペットちゃんのお骨は、合祀萬霊塔や合同供養塔に納骨される場合がほとんどです。ただしペットちゃんのお骨は返骨されることはありません。

個別火葬のメリットとデメリット

③個別火葬のメリットとデメリット ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント

個別火葬のメリット

ペットちゃんを「個別火葬」にしてあげる最大のメリットは、人と同じようにペットちゃんを手厚く見送ってあげられることでしょう。「立ち会い火葬」にするとご家族様がペットちゃんのお骨を一つ一つ拾ってあげられますし、ペットちゃんに最後まで寄り添えるという点で満足のいくお見送りができます。「一任火葬」の場合は、すべてをお任せできるためご家族様の負担も少なく済みますし、火葬に立ち会わない分精神的なダメージも小さくて済む場合があります。「訪問火葬」は、火葬場所までの移動が困難な場合に助かる火葬方法です。ペット火葬業者に寄っては、火葬をしている間にペットちゃんとのゆかりの場所を車で廻ってくれるところもあり、思い出とともにペットちゃんを偲ぶことができます。

また、「個別火葬」のメリットにペットちゃんのお骨を残すことができる点が挙げられます。ペットちゃんが天国に旅立ってすぐに離れ離れになるのは辛いですよね。時間をかけ落ち着いてから供養方法を検討できるという点で、ペットちゃんのお骨を自宅へ連れて帰りたいという方が多くいらっしゃいます。ただし「一任火葬」ではペットちゃんのお骨が返骨されないプランもあるので事前にペット火葬業者に確認をしておきましょう。

個別火葬のデメリット

「合同火葬」に比べて「個別火葬」は料金が高くなるという点がデメリットといえます。人の葬儀とほとんど同じ方法で執り行われる「立ち合い火葬」が一番高額になります。また、「訪問火葬」では自宅まで出張してきてくれるため便利な一方で、近隣トラブルに発展するケースもあります。車内で火葬するため煙や熱風が出てしまうことはどうしても避けられません。トラブルを回避するためにも事前にご近所の方へ相談しておくか、自宅前ではなく民家の少ない場所へ移動するなどの配慮が必要ですね。

合同火葬のメリットとデメリット

⓸合同火葬のメリットとデメリット ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント

合同火葬のメリット

ペットちゃんを「合同火葬」にしてあげる大きなメリットは、料金が安くなることです。複数のペットちゃんと一緒に火葬をしてあげるため、個別火葬より費用を抑えることができます。また、ペット火葬業者に寄っては24時間対応のところもあり早朝や深夜など、ご家族様の都合にそえる可能性が高くなります。

「ペットちゃんが一人で寂しい思いをするのでは?」と心配な方にもお勧めです。ほかのペットちゃんと一緒に合祀萬霊塔や合同供養塔に納骨され、供養もしてもらえるのでご家族様の心配やご負担も少なく済む点もメリットですね。

合同火葬のデメリット

ペットちゃんを「合同火葬」にした場合のデメリットは、ペットちゃんのお骨が残らないという点が一番大きいでしょう。複数のペットちゃんと一緒に納骨されるため、個別にお骨を取り出すことができません。そのため後から「個別でお墓を建てたい」「庭に散骨したい」と思っても叶わず後悔するかもしれません。また、ペット火葬業者にペットちゃんのお体を預けた時点でお別れとなってしまうため、最後に一緒に過ごす時間が短くなり心残りとなる可能性も否めません。ゆっくりペットちゃんとの最期を過ごしたいというご家族様には向いていない火葬方法といえるでしょう。

ご自身に合う火葬プランを見つけるには

⑤ご自身に合う火葬プランを見つけるには ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント

ペット火葬業者を選ぶポイント

ペットちゃんを火葬してあげる際には、良いペット火葬業者を選ぶことが重要になります。火葬プランについてもペット火葬業者により種類や費用も異なります。以下に挙げる良いペット火葬業者を選ぶポイントを確認してください。

・信頼できるペット火葬業者であること
・施設や環境が整っていること
・費用が適切であること

【信頼できるペット火葬業者であること】
良いペット火葬業者の条件には、一番に信頼できる点が挙げられます。スタッフがご家族様の気持ちに寄り添い、ペットちゃんを大事に扱ってくれます。電話で問い合わせた時にも電話オペレーターが分かりやすく丁寧に対応してくれることも重要です。ペット火葬の実績はどのくらいあるかなどホームページで創業年数を確認したり、インターネットの口コミなどで評判を調べるのもおすすめです。

【施設や環境が整っていること】
良いペット火葬業者は、施設や設備が綺麗で環境も整っています。火葬場が清潔であるか待合室などの施設は衛生的で落ち着けるかなどを確認しましょう。何よりもご家族様が満足できる施設であることがポイントです。供養のオプションが豊富であったり、納骨までできたりと葬儀をトータルで依頼できる環境であるとより安心です。

【費用が適切であること】
良いペット火葬業者は、価格設定が適切で透明性があります。プランの見積もりやサービス、オプションの料金が明瞭であることが大事です。火葬当日に「想定外の追加料金を請求された」ということのないよう、事前に詳細まで確認し納得できるペット火葬業者を選びましょう。

供養について考える

ペットちゃんの火葬を「合同火葬」にした場合は、ペットちゃんのお骨は他のペットちゃんと一緒に合祀萬霊塔や合同供養塔に納骨されることになります。お骨は返骨されません。一方「個別火葬」にした場合はさまざまな供養方法を選べます。以下が主な供養方法になります。

・【個別のお墓】 ペット霊園でペットちゃんだけの個別のお墓を建て納骨します。
・【納骨堂】   ペットちゃんのお骨を納骨する室内スペースです。個別棚もあります。
・【散骨】    海や山、自宅の庭などにペットちゃんのお骨を粉骨してから散骨します。
・【手元供養】  ペットちゃんのお骨をペット用の仏具や仏壇をそろえて自宅で供養します。

このほか、最近では人のお墓にペットちゃんも一緒に入ることができる霊園があります。火葬後の供養方法をどうするのかを考えてから、火葬方法を決めましょう。

ご家族様でしっかりと話し合いましょう

これまでお話ししてきたように、火葬後の供養方法やペット火葬業者もさまざまです。ご家族様でよく話し合い、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて皆様が納得できる火葬方法を選びましょう。

後悔のないようご家族様のお気持ちを最優先に

⑥後悔のないようご家族様のお気持ちを最優先に ペットの個別火葬と合同火葬って?メリット・デメリットや最適なプランを見つけるポイント
今回の記事ではペットちゃんの火葬には「個別火葬」と「合同火葬」の2種類があることをお話してきました。それぞれのメリット・デメリットも参考にしていただけたらと思います。特に「合同火葬」ではペットちゃんのお骨は返骨されないという点に注意が必要です。「すぐに供養方法を考えられない」「まだそばにいてほしい」そう考えるご家族様は、「個別火葬」を選択し少し時間が経った頃にあらためて供養方法を検討されてはいかかでしょうか。ご家族様がどの選択をされても、ペットちゃんのことを想って決めた供養方法であればペットちゃんもきっと喜んでくれるはずです。後悔のないようにご家族様のお気持ちを最優先にしてペットちゃんの火葬方法を決めましょう。

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げんばみ
はじめまして!ライターのげんばみと申します。私自身、2年前に愛犬を見送りました。 なかなか心が癒えなかったのですが、最近新しい仔を迎えたい気持ちが生まれ、現在わんちゃん 探しの日々を送っています。
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