ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】

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みなさんは警察犬きな子ちゃんはご存知ですか。試験で、ずっこけぶりが可愛くてワイドショーなどで取り上げられたラブラドールレトリバーの女の子の《きな子ちゃん》です。
なぜ有名で人気なのかと言いますと、彼女は警察犬になるために何度も何度も試験に失敗して落ちても諦めずに、頑張って嘱託警察犬になったからです。
ここでは、きな子ちゃんと訓練士の、お話しをしていきます。

警察犬になるために

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
警察犬というのは訓練さえ受ければ警察犬になれるのではなく、訓練を終了した後に試験が待っています。
試験に合格した犬だけが警察犬になれるのです。
警察犬と言っても2種類があることを、ご存知でしょうか。
ここでは、警察犬のお話しをしていきます。

【直轄警察犬】

各都道府県の警察で飼育・訓練・管理を行っている公認の犬が警察犬です。
一般家庭で飼育されている犬は直轄警察犬にはなれません。
子犬の頃から適性を見抜かれたうえで厳しい訓練を積んだエリート犬だけがなることを許されています。
警察犬として公式に定められている犬種はエアデールテリア・ボクサー・コリー・ドーベルマン・ゴールデンレトリーバー・ジャーマンシェパード・ラブラドールレトリバーの7種類だけです。

【嘱託警察犬】

嘱託警察犬は一般家庭で飼われている犬を嘱託警察犬審査会で基準をクリアした犬だけに認定されます。
嘱託警察犬になれる犬種の幅はとても広く、公益社団法人日本警察犬協会が警察犬として認定している犬種以外でもなることができます。
チワワ・トイプードル・ミニチュアダックス・ミニチュアシュナウザー・柴犬ちゃん小型の子たちも嘱託警察犬として活躍し大型犬の子たちが入れない狭い場所などを調査しています。

嘱託警察犬になるための嘱託警察犬審査会とは?

嘱託警察犬になるためには、「嘱託警察犬審査会」という試験で合格する必要があります。
この試験では、嘱託警察犬として必要な4つの項目を選定材料としています。
・足跡追及(人が通った場所の足跡を追い、その人物の居場所を特定する) 
・臭気選別(特定の臭いの識別と報告を行う《吠える・座るなど》) 
・捜索救助 (迷子や行方不明になった人や災害時に人を捜す《吠える・座るなど》)
・爆発物捜索 (爆発物の臭いを理解し、その存在を報告する《吠える・座るなど》)

※開催する都道府県によって開催する種目が異なるようです。

嘱託警察犬審査会への申し込みには、訓練士のもとで一定の訓練を受ける必要があります。

きな子ちゃんについて

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
2003年5月15日香川県の丸亀警察犬訓練所に小さなラブラドールレトリバーの女の子が産まれました。きな粉色の毛色から名付けられた名前が《きな子》です。

血統書名:ザミー オブ トータスマウンテン
生年月日:2002年5月15日
性格:マイペースで人が大好き、ボールも大好き、食べるのも大好きな女の子です。

きな子ちゃんの初めての試験の時は周りの子たちはシェパードたちばかりで、きな子ちゃんは自分だけ犬種が違ったことに気付き焦ったのか、競技にもかかわらず頭からずっこけてしまい高台の上では足が震えて動けなくなって試験には落ちてしまいます。
それでもきな子ちゃんは試験に何回も失敗してしまいますが、めげずに何度も何度も挑戦する姿に胸を打たれ、いつの間にか「ドジ可愛い」と応援してくれる人たちがたくさん集まり有名になりました。

きなこちゃん7回目の挑戦

7回目の挑戦 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
1回目の挑戦2004年に初めての警察犬の試験を受けますが落ちてしまいます。
そして、きな子ちゃんのドジっぷりが可愛いと話題になり、映画やCMで人気になり香川県の広報犬として活躍します。
2008年2月きな子ちゃんは県警の「特別教育隊員」に任命されましたが、きな子ちゃんは嘱託警察犬になれずにいました。
嘱託警察犬になる目標を、きな子ちゃんは諦めていませんでしたが、6年連続で嘱託警察犬の試験に何度もチャレンジするものの落ちてしまいました。
2010年11月7回目の挑戦できな子ちゃんはトップの成績で嘱託警察犬になりました。
そして2015年の春に嘱託警察犬を引退しその後きな子ちゃんは県警の広報業務などで活躍しました。

きな子ちゃんには家族がいた

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
実はきな子ちゃんは2006年に出産して2人の子供がいます。
こむぎちゃんとみりんちゃんです。
きな子ちゃんにはお孫さんもいました。
りんごちゃんと、もろみちゃんです。

◦こむぎちゃんの性格は、おてんばで、きな子ちゃんに似ているのか嘱託警察犬試験には5度目で合格しています。
◦みりんちゃんは水遊びが大好きで香川県の広報犬として活躍しています。
◦りんごちゃんの性格は、怖いもの知らず。
◦もろみちゃんは走るのが大好きだそうです。

訓練士さんとの絆

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
きな子ちゃんは山田さんに「ほめてもらいたい」という思いから献身的に訓練に励みました。そして訓練士の山田さんは「きな子を合格させたい」という思いから、時には厳しく接することもありました。
山田さんときな子ちゃん二人が合格を目指す姿に自分を重ねた人は少なくはないのではないでしょうか。
“警察犬”のイメージとはかけ離れたドジっぷりが「かわいい」と、地元メディアで報道されましたが
「きな子は、とても素直で、とても怖がりな女の子です」
そう語るのは、長年きな子ちゃんとパートナーを組んでいた訓練士の山田さんです。
報道されたドジっぷりとは対照的に実はきな子ちゃんの日頃の訓練の姿は生真面目そのものだったそうです。

きな子ちゃんとのお別れ

生まれ育った丸亀警察犬訓練所によると、2016年頃から腎臓の病気を患い、きな子ちゃん2017年3月20日14歳10ヶ月 訓練所の居間で眠るように静かに息を引き取りました。
訓練所所長の亀山伸二さん(当時60歳)は「皆さんに愛され、きな子は幸せな人生だったと思う。安らかに眠ってほしい」と語り、きな子ちゃんとの別れを惜しみました。

きな子ちゃんの葬儀式

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
2017年3月20日に老衰で亡くなった元嘱託警察犬きな子ちゃん葬儀式(お別れ会)が行われたのが3月23日に丸亀市内の讃岐セレモニー郡家会館でした。亀警察犬訓練所関係者と報道陣も含め100人近くの人が訪れ導師のもと厳粛に葬儀式が執り行われました。
きな子のお子さんお孫さん(こむぎちゃん・みりんちゃん・りんごちゃん・もろみちゃん)も参列したそうです。
きな子ちゃん14歳10カ月 棺の中で眠る、きな子ちゃんは安らかなお顔だったそうです。

みんなに愛されている

 ずっこけ警察犬【警察犬きな子ちゃん】
きな子ちゃん2017年3月14歳10ヶ月で息を引き取りましたが、きな子ちゃんの諦めず挑み続ける姿を残そうと地元の(きな子ちゃんが生まれ育った香川県丸亀市)有志が呼びかけ、クラウドファンディングで製作資金を募いました。
全国各地から応援のメッセージとともに支援が集り、きな子ちゃんの銅像を創ることが出来たそうです。
亡くなった今でも、きな子ちゃんのブログには、「勇気をありがとう」「ずっと応援しているよ」と全国のファンからの温かいメッセージが今も届いているそうです。

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沼波恵美
自分自身も大好きなペットに囲まれて過ごしていますが、その気持ち、愛情をもって葬儀、お見送りのお手伝いをさせて頂きます。
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